【エクストラ】Wall Stallの対策を考える
世の中には【Wall Stall】という詰ませるデッキが存在します。
対策カードを何枚か入れていないとあっさり詰んでしまい簡単に負けてしまいます。今回はそんなデッキと対策を紹介したいと思います。
参考レシピ
Wall Stall というデッキ
ダメージを受けない効果や逃げられないといった相手の行動を制限するポケモンで詰ませることを目的とします。倒せるポケモンは限れているデッキもあり、倒せない場合はルギアGXでロストして、後に繋いだりします。
詰ませた後はゆっくりライブラリアウト(LO)を狙ったり、攻撃できるポケモンであれば攻撃していきます。
注意すべきポケモン
カエンジシ(XY2)はたねポケモンからダメージを受けない特性を持っています。
多くのデッキがたねポケモン主体であるため、場に出た時点で詰みが確定することがあります。
フーパ(SM3+)はポケモンGX、EXからダメージと効果を受けない特性を持っています。
エクストラではタッグチームのポケモンが活躍しているため、カエンジシとセットで詰めてきます。
カビゴン(BW7)はバトル場にいるとき、相手のバトルポケモンを逃げれなくする特性を持っています。
エクストラではポケモンいれかえが採用されにくく、かるいしの方が多く採用される傾向があります。グズマでポケモンを下げることはできますが、相手の下がったカビゴンを取ることは難しいです。カビゴンのみの場になり、逃げることができなくなってしまった場合は、詰みとなってしまいます。
ギルガルドEX(XYB)は特殊エネルギーがついているポケモンからダメージを受けない特性を持っています。
特殊エネルギーしか入っていないデッキはこのポケモンだけにされてしまうと詰んでしまいます。
対策を考える
このポケモンたちの共通項は特性持ちということが挙げられます。
簡単に対策するのであれば、ダストオキシンのダストダスが挙げられます。
ポケモンのどうぐさえ付いてしまえば、特性を消すことができます。
1進化ポケモンということとポケモンのどうぐが必要のため、デッキスペースを大きく取ってしまうのがたまにキズです。
カエンジシ対策については色々とあります。
まずは、進化ポケモンで戦うことです。VMaxポケモン主体なデッキなら自然と対策することができます。また、ポケモンGXにも進化ポケモンがいますので、そのポケモンを入れても良いでしょう。
次に、効果を無視してダメージを与える効果を持つポケモンを採用することです。ギルガルドVやケルディオGX、ゲッコウガGX(SMP2)のポケモンが良い例となります。
カエンジシ対策の最後は、効果で倒すことです。
ダークライGXのデッドエンドGXやエーフィ&デオキシスGXのクロスディビジョンGXなどがあります。
フーパ対策ですが、
ポケモンEX、GXのダメージと効果を受けないため、それ以外のポケモンで攻撃すれば攻撃は通ります。単純にポケモンVを採用するのが近道です。
話は変わりますが、ジュナイパー(S3)やチルタリス(SD)といったポケモンはポケモンVとポケモンGXからダメージを受けないため、ポケモンEXで攻撃するという手があります。
最近では、フヨウがポケモンVMaxの与えるダメージの効果を無視して与えることができるようになったため、壁を増えてきたなら採用する価値が出てきます。
続いてカビゴン対策です。
逃げられないのであれば、入れ替えれば良いです。答えは単純ですが、相手は何度も入れ替えを強要してきます。そこで入れ替え系のサポートを採用し、バトルサーチャーの残り回数だけ使用できるようにします。
マオ&スイレンは入れ替え兼回復、フウとランは入れ替えか引き直しができます。AZは入れ替えではなく回収カードですが、バトル場から脱出するには良いカードです。場のデデンネGXやクロバットVを回収して再度場に出すことでカードを引くこともできます。
最後にギルガルドEXです。
特殊エネルギーがついているとダメージを与えられないため、基本エネルギーをつけて攻撃すれば良いです。
簡単に見えますが、デッキ構築時点で基本エネルギーの枚数は決まっているため、枚数が少ない場合はフレア団のしたっぱで削られて、結局倒せないこともあります。
特殊エネルギーを外せないという場合にはダストオキシンのダストダスを採用するか特性を消すスタジアムを採用しても良いでしょう。
自身のデッキにあったカードを採用して、対策してもらえればと思います。
CL2019 千葉での壁
話は少し過去に遡って、CL2019千葉のエクストラの大会に出場した話をさせてください。
当時のレギュレーションはBW1からSM9bのフルメタルウォールまでのカードが使用できました。
環境はピカチュウ&ゼクロムGXやゲッコウガ&ゾロアークGX、ゾロアークGXといったGX主体のデッキが多く、次にマッシブーンダストダスや夜の行進、エビワラーソーナンスといった非ルールポケモン主体のデッキも多いと予想していました。
大まかにまとめるとGXポケモンやたねポケモンが多い環境であると捉えることができたため、カエンジシによる詰ませるデッキを考えました。
実際に使用したレシピはこちらです。
このデッキの課題はオカルトマニアによる特性を消して突破されることとダストダスのゴミなだれによる大ダメージを避けることでした。
オカルトマニア対策はキリンリキとフラダリ◆でロストすることでカエンジシを突破させないようにしました。読んでいるプレイヤーの方々はオカルトマニアを使用した後にバトルサーチャーで回収するべきだと思っていることでしょう。過去にそんなデッキと対戦していれば、その動きは可能です。
しかし、当日に対戦したプレイヤーはその動きをしませんでした。これは初見であり、大型大会の緊張と合間って、【ロストさせられる】という可能性を考えられなかったためだと思っています。
ゴミなだれ対策に関しては必要最低限のグッズを残して、全てサポートに割り振りしました。最低限の枚数にしたことで、ゴミなだれで20〜40ダメージに抑えることができていました。
CLの結果として、3−3の強制ドロップでした。敗因はオカルトマニア2枚のデッキに当たってしまったゲームが一つ。
ボール、サポートに1枚も触れることができなかったゲームがあったが二つ目。
カエンジシがサイドカードに3枚流れ、カエンジシ2枚目に遭遇したのが、サイドカード4枚目を取った時で、すでにジリ貧なゲームが3つ目です。
不運なゲームが多かったです。
終わりに
【Wall Stall】というデッキの紹介と対策を紹介しました。
詰ませるデッキを知っている知っていないで最初から勝負が決まってしまうことが多々あります。しかし、対策しないというのも一つの選択です。自分がどうしたいかしっかり決めてデッキの改良に望んでもらえればよいなと思います。
最後に、エクストラのレギュレーションで真剣勝負をする際にはこんなデッキもあったなと思い出してもらえればと幸いです。
この記事を読んでくれた皆様、ありがとうございました。
転載元
ポケモンカードゲーム公式ホームページ トレーナーズウェブサイト
https://www.pokemon-card.com/