年下幼なじみと同棲することになりました。
『愛しの○○へ』
リビングの机に置いてあった手紙には姉の筆跡でそう書かれていた
○:…
まだ眠い目をこすりながら手紙を読む
『愛しの○○へ』
『お姉ちゃんは仕事の都合でアメリカに行くことなりました。』
『大好きなお姉ちゃんが居なくなるのはすごく寂しいと思いますが…お姉ちゃんも寂しいよぉぉ!泣』
『一人暮らしだと生活力のない○○が心配なので幼なじみちゃんと同棲をしてもらうことになりました!』
『心配しないでね!向こうの親には許可とってるので✨️』
『追伸 甥か姪どっちができたか教えてね♡』
『愛しの姉より』
○:…は?
○:…どういうことだ???
急な出来事に混乱をしながら必死に手紙を読み返す
○:…姉貴がアメリカに行って…その代わりにあいつが来るって…こと?
手紙の内容を理解して…
○:…は?…はぁぁぁ!!!?
ピンポーン
どうやら理解する時間が遅かったらしい
インターホンを見るとそこには…
?:○○くん?居るんでしょ!開けて〜!
見覚えのある…幼なじみの姿が…
○:と、とりあえず…居留守を
と思っていたのだが…
ピンポーン ピンポーン ピンポーン
チャイムを鳴らされ続け…
ガチャ🚪
?:やっぱり居た
○:はぁ…
根負けをする形になってしまった…
久しぶりにあった幼なじみの姿は少し大人びていて
"やまとなでしこ"という言葉の似合う美少女になっていた…
なんてことを考えていると
?:お邪魔しま〜す!
○:ちょ…おま💦
ちょっとくらい遠慮する…というのはないだろうかと思いながら
我が物顔をしながらソファに座る"幼なじみ"井上和を睨みながら
○:…
和:○○くん?見すぎだよ?
○:いや…ちょっと…突然の出来事すぎて
和:…美月ちゃんから聞いてなかったの?
○:…さっき…色々知った
和:えっ…ほんと?
○:…ほんと…まじであのバカ姉貴
和:美月ちゃんらしいね 笑
○:…
互いが無言になり…気まずい雰囲気が流れる
ほんの数年だけ疎遠にはなっていたけど昔からの幼なじみ
向こうの親が許可したとは家…年頃の女の子が一人暮らしの男の家にだなんて
○:…(ただでさえ…昔よりも可愛く…)
○:!?
頭に浮かんでしまった考えをすぐに振り払う
和:?
○:手紙の内容的にはここに住むってことであってるのか?
一旦、状況を確認するために和と話をしていた
和:うん
○:そ、そうか…
正直当たって欲しく無かったのだが…
○:な、和はいいのか?幼なじみとはいえ…異性と同棲とかさ…?
和:…う、うん…○○くんなら…いいかなって…
○:…な、なるほど💦
和:というか…疲れたから…部屋行ってもいい?
くたびれた表情をした和はそのまま姉貴部屋へと向かっていった
和:○○くん…
と部屋で一人つぶやく
山下○○くんは私の幼なじみで"初恋"の男の子
家が隣で歳も1個しか違わないため
よく私の面倒を見てくれていた
いつもかまってくれていていつの間にか…好きになってしまって…
そんなことを考えていると気恥ずかしくなってしまい
ベッドに寝転んで枕に顔を埋めていた
和:…///
久しぶりに見る初恋の人は少し背が伸びていて
ちょっとだけ頼りない感じも変わってないし…
すごくかっこよかった…///
○:…
和が家に着いてから数時間が経った
姉貴の部屋に行ったっきりでたぶん寝てしまったのだろう
○:電気つけっぱだな…消すか
コンコン🚪
ノックしてドアを開く
和:スゥ…スゥ…
和を起こさないようにゆっくりと近づく
○:…可愛いな…やっぱり
近くで見る寝顔は想像以上に衝撃が強く…少しの間見つめてしまっていた
○:はっ…早く電気消さねぇと💦
和:んっ?○○…くん?
○:あっ…悪い…起こしちゃって
和:んー…
まだ、寝ぼけているようで目が空いていなかった
○:…
和:○○くん…
○:ん?どうした?
不意に名前を呼ばれ近づくと…
ギュッ
○:!!?
和に抱きしめられていた…
○:えっ?和?💦
和:うへへ…あったかい…♡
完全に寝ぼけているようだ…
○:和!離れ…力強いな…ちょっと和?💦
和:○○ぅ…
和:…すき
○:…えっ!!?
和の顔が俺の目の前まで来ており…
和:スゥ…スゥ…
○:…
和:…スゥ…スゥ
寝てしまった和を抱えてベッドに寝かせる
○:…最後の…なんだったんだろ///
赤い顔を手で隠しながら今後の生活の不安を募らせているのであった…。
(好評だったら〜!)
ちょっと書き方を変えてみました〜!
前のとどっちがいいとかありますか?
よかったら質問箱に送ってもらえればと🙏
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?