GoToなると

水都、班長と一緒に鳴門市に出かけてきました。

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写真は与島PAから臨む瀬戸大橋。
青い空と海、そして巨大建造物。天気とロケーションが良いこともあって、この時点で開放感に満ち溢れていました。

「もう満足してしまった」
「まだオープニングですよ!」

日頃は見ない風景を目の当たりにすると、旅の実感が湧いて良いですね。

目的地の鳴門市に到着したら、船乗り場へ。少し時間があったので土産物を見て回っていました。徳島は「すだち」と「鳴門金時」という味の方向性が異なる特産品が二つあるので、お土産のバリエーションが豊富ですね。

時間になったので観潮船「わんだーなると」へ乗船。
海に出るからと一応上着も用意していたものの、日差しが強かったので問題なかったです。今回、天気に恵まれたのは良かった。

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大鳴門橋の下にたどり着くと、急に海面の様子が変わるのに驚きました。
これ船から放り出されたら、二度と上がってこれないやつ!
流れの異なる潮流がぶつかって渦を巻くのは、圧巻の光景でした。

遅めの昼食にラーメンを。徳島ラーメンはすき焼き風の濃い味付けで、ご飯に合うそうです。
船着き場のガイドブックで得たばかりの知識ですが、知ってて食べるのと知らないで食べるのは違いますね。

それからホテル「アオアヲナルトリゾート」にチェックイン。
オーシャンビューの部屋は、静かな波音が聴こえるのが素晴らしくて。
ここで暮らしたらストレスとは無縁だろうなあ。この景色と音が日常にも欲しい。

まだ寛ぐには早いので、ホテル内の釣り体験へ。
釣り竿と餌の小エビを貰って、意気揚々と釣り堀へ向かいます。

しかし話は甘くなかった。
だいたい10人ぐらいが同じ釣り堀に糸を垂らしていたものの、どの釣り竿にも反応がない。そもそも魚が見当たらない。全くいないというわけではないのですが、食いつく気配がないのです。

「このまま30分続けても釣れる気がしないんだけど」
「釣り堀が悪いのか釣り方が悪いのか教えてほしい」

余所のグループも同じようなことを言ってたので、まあそんな空気でした。

そのうち時間になったので戻ろうとしていたら、端の方でずっと静かに待っていた男性に当たりが! ビチビチと跳ねる鯛を見ながら、本当に釣れるんだなあと。
我々の態度が悪かったということか。釣り堀は別の機会にリベンジです。

夕刻、満潮の時間に合わせて渦の道へ。さっき観潮船から見上げた大鳴門橋の下部に作られた遊歩道です。
どちらかというと巨大建造物を堪能した、という感想が強いかも。でも足元がガラス張りの箇所から、45m下の海を見下ろすのは臨場感がありました。上層を車が通る度に揺れるんですよね。こわい。
閉館のアナウンスが流れ始めたので、夕暮れの海を眺めながら、ホテルに引き返しました。

夕食は天ぷらと味噌汁が美味しかった……。
最近ずっと体が魚を欲していたので、堪能できて良かったです。腹十二分まで食べて、しばらく動けなくなりました。

「(すだち酒を飲みながら)すっぱみがあって良い」
「すっぱみ」
「言いたいことは分かるけど」
「あ、酸味で良いのか」
「でもすっぱみと酸味はニュアンス違うよね」

すっぱみがあって美味しかったです。

部屋に戻った後は、ラジオを聞きながら写真整理してたら、いつの間にか寝ていました。

二日目。朝焼けや鳴門金時スムージーを堪能し、ロビーでまったりと駄弁り、昼前にチェックアウト。
向かう先は大塚国際美術館。千点以上の西洋画を原寸大で複製展示しており、2018年の紅白で米津玄師がLemonを歌った場所でもあります。

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洞窟壁画や礼拝堂の天井画も環境ごと再現しているので、見応えがあります。
そして複製なので何が何でも写真に収める必要もなく、目で見て回れたのが逆に良かった。

展示の順番も工夫してあり、階ごとに古代→中世→ルネサンス→バロック→20世紀、と時代が進んでいきます。
紀元前後の絵をじっくりと眺めていった後、たどり着いたルネサンス期の華々しさは感動ものでしたし、「これ古代だったら極刑では?」みたいな絵が次々と出てくるのも面白かったです。

ラファエロの描く聖母マリアは、令和の世に見ても可愛らしさを感じられて、すっかりファンになりました。ラファエロ、絵上手いな……。
モッサの「彼女」もフェチズムを感じられる印象的な絵画でした。悪魔めいた裸の娘の下には夥しい死体の山が。性癖だったんだろうなあ。

今まで行った美術館の中で一番面白かったのですが、唯一の欠点は物量が多いことかもしれません。
鑑賞ルートはなんと4kmあるらしく、ある程度は流していかないと一日で見るのは無謀ですね。11時頃から昼抜きで回って、閉館の17時までかかったので。最後の現代アートは飛ばし飛ばしでしたし。

それにしても、知らないものを見聞きして、その場で話して楽しむというのは、改めて得難い時間だったなと。
人生の面白さも久しぶりに思い出せた気がします。
多くの刺激と活力を得られたので、まずはこの勢いで年末進行を乗り越えなければ。

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