【ゼロから始めるテグス編み⑥】新常識!?××しないテグス処理法&ビーズボール仕上げ
今回はテグスの処理の仕方をご紹介します。そして前回作ったビーズボールを仕上げます。
1.斬新なテグスの処理方法
テグスの処理は作品の強度や仕上がりを左右するとても大事な作業です。基本的にはテグスを結んでビーズの中に結び目を隠して、余ったテグスを周辺のいくつかのビーズに通してからテグスをカットするという工程をたどるのですが、うまくビーズの中に結び目が隠せなかったり、隠せたとしてもテグスを引っ張りすぎて全体的に形がゆがんでしまうことがあります。そんなトラブルを解消するテグスの処理方法があります。それは…
結ばない
もう一度言います。結びません。
ではどうするかというと、
1.編み戻る
2.同じビーズに何度も通す
たとえばこの真央ちゃんドールの場合は脚の付け根に向かって編み戻ってからテグスを切ります。
このハートは上の両側4つのビーズに何度も何度も「もうこれ以上は無理!」というところまでテグスを通してからカットします。そうすることで結び目もありませんし、ひっぱりすぎて形がゆがむということも避けられます。
2.ビーズボールを仕上げる
上記を踏まえて前回作ったビーズボールを仕上げてみましょう。
ボールの側面四つのビーズに片方のテグスを何度も通していきます。最低でも3周は通しましょう。反対側も同様に処理します。もうこれ以上通らなくなったらテグスを切ります。これでビーズボールの出来上がりです。
ビーズを竹ビーズと丸小ビーズの組み合わせに変えるとこのような形になります。編み方やテグスの処理方法は全く同じです。
3.わかりやすい、覚えやすい結び方
でもこのようなただテグスをビーズに通しただけのシンプルなリングの場合は結ばないとほどけてしまいます。テグスの正しい結び方というのもあるのですが、ちょっと覚えにくいんですよね。でもワタシが考案した結び方は覚えやすくほどけにくいのです。その方法をご紹介します。
まず普通に一回結びます。
次は普通に結んでからさらにもう一回テグスをくぐらせます。こうするとテグスが複雑に絡み合ってほどけにくくなります。結び目が少し大きくなってしまうのですが、大きなビーズの中に隠せばOKです。
というわけで今回はテグスの斬新な処理方法をご紹介しましたがいかがでしたか?少し時間はかかりますが手間をかければそれだけ作品のクオリティも上がりますのでぜひ試してみてください。
この内容をわかりやすくまとめた動画がこちらです
作品の制作、イベント出店、そしてYouTubeでビーズドールを作る楽しさ触れる喜びを多くの方に伝えられるような活動をしていけたらと思います。