2022映画はじめ

嘘がなかった。

この映画には、嘘がなかった。物語にありがちな、埋め合わせのような嘘がなく、真摯に向き合って制作されたことが伝わってきた。
暖かくも冷たい雪の風景が、いつまでも心の中に残っている。

メインキャラクターであるユニとジュンの、綺麗なこと綺麗なこと。本当に美しかった、飾らない美しさ。
ただお互いに愛していただけなのに、周りに受け入れてもらえない悲しさ。2人にはたくさんの苦悩や苦労や涙や諦めがあったはずだけど、その詳細は描かず、言葉や間、表情でそれをこちらに伝える表現力の凄さを見せつけられた。美しかった。

この映画の中では時代的なものもあるだろうけど、今もそんなに根本的な状況は変わってはいないように思う。最近はLGBTとかジェンダーという言葉もかなり一般的になってきたけど、表面的なことではなくて、みんなの根底の考えが変わらないとそれは浸透していないにも等しいことだと思っているから、このまま少しずつ、世の中がもっと色んなことに寛容になっていったらと、切に願っている。

#ユンヒへ
#徒然映画日記
観た映画を心のままに書き留めていこうかなと思っています。ところどこネタバレもしてしまうかもしれないので、目に入れたくない方は、鑑賞後にぜひお読みいただけたら、幸いです。ちなみにわたしは、映画観る前はできるだけ前情報・予備知識を入れないまま観たい派です。