スパルタニアンとワルキューレが旧アニメ版とかなり似ているのは、原作の時点でそんな描写があったからだろうか?

 ユリアンの初陣回まで視聴する。帝国と同盟の間には当然の前提のように「航行不能宙域」なるものが横たわっており、両政体の交戦は宙域の中に開いた抜け穴であるイゼルローン回廊において行われる。しかし、そもそも航行不能宙域とは何だ? どういう存在なんだ? 小惑星帯が凄い密度で集まっているとかそういうことではないようなのだが、航行不能宙域がいかなる理由で航行不能なのかということが作中で説明がなかった、気がする。少なくとも俺は銀英伝の原作小説を全巻読了しているが、記憶にかすりもしていないので、その説明はたぶんなかったのだろうと思う。何年か前の俺は、「航行不能宙域とは太古の昔に宇宙空間に刻まれた超越的兵器の傷跡なのではないか」という妄想をしたことがある。人類以前にFTL文明の域に至った生物がいて、そいつらの兵器が航行不能宙域を造り出したのではないかと。だが、真相はもっと単純なのではないか? 宇宙戦艦は超光速航行が行えるが、その距離にはエネルギーソース的な限界があり、途中途中で補給しながらでないと帝国⇔同盟間を行き来することができない。ところが航行不能宙域にはそのような補給拠点を建造できるような惑星が存在しない。ゆえに航行不能宙域は航行不能なのであるという仮説だ。ただ、これもやや信憑性に欠ける。

 時間切れ。

(なぜなら、惑星や小惑星などのプラットフォームに頼らずとも、人工天体を建造して宇宙に浮かべる技術を作中人類は既に手にしているのである。リソース的な問題で帝国と同盟を繋げられるほどの建造プロジェクトを進めることが現状不可能というだけでは、作中のような「絶対的な壁」のような扱いにはならないのではないかと思うのだ。では航行不能宙域とは何なのか? ぜんぜんわからない)

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