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洋装発祥のまち、神戸のはなし

神戸から、女性をよりキレイにするワンピースをお届けする[神戸ワンピース専門店]の代表、[くまさん♂]のオープン社内報です。

「神戸ワンピース」を名乗るからには、神戸の洋服文化が他の地域と比べて「何がどう違うのか?」を理解して、「神戸らしさ」として説明してみますね。

📖まず、歴史的な背景がありまして

まず、「ファッションの街、神戸」と言われるゆえんとなりましたのは、日本の近代洋服発祥の地としての歴史からはじまります。
かれこれ156年前の1869年、とある英国紳士が神戸開港の翌年に最初の洋服店を旧居留地に開業し。その後、日本人初のテーラー:柴田音吉さんなる方が明治天皇の服を仕立てるほどに発展されまして、上質な仕立てで「神戸洋服」は全国に名を馳せました。

この文明開化初期からの神戸での洋服文化が、「ファッションの街、神戸」と言われ始めるキッカケとなります。

⚓️港町だから育まれたファッション

神戸は港町である特性上、海外文化の流入が早く、最新の海外ファッションが神戸市民に広がりやすい環境が整っていました。

その中でも、NHK朝の連続ドラマ「べっぴんさん」でお馴染み**[ファミリア]さん**が、「上質な子供服」で神戸ファッションを広めました。
その後も酒造会社さんが、従業員の子どもたちのために設立した私立校が(当時では珍しい)制服を定着させました。
昔からずっと変わらない制服が多く残る街でもありまして、その洗練されたスタイルは現代でも**[神戸タータン制服]**などに受け継がれています。

この辺りの歴史が、港町神戸と内陸部都市との異なる洋服文化として伝わっています。

👗「神戸らしさ」と「神戸ブランド」

神戸エレガンス

やはり制服やファミリアさんの印象が強いのですが、「良い意味でのお坊ちゃん、お嬢様ファッション」のイメージとして、洗練さや上品さのあるスタイルが主となります。

伝統&革新ミックス

港町の雰囲気、レンガ造りや石造りの建物、古くからある制服やクラシカルなファッションなど、古き良き匂いを香らせつつも、新しさを加える巧みさも「神戸らしさ」です。

神戸ブランドたち

Chestyさんや帽子のマキシンさん、ECだと神戸レタスさんやイーザッカマニアストアーズさんにCawaiiさん、ワールドさんの本社などもあり、神戸ブランドは多様でありつつもハイセンスなスタイルは共通しています。

🗾他地域と比較した「神戸らしさ」

  1. 関東(主に東京)の傾向

    • 東京が最新トレンドやストリートファッションの発信地であることに対して、神戸は洗練さや伝統的なクラシカルさが目立ちます。

    • 東京が先進的で多彩なスタイルとして日々変化させるのに対して、神戸は一貫やエレガントさが保たれています。

  2. 関西(主に大阪)の傾向

    • 大阪が派手さ意識したコントラストが強めのコーディネートを特徴とするのに対して、神戸は上品さやコンテンポラリーなスタイルを好みがちです。

    • 大阪が個性的なアイテムを取り入れ、そこを起点としたコーディネートになるのに対して、神戸は全体的なバランスとエレガンスを重視していると思います。

  3. 他の地方都市との違い

    • 多くの地方都市が、地域固有の伝統技術(例えば、沖縄の「紅型」や奈良の「大和木綿」などなど)を活かした洋服文化を展開していた頃、神戸は国際的な影響を受けたモダンなスタイルが特徴となっていきました。

🌏️現代ファッションの流れと私たち

神戸の洋服文化は、その国際性や上品さ、伝統と革新のバランスを保ちながら、港町ならではの異国情緒溢れる雰囲気…というポジションに位置してきました。この特徴は、1973年の「ファッション都市宣言」以降、より色濃く神戸のアイデンティティとして根付いています。

現代ファッションの潮流としては、ファストファッション…さらにそれを超えたtemuさんのようなウルトラファストファッションの隆盛や、オーバーサイズシルエットが主流にはあるものの、その反面で環境や消費者へ配慮したサステナブルファッションや、よりファンに寄り添うブランド・コミュニティの時代でもあります。ファンとの深い繋がりのある、インフルエンサー・ブランドもこれに当たると思います。

そして私たち「神戸ワンピース専門店」はと言えば、時代の流れも取り込みつつ神戸ファッションの歴史を受け継ぎ、よりファンの方々に寄り添うブランドで居たいと、これからも思うのでした。


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