#204_【観光ガイド】ジブンの「好き」をどのようにしていきたいか考える授業#2_作元功照さん
前回の記事で、上野芳喜さんを講師に、対馬高校商業科で「ジブンの「好き」をどのようにしていきたいか考える授業」を実施したことを書きました。
上野さんの行動の原点はあくまでシンプルに「自分の好き」にありますが、厳原でむかしから商売をしている方から全島各地の漁業者、韓国人事業者、そして市役所をはじめとした行政関係者に至るまで、様々な方を巻き込んだスケールの大きい話でした。
感想を見る限り、幸い気後れした生徒はいなかったようでしたが、もう少し気軽に聞ける内容の話をしてくれる人も必要かと思い、大手橋にあります國昌寺で住職をしています作元功照さんにもお話をしていただきました。
作元さんとの出会い
私が作元さんと知り合ったのは8年くらい前でしょうか、消防団が同じだったので知り合いました。
その日は消防団に呼ばれた初日で、先輩団員の厄入りが國昌寺であり参列したところ、わけも分からず庭で水浴び水行する羽目になりました(しかもその日は、厄入りの直前にお寺のふもとで火事が発生したという、いわく付きの日でした…)。
ちなみに水行はこんな感じです。「えりやん」も挑戦しています。
年越しの晩や厄入りのご祈祷(年始~2月3日)などで体験できますので、とくに転勤で対馬に来られたみなさま、思い出作りにいかがでしょうか。
それから数年後、出初式の会場に行く道中のバスで隣に作元さんが座っていて、「対馬を観光で盛り上げたい」と熱く語っていたなぁ…ということがうっすら記憶にありましたが、その当時は何のことだかピンときていませんでした。
作元さんのプロフィールなど
豊玉町志多浦出身で、対馬で中学まで暮らしたあと、島外の高校・大学に進学、うきは市の本山で2年修行後、2004年対馬に戻ってきます。
余談ですが、ご実家は海から「10歩」の場所で民宿をされています。
現在の活動
作元さんは、
「対馬の魅力を我々対馬の人間がもっと知らないといけない」
そして
「新しい魅力を作り発信していかなければならない」
ということで、住職の仕事のかたわらwebデザインやドローンの扱いを学び「合同会社 of TSUSHIMA」を立ち上げたり、「あそうベイパークSUP」でインストラクラーをしていたりもします。
生徒からの反応
実は当日、商業科での最後の授業だったにもかかわらず、別の仕事が重なってしまいスタッフのSさんに託したのですが、和尚さんだけあって話が上手で、みなさん前のめりで聞いてくれました。
生徒からの感想に目を通したところ、
「亡くなる方も出るほど過酷な修行をされた話に驚いた」
だから
「やりたいことに挑戦しよう」
「たくさんの方と交流して色々なことを学びたい」
といった内容が目に付きました。
挑戦の過程において挫折も経験することになると思いますが、それに対して作元さんは
「そこから這い上がる力こそが大事。だから失敗することが何よりの成長につながる」
「くじけそうになった時や諦めたいと思ったときは、國昌寺に来なさい」
とも。
人生9割が失敗なんていわれますし、失敗しても命が取られるなんてことはそうそうありませんからね。
それでも失敗するのがイヤなら、成功するまでしつこく続けていれば失敗にならないという話もありますし。
私が7月からの授業で講師側の人選を考える時、若い人を中心にしていたのは、しくじるなら若いうちのほうがいいからその機会を作ったらいいか、という裏のねらいも頭にありました。
まさにそれが、若いうちのアドバンテージだと思いますので、生徒のみなさんには何事にも果敢にチャレンジしてほしいです。
さいごに
単純に作元さんがどんな話をするのか興味があったので(意外と、対馬の人同士で誰がどんな活動をしているのかという話をじっくり聞く機会がないのです)、後日Sさんや先生に様子を聞き、なおさら参加したかったなぁと残念に思いましたが、作元さんには今後も新たな企みがあるようです。
スケジュール通りにいけば、数ヶ月後には発表できるかと思いますので、お楽しみに。