見出し画像

#227_【まちあるき】いい路地あります_柳小路・志まもと周辺(対馬市厳原町国分)

前回、マニア路線に振り切った路地を紹介しました。

市役所から徒歩1・2分圏内からこんなディープな路地があったのかと驚きましたが、「国分町通り」を挟んだ反対側の区画にも個性溢れる的な路地があります。

ということで、早速紹介したいと思います。


区画で言いますと、「志まもと」さんがあるあたりになります。

ここも能書きを垂れるより、一気に写真で紹介したほうが魅力が伝わりそうですので、まとめて並べていきます。

柳小路

【中田時計店さん横の入口です。】
【塀の角の足元に何かあります。】
【まさかの、郵便マークの境界標です。】
【志まもとさんの建物で直角に曲がります。】
【志まもとさんの正面に着いたら終点ですが、右手に路地が!】

名もなき路地

【いったん国分町通り側の入口に行きます。】
【振り向くとお地蔵様です。】
【きれいかどうかは別にして、苔が味わい深いです。】
【ここの塀にも戸があります。】
【路地の石塀なのに鏡積みまでされています。】
【ここも曲がり方が美しいです。】

金石川沿い

【志まもとさんの正面です。】
【古川家の家老屋敷(現:ふれあい処つしま)との間に架かる橋です。】
【川の上に路地!?】
【間もなく終点です。奥には櫓門が見えます。】
【終点で振り返るとこんな感じです。】
【別の角度から。ここの曲線も美しいです。】

境界標

宅建や司法書士の試験を受けたことがある方ならご存じかと思いますが、土地などの協会を示すために設置される標識のことです。

対馬は国境の島だからといって、日韓の国境を示す標識はありませんが(歴史を遡っても、日本の「国境標石」は、戦前樺太にあったものくらいしか思い浮かびませんが)、国防の最前線だけあって様々な国の施設や出先機関がありました。

典型的なのは軍事施設の内外を示す境界標ですが、厳原の街中も再開発ではありませんが、移転している施設がありますので、なんでここに?というものがあります。

【芋崎にある陸軍・海軍そろい踏み(美津島町昼ヶ浦)】
【幸田小路の入口に埋まっている日本専売公社の境界標。】
【柳小路の中田時計店さん側入口で「生き埋め」にされた境界標】

たまに、フォントがあまりに秀逸で、持って帰りたくなるものもありますが、軍事施設の図面や古い地図と照合するときに、これが大きな手がかりになりえますので、持ち帰るのはやめましょう。

さいごに

マニアの人と付き合う機会が増えてきたことにより、彼らは意外と専門以外のことについても博識でどんだけ勉強しているのだろうと感じるようになりましたが、彼らからすると、単純に分からないことを知るのに必要だから調べているだけ、ということなのでしょう。
表面的なところしか見ていないと、努力や情熱のムダ遣いに捉えてしまいがちですが、歳を取ったせいなのか「夢中になるセンス」もひとつの才能であり、持っている人は羨ましいと感じる今日この頃です…。


この記事が気に入ったら、フォローして最新情報をチェックしてください!

いいなと思ったら応援しよう!

佐藤雄二_ビーコンつしま
今後も対馬や観光業について発信してまいります。よろしければ応援お願いします!