見出し画像

【オランダ】アムステルダム国立美術館へ行こう!

2月27日、朝7時20分起床。オランダ一人旅も3日目に突入、本日は朝からアムステルダム国立美術館へ行きます。念願の!

入館予定は9時30分。予定より早めに着き、興奮で写真を撮ろうとするが、まず大きすぎてなかなか一画面には収まらない。

アムステルダム国立美術館

そういえば現在、アムステルダム国立美術館では史上最大規模のフェルメール展を開催している。現存する35点のうち、28点がここアムステルダム国立美術館に集まっているらしい。

当初「ってことはフェルメール展も行けるの!?」と思っていたのだが、さすがフェルメール。申し込みの時点で2月10日~6月中旬までの全日程がソールドアウト。悔しさを通り越して感嘆してしまう。すごい人気だ。

広く、高級感の溢れるエントランスを抜け、オーディオガイドを受け取る。「フェルメール展ですか?常設展ですか?それとも両方?」と聞かれ、"Just regular exhibision"と答える。すると、「Justじゃないよ!ここの常設展は広くて美しくて最高で…」と言われた。すみません!


さて、アムステルダム国立美術館はとにかく広い!順当に一階から見ていこう…と思ったのだが、どうしても最初にアムステルダム国立美術館の顔・レンブラントの「夜警」に対面したくなってしまった。開館からまだ30分しか経っていないため、人も少ないはず。早速見に行こう。

階段を駆け上がり、重い扉を開けて進んでいくと、巨大なガラスケースが目の前に現れる。これが夜警か…!

『夜警』/ レンブラント

とさも感動したかのように書いているが、「こんなにでかい作品だっけ…?」とか「夜警ってこんな感じの作品だったっけ??」みたいな感想を真っ先に抱いてしまった。情弱ならぬ世界史弱…。もう少し受験期にやりこめば良かったんですけどね…。

狙い通りガラスケースの前には5人ほどしかおらず、すいすいとガラスケースの真ん前に行けてしまう。すごいのは絵だけでなく周りの装飾もそうで、「REMBRANDT」と絵の上には堂々と記名が、その横の柱には顔の彫刻が刻まれ…。さすが、世界的美術館「アムステルダム国立美術館」の顔的存在。この空間に一歩踏み入れるだけで自然と顔が上がり、圧倒されてしまう。

とはいいつつも、ご対面を果たしたのでもう一度一階に戻ることにする。またねレンブラント!

一階は1800-1900年代の作品ということで、ゴッホの作品等が飾られているのもここである。ものすごい作品数ではあるが、ひとつひとつオーディオガイドを聞いて回る。

日本語あり

オーディオガイドは有料なのだが、有名な作品の前には、誰でも手に取れる作品の見どころを紹介している紙が置かれている。このような取り組みも素敵だ。

英語/オランダ語

オランダ市立美術館と同様に、この時代の出来事(=オランダの植民地支配等)の作品も展示されている。詳しくは市立美術館の記事で書いたのだが、芸術によっても歴史を、特に負の歴史を学ぶことが出来るというのは今回新たな発見だった。オーディオガイドによって史実と照らし合わせることも可能だ。

さらに進むと、「これは!」と思うものが展示してあった。

こ、これは…!

なんと、長崎の出島の模型図である!!!まさかオランダで出会うとは…。

と感慨に浸っていたのだが、確かに「鎖国していた日本が唯一やり取りした相手がオランダ」というのはある種のブランディングかもしれない。出島の全体像は日本に居た時でさえ見る機会がなかったので(世界史選択だからかもしれないが)、とても新鮮だった。オーディオガイドでは日本人が見たオランダ人として、絵巻物の中に描かれるオランダ人が紹介されており、バドミントンをしている姿が描かれていた。

日本人が描いたオランダ人(を鑑賞する日本人)

1階を終え、再び2階へと戻るが、今度はゆっくりと他の絵画も鑑賞しながら『夜警』へ向かう。アムステルダム国立美術館は、建物自体が芸術作品のようで美しい。

1階から2階に向かう階段にあるステンドグラス

ゆっくり鑑賞し、「ただいま、レンブラント!」という心持で再び名誉の間(という名前の展示部屋である)に行こうとしたのだが…

最初とは桁違いの量の人がいる!!!!!!

きりがないので端折って書いているが、この時既に入館して3時間が経過。12時40分くらいである。そりゃ人も多い。
「レンブラント…ワイだけを待っててくれるんちゃうかったん…?」というメンヘラな気持ちにさせられる。

それでもやはり作品が大きいので、ガラスケースの前ではいい感じに人が分散され、一応最前線で見ることができる。さらにここはカーペットも敷かれているので、座り込んで見る人もいたくらいだ。こういう日本の美術館にはない独特な雰囲気大好き!

ちなみにレンブラントが飾られている階には、フェルメールのかの有名な「牛乳を注ぐ女」も展示されているのだが、今回はフェルメール展に移動して鑑賞できないということで…。アムステルダム国立美術館唯一の心残りの点である。

また、アムステルダム国立美術館には図書館も併設されており、2階の小部屋にある重い扉を開けると、一気に図書館を見渡すことが出来る。まるで図書館すら展示品のようだ。しかし、人がひっきりなしに出たり入ったり、写真を撮ったりしている中で平然と読書や勉強ができる彼らが何者なのか気になる。。。

国立美術館に併設されている図書館

展示品の時代は移り変わり、1600-1700年代へ。オランダが世界初の株式会社、「東インド会社」を立ち上げたオランダの黄金期であり、それゆえに船や貴族の豪華で優美な展示品が多い印象を受ける。

ここら辺でやっと、ゆっくり見ていたらキリがないことに気がつく。こんなに名作が沢山あるのに勿体ない…と思いながら、早足で展示室を駆け回る女爆誕。しかしこの判断は正しかった。

やっと全部見終えた…!と思った午後4時(既に入館から6時間半経過)。なんと特別展がまだ残っていた。

絶望のあまりブレる写真

しかしこの展示が本当に可愛くて可愛くて…。閉館まで残り1時間(!)という状況ではありながら、全部見て回ることができ非常に満足。

残すはミュージアムショップのみ!どうしても見たい!なぜなら…!

牛乳を注ぐ女 × ミッフィー

…ンギャーーーー!かんわいい!!!!!かわいすぎる!!!!
オランダ、全てミッフィーに関連付ければいいと思っている節があるな(大正解だよ)

ミッフィー人形に国立美術館のトートバッグ、さらにもう一度時間をかけてしっかり作品を見るためにガイドブックまで購入し(汗)国立美術館を後に。閉館の17時ギリギリまで滞在し、この日はなんと7時間半もぶっ続けで鑑賞したことになる。

しかし今日はここで終わらない。ここから「アンネ・フランクの家」へ向かうのだ…!

18時45分から予約した時、「美術館とアンネの家まで時間あるな…どうしよ…」と思っていたのだが、まさかこんなスケジュールになるとは…。よくやったと自分を褒めたい気分。(実際には18時45分からのチケットしか残っていなかったからだが)

ということで次回はアンネ・フランクの家。どきどき…。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?