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最悪な別れ方をしたけど、最高の三姉妹ができました

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最悪な別れ方をした…

中学3年生の心が壊れるには充分だった

『他に好きな人ができたんだよね』

『ずっと嫌いだったの君のこと』

『ごめんね〜、別れよ』


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〇)…また、この夢か

最悪な別れ方をして

もう時期、高校2年生になる

傷は癒えてない…むしろ悪化してる

〇)父さんおはよ

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父)あぁ…〇〇

今は、春休みに入り

バイト三昧の日々を送っている

昨日の疲れがあったせいか

今日は昼過ぎまで寝てしまっていたのだが…珍しく父さんが家にいた

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〇)今日休み?

父)あぁ…大事な予定があってな

〇)橋本さんとの?笑

父)…あぁ

〇)そっか…がんば

父)その…だな…橋本さんのことで〇〇に相談があってな

〇)…相談?

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父)まぁ…なんだ…座って話そう

〇)う、うん

父さんは緊張した面持ちで…

父)実はだな…

〇)うん

父)橋本さんと…再婚をすることにしたんだ

〇)…

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父)…急な話ですまない…お前に何も言わずに…

〇)まぁ…だいたい予想は着いてたよ

父)!?

父)そ、そうか💦

〇)俺は父さんが幸せならそれでいいよ

母さんが亡くなってからの数年間、男手ひとつで育ててくれたのだから

俺自身父さんには幸せになって欲しいと思っていた

父)そ、そうか…ありがとな💦

〇)…なんか挙動不審だけど大丈夫?

父)なっ…そのだな…もうひとつあるんだ

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〇)…何が?

父)橋本さんには娘さんもいてな…お前にお姉ちゃんと妹ができるんだ

〇)…まじ?

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
〇)…ってことがあったんすよ

1週間前の出来事をバイトの先輩に愚痴っていた

〇)聞いてます…岩本さん?

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蓮加)聞いてるけど…〇〇女子ダメだよね?

蓮加)…大丈夫なの?

〇)だからやばいんですよ!💦

あの日以来…女性に苦手意識を持つようになっていた

今、話している岩本さんともここまで打ち解けたのは最近だし

他の人と違い彼女が話しやすかったからだ

〇)…はぁ…どうしよ

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〇)しかも今日…その人たちとご飯を食べます

蓮加)何それ…おもろ笑

〇)…性格悪い

蓮加)こういう蓮加ちゃんが好きだよね♡

〇)…

蓮加)何睨んでんだの?先輩だよ?

〇)…逆ギレやめてくださいよ



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そんな不安が消え去るほどの忙しさであっという間に…退勤

〇)…疲れた

蓮加)お疲れ様…結果後で教えてね

〇)…はい…元気だったら

最寄り駅から少し離れたお店に入り、父さんのいる席へと向かう

〇)…(今すぐに帰りたい)

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〇)すいません…遅くなりました

父)おぉ…〇〇

〇)齋藤〇〇です…よろしくお願いします

父さんの向かいに座る綺麗な女性が話し出す

奈)はじめまして〇〇くん

奈)私は橋本奈々未と申します

奈)はい…3人とも自己紹介しなさい

あちらを見てくださいと言わんばかりに手を指す

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?)は〜い♡

美)長女の橋本美月です♡

美月さんは俺の手を取り

〇)!!?

美)春から高校3年生です…お姉ちゃんって呼んでね♡



〇)…あ、はい

正直…いちばん苦手なタイプだ…

美)ちょっと冷たくない?♡

〇)いや…そんなことは…ないですよ

?)ちょっとお姉ちゃん…やめなよ困ってるでしょ

美月さんの隣に座る子が立ち上がる

美)え〜…〇〇くん困ってる?♡

〇)えっ…あ、いや

?)いいから離れて‪💢

美月さんの手を無理やり掴んで離す

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〇)…(助かった)

美)遥香怒んないでよ〜💦

遥)…私は橋本遥香…春から高校2年

〇)…は、はい



なんかぶっきらぼうだな

なんて思っていると

?)はいはい!私は橋本和です!

和)春から高校1年生です!

俺に向けて手を差し出し

その手を掴むと…ブンブンと力強い握手をされた

和)私、お兄ちゃんがずっと欲しかったんです✨️

〇)そ、そうなんだ…



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距離感が狂ってる長女

素っ気ない次女

犬みたいな?三女

ほんとに血が繋がってるのかと疑うほどにキャラが違う

あとは…4人とも顔が整っている

〇)よく…結婚まで行けたな(ボソッ)

父)皆さんとても綺麗だろ✨️

自慢げな父さんの脇腹を小突く

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顔合わせは何とか終了し事なきを得た

〇)疲れた…あの人達とこれから一緒に住むのか…

〇)…しんどいなぁ

なんて愚痴をこぼしながら眠りについた

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顔合わせから2週間ほど経った日曜日

俺と父さんは橋本家に住むことになった

橋本家はここら辺では一番の大きさ…まさに豪邸と言わんばかりの広さで…

元々住んでいたあのアパートと比べると少し悲しくなる

ピンポーン

ガチャ🚪

奈)××さん、〇〇くんいらっしゃい

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父)おぉ…す、すごいなぁ…

なんて年甲斐もなくはしゃぐ父さんを横目に
案内された部屋に向かう

奈)ここが〇〇くんの部屋ね

〇)奈々美さん、ありがとうございます

ガチャ🚪

奈)〇〇くんの荷物ってほんとにこれだけ?

〇)あぁ…そうなんですよ…物欲なくて

ほんとはあの日から全てが嫌になって…ものを捨てたなんて言えない

奈)ふーん…というかさ

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奈)敬語やめよっか…これから家族になんだしね

〇)えっと…わか…った

奈)そうそう…短い間だけどこれから一緒に住むんだし仲良くしようね

〇)…短い?

奈)えっ?…××さんから聞いてなかったの?

〇)な、何がですか…?

奈)××さん転勤するのよ…それに私も着いていくから

〇)…えっ?

〇)嘘ですよね…?

奈)ほんとよニコッ

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あのキャラの濃すぎる三姉妹と一緒に住むことになるのか…?

〇)夢なら覚めてくれ

奈)夢じゃないわよ…3人をよろしくね息子くん

〇)…あはは

どうか冗談であってくれと心から思う…。

to be continued…?

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