結婚式に行きたくない
結婚式に行きたくない。全然行きたくない。
おめかしして美味しいものが食べられる。人生で1番幸せな瞬間を味わっている人を間近で見られる。
しかし結婚式には行きたくない。
去年、私は結婚パーティー含め結婚式に5つも参列した。約15万円のお祝いになる。駆け出しの自営のため、私の手元に残るお金は月に多くて1.5万。(どうやって生活しているのかは目を瞑っていただく)が、1年間で15万近く、人のお祝いをしたのだ。どこから金を引き摺り出してきたのか、もちろん借金です。わかってはいるが目を瞑る。
お祝いは気持ちである。喜ばしいこと幸せな時間を共有してくれるのは非常にありがたい。生活から枯渇している、人と人が未来を見つめ生きていくみたいな幸せをまざまざと見せてもらえる機会は滅多にないものだ。結婚式をやろうかな♩という時にゲストとして私の顔が浮かぶということがありがたい。ありがたすぎる。一緒に過ごしたら楽しいだろうな♩と思ってくれているなんて嬉しすぎる。純粋にそう感じる結婚式は確かにある。私も気持ちをまっすぐ受け止めて、お金ないけど行くか…と思える。
お祝いは気持ちなのに、決められていることが多すぎる。ピン札のマンケン3枚が最低ライン。正装をして髪をいい感じにまとめ、派手すぎないメイクとアクセサリーをつける。高すぎないヒール。
もう私は同じドレスを4回着た。新調するつもりはないので、今年すでに入っている結婚式は同じものでいく。毎度毎度新調する人もいるらしいが気持ちはわからなくもない。いつもより華やかな衣装、意外と飽きる。とはいえ新しいドレスよりもいつも履く靴とかの方が欲しいので買わない。
もっと自由な感じで、お祝いとかお気持ち〜♩カジュアルにいこ〜🌟て感じだったら、今隣に座っている人の結婚式だって行きたい。結局金やマナーが気になっている。
私はおそらく結婚したとしてもみんながやるような真っ当な結婚式を挙げはしないと思う。が、みなが口を揃えて言う、「親のため」という気持ちはその時になったら生まれてしまうのだろうか。
絶対人数合わせじゃん…的な結婚式の誘いも確かにあるのが悲しいところ。学生時代の友人などの1年に1回会うか会わないかみたいな人からの誘い。その「会う」ことも予定を組み立てて楽しみだね♩みたいな会ではなく、とりあえず久しぶりに会っとくかみたいなグループで会うというもの。まじでこいつは私を心の底から式に呼びたいと思っているのか…?と疑いの気持ちすら生まれてしまう。誘わなかったら悪いな、という気持ちだったら、まず抱かないので本当誘ってもらわなくっていい。呼べる人数が足りないかも…ということならぜひ規模を縮小してその分中身の濃いものをやったらいいと思う。私が行くことで、ピッタリだった希釈のカルピスに氷を足すようなことにならないのだろうか。
こんなにぐちぐち言うのも、圧倒的に収入が足りていないからというのは事実としてある。20代後半の人間が働いて得るだろうお金の1/30くらいしか手元に残らず(なんなら赤字で、手元に全く残らない時もある)、個人事業、売り上げの全部入ってくるなら大儲かりじゃん♩と思われがちだが、本当にそんなことはない。本当にない。本当に…
そもそも、金に興味がなさすぎるので経営が全く向いておらず、店が店として回るためだけ、収支トントン営業になっている。欲がなさすぎて、うまいこと客を騙し、ガツガツ爆稼ぎ👊ということの想像すらできない。
ここまで書くと、こんな状況で人を祝ってられるかよ!!!と言うのが正直な気持ちとしてある一方で、結婚式に行って後悔したことは一度もない。1つ残らず幸せで楽しくて美味しくて本当に来てよかったな、こんなに幸せならお祝いあんなんじゃ足らないな(大口)とすら思える。呼んでもらえて嬉しかったな♩といい気持ちで帰るのだ。
そしてまた結婚式の招待状が届くと、カラのお財布と相談して、出席に丸をつけていく。
みんな呼んでくれてありがとう…