この1年で23回オンラインイベントを運営して見えた集客の傾向と対策 #PRLT #PRLTアドベントカレンダー2021
今年1年を振り返って「オンラインイベント」運営の難しさを実感しています。ただ、PR業務の中でオンラインイベントの運営が必要なくなるコトはまだ当分なさそうです。そこで、緊急事態宣言発令前の2020年の3月からこれまで多数のオンラインイベントの運営に携わってきた自分ならではのTips「オンラインイベント集客の傾向と対策」を書いてみようと思います。イベントの企画運営に携わっているPRパーソンさん達のお役にたてば嬉しいです。
明日から使える!?かも知れない PR Tips です(例年はエモい思いの丈を書くマンだったので緊張してます)
PR Tableパーソナル・リレーションズ室の久保さんからバトンを引き継ぎました。「社会とのいい関係づくりは、一人ひとりとの向き合い方から始まる。」、オンラインになって向き合うとは何か自分自身何度も考えた1年だったので、人の繋がりを軸に語られるエントリー、響きました。第一線で活躍されている専門家の後で恐縮ですが、お手柔らかにお願いします。
はじめに
自己紹介が遅れました。Journeyman(ジャーニーマン)と申します。長いのでジャニと呼ばれています。システムインテグレーターでSE・PMをやっています。異動で広報・マーケになり右も左も分からなかった時にPRLTに出会いました。それから4年、現役広報から離れましたが、今はPRLT開催時の公式togetterまとめ担当としてちょびっとお手伝いしています。
普段は複数のIT系コミュニティでイベント企画運営を行なっています。イベント運営を通して得た気付きをエンジニア目線も加えて、アドカレ目安文量「5分程度で読める分量」を目指してご紹介します。
データから見るイベントの集客傾向
普段オンラインイベントは運営されていますか。採用広報の一環で多数のオンラインイベントを開催されているPRパーソンさんも多いのではないでしょうか。自社主催のカンファレンスで集客メイン担当をされているパターンも少なくないと思います。
今回は<参加登録時期>と<参照元(流入元)>の2点にフォーカスしてデータから見えてきた集客の傾向をご紹介します。(データ母数1,121名)
<参加登録時期>
割合は オープン2日 19% → 中間期間 54% → 直前2日(前日と当日) 27%
<参照元(流入元)>
継続イベントは集客プラットフォームを最大限活用50%超えも、Twitterからの流入は15%、集客プラットフォーム通知メールは10%の集客とリマインド効果あり(%は若干丸めています)
みなさんがイメージしていた数値に近かったでしょうか。以前からオフラインのイベントも同程度の開催頻度で実施して来ましたが、オンラインになり集客の傾向が大きく変わった事実をデータで再確認できました。参照元(流入元)による変化はほぼなかったため、集約すると以下の1点になります。
この1年間でも20回以上オンラインイベントを開催していたので、肌感覚としては分かっていましたが、実に1/4を超える参加登録が直前でした。オフラインイベントのデータをいくつかサンプリングして見てみましたが、多くても10%以下でイベント集客の成否に関わるほど大きな影響があると数値の上でも認識できました。
みなさんもイベント統計の情報を取られていると思います。データは色々な視点で串刺しにしてみると浮き彫りになる情報が変わりますね。分析大事。
オンラインイベントの集客対策
さて、以上のデータから効果的と思われる対策・施策をお伝えします。イベントを実施する中で改善して結果が得られた対策・施策です。
直前2日の参加登録が多い傾向を踏まえて事前に対策する
集客プラットフォームを大いに活用する
Twitterからの流入量を踏まえて運用する
みなさん具体的にどんな対策をされていますか。上記の3点を複合的に実践しました。先に結論をお話しすると、直前2日参加登録が約40%まで上昇しました。以下の3つを直前に集中的に拡散、メール送付しました。予算が許すなら有償のプロモーションを回すのも一つの手です。
イベント紹介動画で集客
参加者から「目に付いた」とフィードバックがありました。主として実施したSNSでの拡散でも多くのリーチを獲得していました。内容は、シンプルにイベントで届けるコンテンツの紹介です。参加者が知りたいのは「どんな学びがあるか」です。シンプルにそれを届ける内容でした。目玉の登壇者がいるなら、露出・拡散に協力を仰ぎましょう。
事前収録した登壇者インタビュー動画で集客
イベントに期待するコトなどを話してもらう短尺の動画をセッション数分事前収録します。その動画をSNSや集客プラットフォームの通知を最大限に活用して直前に多数露出させます。登壇者・運営メンバーとも、自身の関わりのあるコンテンツの拡散にはとても協力的です。非常に多くリーチし、目に見えて参加登録が増えました。宣伝動画が全体を、インタビュー動画が個別セッションを伝える設計です。
登壇者グラレコイラストで集客
上記のインタビュー動画は、司会と登壇者の日程調整や動画配信のプラットフォームの準備や運用など人手がかなりかかります。グラレコイラストの場合は、グラレコ担当者ひとりで登壇者分の紹介コンテンツを作りやすくコンパクトに実施できる施策です。
前々日から集中的に集約アクション
コンテンツが揃ったら主で運用しているSNS(TwitterでもFacebookでも)と集客プラットフォーム(Peatix、connpass、Tech Playなど)の通知機能を最大限活用し、見込み参加者の登録を促すメッセージを添えて、前々日からアクションを集中的に行います。
集客や事前の注目度向上を目的にした新たなコンテンツ準備が難しくても、シンプルに前々日からの集中アクションで少し工夫してみてください。データが示す通り、ギリギリまでチャンスはあります。イベントの成功、集客目標達成のために頑張りましょう!
最後に…
最後まで読んでいただきありがとうございます。ひとつでもできそうな施策があれば、試していただけると嬉しいです。ひとり広報、マーケや他の役割と兼務のケースは多いと思います。リソースが少ないからこそ、いつ集中するかはポイントです。このnoteが集客アップをしたいPRパーソンのお役に立てば嬉しいです。
明日の「PRLT(Lightning Text) Advent Calendar 2021」のご担当は、エイチーム コーポレート広報ご担当 安藤さんです。引き続きPRLTアドカレをお楽しみください!!
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#PRLTアドベントカレンダー2021 #PRLT #広報LT大会 #オンラインイベント
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