#131_【対馬グルメ】もうひとつの白嶽
昨日霊峰・白嶽登山の記事を書きながら、最初はもう1本トレッキングの記事を書こうと思っていたのですが、それよりもうひとつの「白嶽」のことを書きたくなり、今日はそちらのことを書きたいと思います。
今月の中頃、対馬島内で「蔵開き」があるという話を耳にした方もいらっしゃるかもしれませんが、対馬にも1軒酒蔵があります。
壱岐が近いので焼酎がメインと思われがちですが、ルーツは日本酒です。
その酒蔵は、まさに「白嶽酒造」さんといいます。「んっ?」と思われた方、なかなかの対馬通ですね。
昨年10月、社名が変わりました。島内では「河内(かわち)酒造」で知られていましたが、島外では看板商品である清酒「白嶽」の名前で通っており、社名と銘柄を一致させて、もっと分かりやすく売っていこうとなり、そのように変わりました。
酒蔵は白嶽のふもとにあたる美津島町雞知にあり、井戸には白嶽の伏流水が流れています。酒造りにおいて、色々うんちくが語られますが、なんだかんだ言っても酒の8割は水でできていますから、水は重要です。
先に触れた蔵開きは、例年3月に行われていますが、今年は色々なことが重なって4月開催になり、他所でも様々なイベントが行われていましたが、賑々しく開催されました。
コロナの反動で人が押し寄せた昨年と比べ、来場者数こそ少なかったものの、樽酒は昨年の倍以上出たそうです。「どんだけ呑んだんかい!?」とツッコみたくなります( *´艸)。
蔵開きの時はいつも仕事ですので、羨ましいです・・・(゚∇゚;)☆\(-_-;)。
「離島の小さな酒蔵なので、大したことないでしょ?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、まったくそんなことありません。清酒「白嶽」は、酒類総合研究所と日本酒造組合中央会が共催している全国新酒鑑評会で、直近3年度連続金賞受賞しています(^_^)b。
日本酒だけでなく、焼酎も表彰を受けています。
白嶽酒造さんのお酒の味はどんな感じかと言いますと、きき酒コンテストで全問正解し上機嫌だったおじさまに尋ねたところ、図らずも私と同じ答えが返ってきましたが、「甘口で、対馬の刺し身やおかずに合う」お酒です。
いまは淡麗辛口が好まれる傾向にありますので、ある意味逆張りのようにも取れますが、対馬の食にはよくあいます。地酒という言葉は、こういうところに表れていますね。
今年のお酒について、杜氏の伊藤真太郎さんに伺ったところ「例年よりすっきりしており、軽くて飲みやすい仕上がり」とのこと。
そして、「昔ながらの良さを残しながらも、時代に沿った商品も作りたい。このお酒があるから対馬に来よう!となるような、観光の目玉になる商品を作りたい」と抱負をおっしゃっていました。先行きがとても楽しみです(^^ )。
対馬にいらした際には、対馬の海の幸、山の幸とともに、「白嶽」もぜひお召し上がりくださいo(^-^)。
☆耳寄りな追記
蔵に行かないと手に入らない商品もあります。