モブくんが恋するのはダメですか？ 11話

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あやめと出かけた日の翌日

俺は今、屋上にいた

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ｶﾞﾁｬ🚪

？)もう授業始まるんだけど…

〇)まぁまぁ…清宮はどうせ優等生じゃないから…いいだろ

レ)…普通に成績いいんだけど

〇)…余談は置いといて

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レ)…

目の前にいる清宮は何を聞かれるかわかっていたようで

レ)あやちゃんは…親友だったの

〇)知ってる

レ)…それで喧嘩して…そのまま

〇)…聞いた

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レ)こういうのは黙って聞くのが普通だと思うんだけど

〇)…だって聞いたし

レ)はぁ…じゃあ…何が聞きたいの？

〇)あやめに怒った理由

レ)…そこまで聞いてたんだ

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清宮は感傷に浸るかのように空を見上げる

レ)私が悪いの

〇)…

レ)私があやちゃんに嫉妬して…あやちゃんに言っちゃいけないことを言った

〇)…なんて言ったんだ？

レ)…

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レ)"友達にならなきゃ良かった"…って

〇)…

レ)この一言で…あやちゃんは性格がガラッと変わって…

〇)前まではどんな性格だった？

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レ)…みんなと仲良くて…クラスの中心にいるような…そんな子だった

〇)…今のあやめを見て想像もできないな

レ)…うん…あやちゃんは私のせいで…人を避けるようになって…遠ざけて…

〇)…それで1人になった

レ)…うん

〇)喧嘩の発端は何？…何に嫉妬したの？

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レ)…私元は…帰国子女だったの

〇)…

レ)小学三年生の頃にこっちに来て…最初はなんにもわかんなくて

レ)…学校でも友達ができなくて…そんな時にあやちゃんは…私に話しかけてくれて

自らの過去を語る清宮の姿はどこか嬉しそうで…だけど苦しそうな…

なんともいえない表情をしていた

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レ)あやちゃんは私と友達になってくれて…

〇)…

レ)私にとってあやちゃんは全てなの…

〇)…なるほどな…だから嫉妬か…

〇)清宮にとってのあやめは全てでそのあやめが色んなやつと仲良くするのが…

〇)許せなかった…そんな感じ？

レ)…うん

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レ)…あやちゃんはなんで私が怒ったのか…わかってないと思う…

〇)…あやめもそう言ってた

レ)…だよね…罵詈雑言…言って…傷つけて…

〇)…どうしてあやめにすぐ謝んなかったんだ

レ)嫌われたと…思って

〇)なんだよ…それ…

〇)逃げただけだろ…

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レ)…逃げちゃダメなの？…大好きな人から…

レ)拒絶される…それを見ないフリするのは…ダメなの！！！？

清宮は声を荒げて言う

〇)…あぁ…ダメだ…嫌われたからこそ…向き合わなきゃいけない…

俺は無意識に清宮を自分に重ねていた

だから…あの時…自分が出来なかったから…

2人には後悔して欲しくなくて

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〇)お前は…すぐに謝るべきだった…

レ)…

〇)そして…拒絶されないとダメだった…お前は…心の底では嫌われてないんじゃないかって…

〇)そう思ってる…だから聞けないんだ…あやめからの拒絶の言葉が…

レ)…

〇)…お前は絶対にあやめを傷つけたことを…謝らなくちゃいけない…

〇)たとえ辛くても…お前がやらなきゃいけないことだ

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そう言い残して屋上のドアノブに手をかける

〇)…悪かったな…呼び出して…説教まがいのことして

ｶﾞﾁｬ🚪

淡々と階段を下る

あれ以上…屋上にいたら…清宮に自分を重ねて…何を言うか…わからなかったと思う

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〇)…

頭は妙に冷静で

今は、授業中のため廊下は〇〇の足音だけだ響いていた

少し歩くと校舎の一番端の階段へとたどり着く

校舎の端っこということもあり、この場所には誰も寄り付かない

頭の中を整理したい時はここに来るに限る

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物思いにふけっていると階段を下る音がする

音の鳴るほうを見ると

〇)…さく？

さ)ﾋﾞｸｯ…あの…その…

〇)…とりあえずこっち来たら？

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さ)えっ…あっ…うん💦

俺の隣に来て座る

互いに話すことはなくその場は沈黙に包まれる

〇)…どうしたの？

さ)ドアの窓から…〇〇が見えて…その…気になって

〇)あぁ…そっか…

さ)…

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清宮との会話のせいかすごく気まずい

〇)…

俺自身も…さくから逃げた…

〇)…だっせぇ(ﾎﾞｿｯ)

さ)…〇〇

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さくらは俺の肩に寄りかかる

〇)…さく？

さ)〇〇に何があったか…わかんないけど…///

さ)〇〇はダサくないと思う…///

さ)…その上手く言葉には…できないけど💦

〇)…ﾌﾌｯ…なにそれ 笑


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〇)…ありがと…なんか元気出た 笑

さ)えっ…う、うん///

〇)…でさ…あの…離れて貰えると…助かるんだけど…///

さ)…嫌

〇)…嫌？

さ)もうちょっとだけ…このまま…///

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〇)…///

さ)///

チャイムが鳴る

〇)…はい！…終わり！！！💦

さ)…むぅ///

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┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

チャイムが長かった1時間目が終わる

真)疲れたぁ…

聖)顔死んでるやん 笑

真)…飲み物買いに行こ！

聖)…急に元気…あやめんも来る？

あ)…へっ？…だ、大丈夫💦

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聖)了解〜！

ｶﾞﾗｶﾞﾗ🚪

真)もうすぐ2週間前だよ…テスト…

聖)今度こそ赤点回避しないとなぁ〜笑

真)あやめんに教えてもらおうかな…

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聖)あやめんは〇〇に教えるっぽいよ 笑

真)…ずるいなぁ…色々と(ﾎﾞｿｯ)

聖)…そう思うなら…あっ…〇〇じゃん

真)！…おーい…〇…

〇〇は遠藤さんと一緒に仲良さげに歩いていた

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真)…

聖)…

真)早く飲み物買いに行こ

聖)だね

早歩きで自販機へと向かう

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真)…私も…だったらな…

そんな憂いを帯びた言葉は人混みに消えていった…。

To Be Continued…？