オランダ備忘録(7)酒場の上の部屋で飲み会
オリエンテーションウィーク中は、それぞれのグループで飲みに行ったりもした。
印象的だったは、メンバーの一人の中国人女子が住んでるアパートのお邪魔した時のことか。
この子は、オランダ女子に負けない勢いで背が高くて、黒髪ロング、がっちりしていて陽気でセクシーな感じだった。
友達と下ネタで豪快に笑ってたりも。
黒いロングドレス来ているイメージ。
サングラスかけてると、アジア人なんだけど、なんかそこはかとなく欧米圏の匂いを感じさせる。英語か何かしゃべりだしそうな。こういう人っているよね。
Bちゃんとしとこう。
Bちゃんの住んでたのは酒場の上。人々が陽気にビールをのみかわす酒場が入ってる建物。
酒場の入り口の横から伸びている細い階段を三階くらいまでのぼる。
すると、天井が落し蓋みたいになっていて、その蓋を開けて上に。
階段ははしごみたいに急だった。
窓からは、煉瓦造りの正面の建物。ストリートの明かり。
やはりオランダは街並みが綺麗。
六畳くらいの居間に、みんな輪になって座った。
オリエンテーションウィーク案内人兄妹の兄の方は、途中の酒屋で
「なんか強いやつ買ってこうぜ」とか行ってたけど、
どんなお酒が並んでいたのかは覚えていない。
日本から来た交換留学生のMちゃんも一緒。
なんとなく、あまり同じ国籍で固まらない方がいいのかな~??とかわざと
離れがちにしてしまった気がするが、
今考えると、余計な気遣いだったかもしれないと、反省している。。
すまんMちゃん。
インドから来たロースクールの学生が、ギターを抱えて歌い出した。
彼は外交官か何かわからんけどハイソな生まれだろう。
けれど、英語はインド訛りがある。
すると、中国から来た細くて童顔なメガネの男の子が
「きみって、歌うと訛りが消えるんだねえ!面白い」といってて
「あ、それ言っちゃう?」とちょっと思ったが、まあそんなものかもしれない。
飲み始めたのは夕飯食べてからだと思うけど、それから何時までいたのか、
どうやって自分の団地まで帰ったんだか、よく覚えていない。
なんにしろ、自転車には違いない。
まだ初めのころに、帰り道で迷ったことは覚えている。
新興住宅地だから、木立ちの間に、窓枠に黄色のふちどりがされた、いくつも似たような団地の頭が見え隠れしていて、どれだったか、わからなくなった。
レンガの道も、道の端の運河も木々も綺麗に整備されていて、街並みが統一されているだけに、わかりにくかったのかもしれない。
と、こう書いていると、団地の駐車場をぬけていったり、植え込みの間を歩いていったりした感触がよみがえってくる。
緑が多くて、車は日本のよりも流線形でつるんとしていた気もする。軽自動車がないし。