#39_【視察】灯台@道東_釧路埼灯台
今回は狂犬ツアーが目的で釧路を訪問したので、灯台と廃墟は封印しておこうと思ったのですが、なつかし館蔵に訪れたときに、こげなものが鎮座しておりました。
まだこれを見た段階ではエンジンがかからなかったのですが、「SEA CRANE」さんの乗船場に行くと、海図がありました。
海図が目の前に現れると、どういうわけか悪い企みに導かれるもので、やはり見てしまうと、灯台はどこにあって、光達距離がなんぼあるのか、気になってしまいますf^_^;)。
ちなみに、「Fl.15s 51m 19M」とありますので、15秒毎1閃光で、水面から灯火までの標高が51m、光達距離約35km(説明板では約36km)です。
※M=海里(1.852km)
レゴブロックで作ったような風貌をしているのは、灯台とレーダー局が一緒になった建物だからでしょうか。海側の壁が赤白に塗装されているのは、霧が立ちこめる場所なので、このようにしていると思われます。昔は霧笛もあったそうですが、GPSの普及により、なくなったそうです。釧路埼灯台は住宅地にありますので、鳴らされると結構強烈ですよね(苦笑)。
余談ですが、やまねこセンター(環境省対馬野生生物保護センター)の上にある棹埼灯台が紅白の塗装をしているのも、同じ理由です。第一管区(北海道)ではいくつか見られるようですが、第七管区(山口西部+北部九州)ではここだけです。
一般的に、灯台は岬の突端や無人島などにあることが多く、気軽に行けないものがほとんどですが、釧路埼灯台は釧路駅から車で10分くらいの場所にありますので、全国的に見ても稀な好立地です。
しかも、灯台のふもとには、狂犬ツアーで木下さんも紹介されていました、「炉端とワインK」さんがあり、近隣にゲストハウスまであります。
※ゲストハウスがあることは後から知ったため、現認しておりません。
先ほど、GPSの普及で霧笛がなくなったことに触れましたが、実は灯台の存在そのものも「崖っぷち」で、「風前の灯火」を点しているといっても過言ではない境遇にあります(と、灯台女子の不動まゆうさんに力説されましたf^_^;))。
もちろん灯台の普及が日本の海上交通発展の歴史につながっていますので、海上保安庁や日本財団さんでも灯台の利活用に取り組まれているのですが、いかんせん灯台が行きやすい場所にないので、端で見ているだけでも、なかなか難しそうに感じます。
釧路から新しいムーブメントが起きることを期待したいです(o゚▽゚)o。
夜の灯台に癒やされたいみなさん、いかがでしょうか。