#40_【視察】廃墟@釧路
釧路の廃墟は桁違いなので是非見てください!
自分が廃墟に興味があると言ったかどうか、もう定かでありませんが、先月釧路から諫早に移住した古地優菜さんにお目にかかったとき、こんなことを言われました。
実際、廃墟めぐりツアーができてしまうほどだと。
一口に廃墟といっても、軍事などの国策で一時的に必要とされたもの、権力者の移り変わりで忘れ去られたもの、激甚災害などで強制退去を命じされた地域一帯など、様々あります。
若い頃は、好奇のまなざしで見ることが多かったですが、人口減少著しい離島に暮らしていると、身近にある空き家やかつて栄えていた商店街など、あまり笑えない現実が頭を掠めてしまい、無意識のうちに避けていましたが、路上観察と称し釧路の市街地を歩いてみました。
大きいハコモノは、入居者探しも大変です。
私も、よく島外の方から「なんで対馬で暮らしているんですか?」と聞かれる立場ですので、「なんでこうなった?」とツッコむ気はありません。
どの廃墟にも共通して言えることですが、かつては、それで商売が成り立つだけのマーケットが存在していたり、政治的、あるいは経済的権力者の何らかの思惑が働いていたりしていた、ということです。いまの物差しだけで考えるのでは、本質にたどり着けそうにありません。
詳しくは、神門たかあきさんのレポートから解読してみてください。
市街地の廃墟ばかりを取り上げましたが、神門さんのレポートでも触れられているように、釧路は炭鉱で栄えていた歴史がありますので、それにまつわる史跡も数多くあるそうです。
地元の方に「釧路埼灯台から見える旧知人駅が良いですね」とお伝えしたところ、「雄別炭鉱がディープでおすすめ」と言われました。
「北海道の炭鉱=夕張」という認識しかなかったので、興味が湧いてきましたf^_^;)。
さいごに余談ですが、釧路は「関西の三奇人」と呼ばれた建築家の毛綱毅曠(モン太)氏の出身地だそうで、市内のあちこちに毛綱建築があります。
「関西の三奇人」といえば、安藤忠雄氏もそのひとりですね。
mooの吹き抜けを見てピンと来た方、なかなか鋭いセンスの持ち主かもしれません(笑)。
毛綱建築の賛否は、色々あるようですね。
個人的に嫌いではありませんが、公共建築も数多く手がけられたようで、維持費をどこから捻出するんだろうかと、少々心配になります。
他人の心配をする以前に、対馬にも似たような案件があるらしいという話も聞きますが・・・。