アバード 第一章 3話
父の覚悟
我が名は、べアンド/ハビス・ロン
我は、アバード大王国2代目第二王である。我には、弟がいてその名をべアンド/ヴェナム・リュードという。
この国は、我が父、べアンド/ハビス・クスターは、アバード大王国の初代第二王である。
ここは、もともとべアンド家の先祖である。ライトニング家が統治していた。その当時は、まだエリトリニアと呼ばれる国であった。その後、べアンド家になった時、王国を作ることにした。その国がアビード王国というものである。そして、クスターが王になった時、政治や領土さらに法律の全てが変わりアバード大王国へと進展したのだ。
これがこの国の大まかな歴史だ。
もともと、王様は、1人だったがアバードになってから王様は、2人になった。
その理由は、国の象徴である第二王と法律の保証人である第一王という役に分けることで片方が居なくなっても、特に第一王が居なくなっても、国が壊れない仕組みを作れるかららしい。
当時の閣主は、国政領主と呼ばれ、政主は、いなかった。
だが、この政治体制だと不足がとても多く、我が王の時に閣主という名称にし、政主を配置した。それは、多く国を変えた。まず、王権を奪いたがっているワズワン家の勢力が抑えることが出来た。つぎに、法律を厳重に作ることが出来た。これらの要素が、今後のアバード大王国に大きく貢献した。
我には、7人の子がいる。我が息子、娘たちは、とても期待のできる兄弟である。だが、それは、今のところの話。
我らべアンド家は、さらに勢力が増すだろう。
そう、信じているのだ。
ある日、アバード大王国がカルテナからの攻撃を受けた。それを機に、カルテナとの戦争が始まってしまったのだ。
あれは、少し肌寒くなってきた時だった。
『王様!カ、カルテナが!』
と慌てた様子で、執事のアルツが王室に飛び込んで来た。
『どうした?アルツ』
『カルテナが攻めてきてます!』
『なに?!』
『早急に対応を!』
『待て!ゼオらを行かせろ。』
『あの、第三警備騎士団の団長のゼオですか?』
『あぁ、そうだ』
『わかり、ました、』
この国では、警備騎士団というこの国を守るいわば自衛隊というものと同じだ。今、現在警備騎士団は第一から第四まである。その中でも、第三警備騎士団は、最も国から信頼されてる警備騎士団だ。その団長である、ベスグラド/ラスッシオ・ゼオは、元アバード大王国の王室護衛官として、刑務官から昇進し、その後、第三警備騎士団団長へとなったのだ。彼の実力は、王のお墨付きである。
【第三警備騎士団に通告する。ただいま、ウィントエスク州北部にて、カルテナ王国の攻撃及び侵略を受けている。直ちに出動してください。】
『ついに来たか、、、カルテナ王国。』
ゼオは、そう言っておもむろに立ち上がった。
今回の話はどうでしたか?
次回は、エルンについてです。
それでは、お楽しみに!!
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