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洗剤と柔軟剤と繊維、あれこれ忘備録

頭の整理を兼ねて、幕の内弁当方式で書いて行きます。
特に、今年の講義の内容から、という訳ではありません。
〇pH調整剤のギ酸について
〇何故、花王だけがブチルカルビトールを使うのか
〇アルキルアミンオキシドについて
〇綿よりポリエステルの方が香料カプセルが落ちないことについて
〇台所洗剤で移香落としすることについて
〇シロキサンの分解性

まず、pH調整剤としてギ酸を使う理由ですが、量が少なくて済むからかもしれないです。
花王だけが、洗剤に片っ端からブチルカルビトールを入れる理由は、独自の仕入れルートがあるか、あるいは特許を取得しているかではないかと推測します。
アルキルアミンオキシドがメーカーによって体感が違うのは、そのアルキル基が混合物であり、どんなアルキル基かがメーカーによって違うからではないかということ。後、不純物が違うという可能性もあります。
ポリエステルが移香落としが難しいのは、ポリエステルが疎水性だからではないかと思われます。その場合、油性の香料は落ち難くなります。
台所用洗剤が移香落としに結構使えるのは、そもそも台所洗剤は油汚れがよく落ちる洗剤だから、油性の香料も落ちるのではないかと思われます。
シロキサンは分解し難い物質だそうです。柔軟剤の香料徐放剤として使う場合、安全性はどうなのだろうかとチラッと疑問になりました。

前期も全ての講義が終わって感じることは、環境関係の講義の際、どうしても悪く言えない分野、悪い所を悪いと言っても差し障りのない分野はあると感じます。
若い学生さんも、多くの講義を聞く中で、この分野は触れてはいけないとか感じつつ卒業して行くのかもしれません。
特に農薬は一番、触れてはいけない分野なのでしょう。私も有機リン系農薬や同様のコリンエステラーゼ阻害作用のある難燃剤の人体への影響を知ったのは卒業してからです。
農薬だけでなく、洗剤や柔軟剤もマイナスな点に触れてはいけないのは、ひしひしと感じます。
香料メーカーも同様で、数年前の話ですが、野依先生の関係する香料メーカーを私が悪く書かないか心配した先生もいました。(しませんよ~大丈夫)
逆に染料や繊維助剤等は、遠慮なくあれこれ言える業種なのかもしれません。
そういう中で、みなさんにはTVのCMに騙されずに、本当に良い物を選んで使って行って貰いたいと思うばかりです。

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窯の達人
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