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#211_【まちあるき】いい路地あります_公事殿小路(対馬市厳原町国分)

「ニッポンすみっこ紀行」など、シリーズ連載しようと企画したものの、ネタが続かず活動休止中になっているものがあり、連載企画を立ち上げるのは難しいと感じます。

その点で言いますと、路地は厳原だけでもたくさんありますので「これなら週1~2回、曜日を決めてカッチリ連載できそう!」と思いましたが、近い将来、あまり悠長なことを言っていられない状況が起きそうな雲行きになってきたため、ガンガン紹介していくことに方針転換しました。

今回紹介しますのは、「公事殿小路」です。


公事殿小路

十王小路から1区画挟んだ場所にある路地ですが、いきなりディープな雰囲気が急上昇します。
そもそも、こんな通りにまで名前があること自体に驚きました。
名前が付いているということは、人の出入りが多い場所だったのか、それとも通りが多すぎて識別する材料が必要だったのか。

ともあれ、早速見ていきましょう。

【公事殿小路の入口にある時計屋さんです。】
【視力が余計に鍛えられそうな検査表です。】
【入口から少し歩くと直角に曲がります。】
【レンガ塀に迫力を感じます。】
【石垣に趣を感じますし、微妙にカーブする路地の曲線が美しいです。】
【左の石垣は積み増しされているようです。】
【年季の入った倉庫のようです。】
【足元には「専売公社」の境界標が。】
【振り返って、積み増しされた石垣の手前にある建物の石がまた独特です。】
【終点です。】

普通に歩いたら、始点から終点まで、ものの2・3分で通り過ぎてしまう長さですが、こんなに写真を撮ってしまうくらい味わい深いです。

十王小路のおまけ

写真を夢中で撮っている最中、十王小路から私が所属する消防団の先輩に声をかけられました。

「そんなもん写真に撮って、誰か興味を持つんかい?」

普通の人には理解されない趣味であることは自覚しているものの、空き家の物件もあり、怪しまれることが一番マズいので「まちに残る痕跡を見ながら、かつてはどんなところだったのか想像しながら『まちあるき』を楽しんでいる人っているんですよ」と話したところ、旅館の跡地が昔がどんな感じだったのか教えていただけました。

【ここには蔵があり、青い部分が玄関だったそうですが、倒壊の危険があり解体されました。】
【この状態にしておくのは本来良くないですが、外壁の内側に竹が組まれているのが見えます。】
【毎度おなじみ高所ドアです。】

そして、公事殿小路と十王小路をつなぐ路地は、さらにディープです。

【公事殿小路側の入口です。】
【十王小路側の入口です。】
【地殻変動目まぐるしい感じの塀です。】

さいごに

対馬の方々は、正面からきちんと説明をすれば、共感するかどうかは別にしても、他所からやってきたマニアや偏愛な人に対し、寛容に受け入れ寄り添っていただけるのが、とてもほっこりしますし、素敵に感じます

今日のことを振り返りながら、このことをいち早く伝えたく、2回目にしてはマニアックすぎると思いながら、「公事殿小路」を取り上げました。

対馬の暮らしの風景も、そこで暮らす人も、いまのままが永遠に続くわけではありません
調査と記録と発信を同時に回していけない、それがいまの私に与えられたミッションなのだろうと強く感じました。


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佐藤雄二_ビーコンつしま
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