たべのこしは本当に「食べ残し」なのか?
皆さん、ポケモンやってますか?やってますよね?
やってるという前提で話を進めますね。
ポケモンには「たべのこし」というアイテムが存在します。
効果は「毎ターンHPを少しだけ回復する」というもので、非常に強力なアイテムの1つです。
一部界隈では「残飯」とも呼ばれています。
しかしこのたべのこしを見ていて、1つ思った事があります。
これ、食べ残しにしてはおかしくね?
「たべのこしが食べ物である」という事を前提として考えた場合、いくつか矛盾点が生まれてしまうのです。
これはよろしくない。
という事で本記事では「たべのこしは残飯そのものではなく「たべのこし」という物体」である事について詳しく解説していきます。
学会追放も覚悟の上です。
(ちなみに見出し画像はポケカから拝借しました)
https://www.pokemon-card.com/card-search/details.php/card/43481/regu/XY
無くならない
前述の通りたべのこしの効果は「毎ターンHPを少しだけ回復する」という物であり、見た目的にも食べ物系アイテムであると思われます。
「ちょっとづつ食べてるからちょっとしか回復しないけど長持ちする」という理論だと思われます。
しかし、一向に無くなる気配がありません。
ご存知ない方もいるかもしれないので説明しますが、食べ物というのは少しづつ食べても少しづつ減っていく物であり、無限に食べ続ける事は不可能です。
にも関わらず無くなる気配がないという事は、たべのこしは食べて回復している訳では無いという事になります。
ここで各世代における説明文を見てほしいのですが、
そう、何処にも「たべのこしを食べて回復している」とは書かれていないのです。
つまり我々は25年間たべのこしの名前と見た目に騙されてきたという事に他なりません。
たべのこしの真の効果は「持った人の傷を少しずつ癒やしていく」というスピリチュアルアイテムだったのです。
そもそも何処かも分からない場所からものひろいしてきた生ゴミを食べようなんて、普通は思わないですからね。ヒウン下水道なんてもってのほかです。
取引価格
各世代における買値、売値を見ていきましょう。
一番目を引くのは第九世代における買値、20000円です。
ハッキリ言いますがただの残飯に20000円の価値が付くなんて普通ではありえません。
誰が食べたかも分からないような生ゴミにそこそこデカい鉄球と同じ価値があるとは到底思えません。
やはり先程述べた通りスピリチュアルアイテム説が濃厚になってきました。
逆に一番安いのは第二~六世代の売値100円です。
先程の20000円で感覚麻痺してしまいますが、冷静に考えてください。残飯に100円の価値が付くのも異常です。
食材専門のアイテムマニアは200円で買い取ってくれますが、前述の通りたべのこしは食べ物ではないのでおそらく騙されています。
現在は売値が5000円に爆増しているので、5番道路のメイドさんは(使うつもりがないのであれば)今すぐ換金する事をオススメします。4800円の儲けになりますよ。
そもそも何の食べ残しなのか
たべのこしですが、見た目は両側をかじられたリンゴのような形をしています。
ポケモンに「リンゴ」という果実は長らく登場していませんでしたが、第八世代にて「とくせんリンゴ」「あまーいりんご」「すっぱいりんご」の3つが、第九世代にて「みついりりんご」が登場しました。
これらのアイテムの相場はこちらです。
先程載せたたべのこしの相場も再び載せておきます。
気付きませんか?
もし仮にリンゴの残飯がたべのこしだった場合、新鮮なリンゴよりも食いかけのリンゴの方が高額取引されるという事になってしまいます。
ちなみにヒメリのみはヒメリンゴがモチーフですが売値はせいぜい10円20円辺りです。安すぎて比較になりませんね。
その他にたべのこしによく似たきのみ等も存在しない為、少なくとも何かの残飯そのものではないという事になります。
じゃあたべのこしって何なんだよ
ここで疑問になってくるのが、たべのこしは一体どういう物体なのかという点です。
見た目だけなら食べ物にしか見えないこの物体、どのようにして産まれているのでしょうか。
植物ではある
ソード・シールドにおいて、実のなる木から一定確率で落ちてくる事があります。
この実のなる木、複数種類のきのみに加えてぼんぐりまで落ちてくる混沌樹木なので植物の種類についてはごった煮状態故判別不可能なのですが、「植物である」という事だけは共通しており、
そんな木から落ちてくるたべのこしも「植物である」事が確定しています。
ちなみにゴンベやカビゴンは多くの作品において野生下でたべのこしを所持しています。
前述の通りたべのこしは食べ物ではない為、「見た目に騙されて拾ったはいいものの食べられず、持て余してしまっている」というのが真実でしょう。
善行だと思って貰ってあげてください。
ほぼ同じ効果の道具が存在する
ポケモンには「くろいヘドロ」というアイテムが存在します。
効果は「どくタイプのポケモンのみ毎ターンHPを少しだけ回復する」というもので、非常に強力なアイテムの1つです。
どくタイプ以外のポケモンは逆にダメージを受けてしまいます。
お察しの方もいるでしょうが、どくタイプに限って言えばたべのこしとくろいヘドロの効果は全く同じであり、同じ技術が使われていると考えていいでしょう。
これらのヒントから考えられる、たべのこしの正体とは…
グラスフィールドを封じ込めた、食いかけのリンゴです。
ちょっと待ってください。「結局残飯じゃねーか、時間返せ」と憤慨する前に話を聞いてください。
確かにここまでたべのこしと普通の残飯を比較してきましたが、「たべのこしが残飯ではない」なんて一言も書いていません。
グラスフィールドのパワーが込められた残飯であれば「普通の残飯」ではありませんし、いくつもの辻褄が合うのです。
以下はその根拠となります。
根拠1 回復量が同じ
たべのこしとグラスフィールドの回復量は共に「最大HPの1/16」であり、全く同じです。
根拠2 「技が込められたアイテム」の前例
「ポケモンの技が込められたアイテム」という存在に聞き覚えがある方も多いのではないでしょうか?
そう、わざマシンとわざレコードです。
わざマシンというのは技のエネルギーに関係するアイテム(その技に関係があるポケモンのおとしもの等)を使用して作られる物であり、エネルギーを込める物がディスクである事を除けば自然界に存在していても何らおかしくありません。
グラスフィールドという状態は要するに周囲が草まみれな状態の事であり、自然界にはいくらでも存在しそうな環境な為、食べかけで放置されたリンゴにグラスフィールドのエネルギーが込められた結果たべのこしに変化したのではないでしょうか。
(ついでに言うとグラスフィールドは草タイプの技、たべのこしは前述の通り植物なので相性が良さそうです)
さらに言うとわざマシンの相場は大体1000円~10000円程であり、先程の異常に高い相場にも説明が付きます。
「技が込められたアイテム」という物にはそれなりの価値があるようです。
根拠3 くろいヘドロにも説明が付く
結論から言ってしまいますが、先程のグラスフィールドがリンゴではなくヘドロに込められた物がくろいヘドロの正体です。
パワーを込められるのは別に食いかけのリンゴである必要はない、という事です。
ちなみにどくタイプ以外へのダメージについてはヘドロの毒成分によるものであり、追加でそういう術式が込められている訳ではないと思われます。
これはダメージ量がどく状態と同じく「最大HPの1/8」である為です。
まとめ
たべのこしとは、食べかけで放置されたリンゴにグラスフィールドのエネルギーを込めて作られたアイテムである
たべのこしは食べ物ではなくなっているが、代わりに持っているだけで少しずつ体力を回復してくれる
リンゴの代わりにヘドロにグラスフィールドのエネルギーが込められた物が、くろいヘドロである
我々は25年に渡ってたべのこしの正しい使い方すらも分からずにたべのこしを購入し、狂ったように使用し続けていました。
食い物にされていたのは、どちらなのでしょうね。
以上、三角コーナーでした。
分別はきちんとしましょう。