TRIUMPH TR5 1955
2024年お正月に縁あって
念願の1995年製のトライアンフTR5を手に入れる。
若い頃から憧れていた車両であり、滅多に出回らない希少車種故に見つけた時には心拍数が確実に上がっていました。「遂に出会ってしまった…。」
(瞬時に手持ちのブツを売る算段が整いました。)
「今回を逃したらもう2度とチャンスは巡って来ないだろう…。」
直感でそう思いました。
この年になると日々の行いに対してチャレンジせずに後悔するくらいならば、チャレンジして失敗して後悔しようといつも思うようにしています。
よってヒョイっと清水の舞台から飛び降りてしまいました(笑)
とは言え数日は悩みましたけどね。
決めたら行動は早く、東京から神戸まで引き上げに向かいました。
また、神戸には友人もいるし、とても好きな街なのでそれも後押しになったでしょうかね。
少年時代のノスタルジーは30数年の時を経てついに実現しました。
調子も上々、今も全く後悔はありません、寧ろオーナーになった喜びが日々増していると言っていいだろう。「買って良かった」
後に「あぁ。あの時買っておけば…」とならず良かった!
今回ばかりは心からそう思いました。
空冷ポルシェ911に関しては10数年前にまだ安く、余裕で買える価格の911タルガを買う直前で日和ったが為に日々後悔に苛まれている(この話はまたいつか)
名優ジェームズ・ディーンの愛車
このモーターサイクルはハリウッドの名優ジェームズ・ディーンの愛車として知られています。
3本の主演作を残し彗星の如く…彼については有名なので割愛します。
スピードフリークとして知られる彼は、映画「エデンの東」の報酬で白いポルシェ356 speedsterとシェルブルーのTRIUMPH T110を手に入れたと言われています。
ポルシェ356 porsche 356 speedsterでいくつかのレースで好成績を収めた
レーサーとしての一面も持ち併せていたようです。
バイクの方もレースの話は聞きませんが、かなり好きだったようです。
今でこそスペックこそ平凡なクラシックカーではありますが、当時は両車両共に最新のハイパフォーマンスマシンだった事に間違いありません。
そんな彼が「理由なき反抗」の撮影後に入手したのがシルバーのポルシェ550spiderと、T110と同じくシェルブルーのTRIUMPH TR5と言われています。そして、事故死した事で有名なポルシェ550spiderは廃車になり各地で展示されていたそうですが…いつの間にか行方不明になったと言われています。TR5は彼の死後、叔父によって購入先のTED EVANS MOTORCYCLEに売却され、中古として市場に出回り、購入者がレース車両として使用し、オリジナルの原型をとどめていない状態だったそうですが、後に従兄弟のマーカス・ウィンスローJr.氏によって買い戻され、レストアを施し故郷フェアマウントのジェームズ・ディーンミュージアムに現在も展示されているようです。(個人で調べたので誤りがあるかもしれません)ここには是非行ってみたいですね。
TRIUMPH 夢のつづき
これで3台目となるビンテージトライアンフ。
どの車両もその時々のテンションを上げ感動をもたらしました。
今回、私が手に入れたTR5はスペシャルな車両。
今回手に入れたTR5は彼のTR5とはハンドルとシートが違います。ジェームズ・ディーンはマーロン・ブランドの「乱暴者」に憧れハンドルはフランダースのものを装着していました。シートは同じくトライアンフのT6のサドルシートとピリオンパッドでカスタムしていたそうです。私は奇しくも憧れのジェームズ・ディーンと同じ年式69年前の同じモーターサイクルに跨り、エンジンの振動やエグゾーストノート、匂いなど感じながら69年前にジェームズ・ディーンが感じたであろう空気感を50歳にして体験することができた。(感動)
エンジンを止めてTR5を眺めていると、ジミーよろしく渋い表情で一服つけたくなりましたが…(禁煙18年)
煙草はもはや自分の中ではノスタルジーです(笑)
生きているうちに空冷ポルシェが欲しいと強く感じる
50歳の少年。。あ、その前にフランダースのハンドルが欲しいです。
おしまい。