音楽を再発見する
先日、お食い初めをした。僕が育った家はそういう行事を全くやらない家だったので新鮮だった。お食い初めはその子が一生食事に困らないように、という願いをこめるらしい。この飽食の時代に食事に困る心配ってのもの何だろうなと思いつつ、格差が広がり食事に困る人もいるというニュースを見ると、やはり願いとしては今でも成立するんだろうな。
さて、子供が生まれてから、聴く音楽が変わった。というより昔聴いていた音楽を改めて聴き直すようになった。
ここ数年、いやおそらく10年近くのヘビーローテーションはGoldmundだった。
それが、子供が生まれてからTahiti 80、Ben Folds Five、Sigur Ros、The Smashing Pumpkins、スーパーカー等々、学生時代前後に聴いていた音楽を再び聴くようになった。Tahiti 80はとても気分が良い。
Ben Folds Fiveなんて(という言い方もよくないが)、もう一度聞き直すことがあるなんて思ってもいなかった。僕は子供だからといって子供向けの音楽ばかりじゃつまらないと思っている。それなりに音楽に人生を救われてきた者としては、できれば色んな音楽に触れてほしい。そう思ってとにかく「ねぇGoogle、チルミックスかけて」などと言い、子供を抱っこしながらApple Musicが流してくれる知らない楽曲たちで体を揺らしている。
子供のためと思って昔の曲を聞き直してたら、やっぱりその時の気分とか思い出してきて楽しくなった。Tahiti 80とか、高校の寮で流行ってどの部屋からも聞こえてきた時期があったな、とか。翻って、Goldmundがずっとフィットしていたこの10年、多分僕はずっとダウナーだったんだろうな、なんて思ったり。子供が生まれて毎日その成長ぶりに驚かされるけど、僕も変わってるんだなと気付かされた。