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お隣の井上さんは、デレるのが苦手らしい。

今年から一人暮らしを始めた俺、遠藤○○の隣には美少女が住んでいる

井上和は、美少女という言葉がピッタリ当てはまるような美しく、可憐な少女である…

彼女と同じ高校、同学年であるため噂は少なからず聞く

容姿端麗、成績優秀…欠点らしい欠点はなくそれでいて奢らず謙虚な誰もが認める美少女だろう

そんな美少女が隣に住んでいる…かといって、俺と彼女がどうこうなろうということはない

彼女はとても魅力的であるが、隣人とはいえただの他人

今後も話すこともないし、関わるつもりもないと思っていた…

春が過ぎて夏に差し掛かり始めた、あの日だった…いつも通り気だるげに満員電車に揺られていた…

○)(はぁ…だるいなぁ…)

ガタンゴトン ガタンゴトン

○)…

?)…っ!!!

目の前の少女が…痴漢されている、周囲は誰も気づいておらず、少女も助けを求めているが声を出せずにいた

○)…(これは…助けなきゃ後味が悪いな…)

そう思い、少女と男の前に立ち

男)な、なんだ💦

○)あの、やめてください

「え、何?」
「嘘、痴漢」
「うわぁ…あのおじさん趣味悪…」

男)…チッ

電車が、駅に到着し男はすぐに逃げ出す

○)ちょっ…待て!!!

○)そいつ、痴漢です!!
ドンッ

○)す、すいません!

?)…

このひとつの行動が俺と井上さんが関わるきっかけになった


…………………………………
捕まえたは良かったけど…思ったけど事情聴取って大変なんだな

あの子…大丈夫だったかな…

ガラガラ🚪
○)…ソロリ

先生)遠藤…事情は知ってるからコソコソしなくていいぞ〜

○)あっ、はい

先生)ってか、いつも遅刻とかする時は堂々なのになんで、今日はコソコソしてんだよw

○)いやぁ…

「痴漢捕まえたんだって」
「あの、無気力くんが?」
「意外だね」

チャイムがなり、授業が終了する

○)( ̄□ヾ)ファ~

?)朝から大活躍じゃん○○w

○)別に…そんなだよ…快人(かいと)

快)無気力くん大活躍w

○)ただ捕まえたってだけだよ

快)なんだ、疲れた顔してw

○)当たり前だろ…事情聴取って疲れるんだな

快)一生経験しないだろうなw

○)疲れた グッタリ

こいつは、伊藤快人一言で言うならイケメンだ…だるいなぁ

○)寝よ…

快)はぁ…だから無気力くんって呼ばれんだよw

○)うるさい

無気力くん…これは、俺が常にやる気がなく、寝てることが多い

そのせいで、変なあだ名が作られてしまった…

そんなこんなで、放課後になる

○)やっと終わったぁ

快)帰ろうぜ〜

○)そうだな

快)早く行こうぜ〜

和)あの…ちょっといいですか?

○)快人なるはやで戻ってきて〜

和)遠藤くん

○)よろし…えっ?

快)おっ…?

○)お、俺?

和)は、はい…

快)明日聞かせろよ〜

○)ちょっ…おい!!!

和)…
○)…

教室に2人きりになってしまい…お互いに無言になる

和)あの…

○)は、はい…

和)今朝は、ありがとうございました

○)…今朝?

和)はい…その助けて頂いて…

○)助けた…もしかして今朝の子って…井上さんだったの!?

和)そうです…

和)お礼を言いたくて

○)あぁ…大丈夫でしたか?

和)はい…こちらこそありがとうございました

○)いいよいいよ…井上さんが無事でよかったよ

和)あの…その…良かったら一緒に帰ってもいいですか?///

○)あ、うん

駅に向かって歩き出す…

○)あのさ…少しだけ遠回りして帰らない?

和)えっ、どうしてですか?

○)いやぁ…井上さんみたいな美少女が俺みたいな奴といると変な噂が経つからさ

和)むぅ…別にいいのに(ボソッ)

○)どうしたの?

和)いや、そうしましょうか

○)じゃあ帰ろっか

特に話すことがなく…無言のまま駅に着く

○)…(ど、どうしよう…話すことがない…💦)

和)あの…

○)?

和)今朝のことがあったから…少しだけ怖いから手繋いでくれませんか?

○)!?

和)ダメ…ですか?

○)いや…わかった…

和)やった…

小さくガッツポーズをする

今電車に乗っている人には、俺たちが恋人に見えるのだろうか…

そんなことを思いながら井上さんの隣に座っていた

揺れる電車の音が心地よく…ゆっくりと時間が流れていく

○)( ̄□ヾ)ファ~

和)フフッ…眠そうですね

○)そうだね…学校は疲れるからね…今日は特に

和)その…ごめんなさい…ショボン

○)あ、いや…そういう訳じゃ…

和)私…遠藤くんのこと気になってたんです…

○)えっ?

和)いっつも無気力で…やる気のない人だなって思ってて

○)…否定はできないです

和)しかも隣に住んでて…遠藤くんってどんな人なんだろうって…

○)…(俺の事知ってたんだ…)

最寄り駅に着き、2人とも家に向かって歩き出す

心地よい風を感じながら、他愛のない話をしていた…

和)遠藤くんって、ちゃんとすればかっこいいのに…

○)お世辞でも嬉しいよ

和)お世辞じゃないからね

○)ありがとうございます

和)あっ、適当〜

○)いやぁ…あっ、もうすぐ着くよ

和)そうだね…

階段を上がり、すぐに自分の家に着く

和)改めて…今日はありがとう

○)いいよ、勝手にやった事だしさ

和)遠藤くん…かっこよかった…よ///

○)…!!!

和)じゃあね…💦

そう言って、井上さんは自分の家のドアを開ける

○)…(可愛かったなぁ…)

和)…(上手く言えてたかな…)ドキドキ

和)はぁ…まだ顔が熱いよ…///

これが俺と井上さんの…

To Be Continued…

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