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モブくんが恋するのはダメですか? 12話

1

〇)…

休み時間俺は廊下を歩いていた

考え事をするには教室はうるさすぎる

2

あやめと清宮のことや…

テストが近づいてること…それに…

?)あんたが齋藤〇〇?

〇)…は、はい

初めて見る人だった

背はかなり高く…目線は俺と同じくらいだった

3

?)…あの人の弟には見えない

〇)あはは…よく言われます

?)…はぁ…とりあえず着いてきて

〇)…(姉さんの知り合いか)

言われた通りについて行くことにした

4

ガラガラ

?)飛鳥さん失礼します

数分廊下を歩くと"生徒会室"という看板の掛けられた部屋の前に着く

〇)…失礼します

飛)〇〇?私連絡したんだけど?



5

俺の目の前で偉そうに椅子に座る姉が言う

〇)…えっと…スマホ…教室に…

飛)…私が連絡したら5秒以内に返せって言ってるわよね

〇)…

飛)まぁ…いいや…梅…ありがとう

梅)はい…失礼します…✨️

6

ガラガラ

生徒会室は俺と姉さん2人きりの状態になる

〇)…今日はなんの用で?

飛)…あっ、そうだ…忘れてた

〇)…ポンコツ(ボソッ)

飛)…踏まれたい訳?

〇)滅相もない

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飛)…きも

〇)そんなストレートだと…流石に傷つく

飛)こんな茶番はどうでもいい

台パンをした後、本題に入る

飛)…あんたに手伝って欲しいことがあるんだけど

〇)何?

飛)それは
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

8

〇)…はぁ

姉さんとの話も終わり…俺は屋上にやってきていた

〇)最近面倒事ばかりだな…

寝転びながらじたばたしていると

ガチャ🚪

レ)…何してるの

9

〇)…今は授業中のはずだけど

レ)齋藤くんに言われたくない

〇)…それで要件は?

レ)…とりあえず…寝っ転がるの辞めたら…

冷たい目で見られる

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〇)昨日ぶりだな

レ)そうだね

〇)…でなんの用?…なんか言うために屋上来たんだろ…どうせ

レ)…あってるけど

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レ)私ね…昨日齋藤くんに言われて色々考えたんだよね

〇)…ほぅ

レ)それで…私はひとつの結論を出したの

〇)…

清宮は俺の目を真っ直ぐ見つめる



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レ)あやちゃんに謝ることにしたよ

〇)…ふーん

レ)…反応薄くない…?

〇)まぁ…

レ)…まぁ、いいや…とりあえず

レ)あやちゃんにいった…罵詈雑言…あれについて謝るよ

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レ)それで許されるなんて思ってない…けど言わなきゃいけないって…そう気づいたんだ…

〇)…

レ)齋藤くんのおかげで、謝る勇気がついた

〇)俺は別に…何もしてないよ

〇)ただイラついて…それをお前にぶつけただけだ…

レ)…それでも…それが私に勇気をつけるきっかけになったんだから…齋藤くんのおかげだよ

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〇)…

真っ直ぐに褒められ…むず痒くなり話を逸らす

〇)こんな決意表明をするためだけにここに来たの?

レ)あぁ…えっと…そのね💦

〇)…なんだよ…普通に言ったら?

レ)…私が謝る時にその場に居て欲しいの

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〇)…流石に邪魔じゃないか…清宮もやりずらいだろ

レ)心細いんだよね…

〇)…そっか…わかったよ

レ)ありがと

〇)謝るのは…いつなんだ?

レ)今日…する…だから心の用意しなくちゃ…って

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レ)でさ…あやちゃんをここに連れてきて欲しいんだよね

ケータイの画面を見せる

〇)…隣町か

レ)…うん…私とあやちゃんが…喧嘩しちゃった場所なの

〇)…

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時間はすぎて放課後になる

いつも通りあやめと帰り道を辿り

〇)あのさ…寄り道したいんだけどいい?

あ)うん…わかった!

〇)ありがと…実は隣町の方までなんだけどさ

あ)私は近いから大丈夫だよ!



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すんなりと話はまとまり

隣町の喫茶店にやってきた

〇)…上手いな

あ)でしょ〜✨️

〇)バナナオレって…こんなうまいんだ…

あ)ふふっ…ここのは別格

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〇)外はかなり暑いからな…中でのんびりするのに限る

あ)だね

あ)そういえば…〇〇テスト勉強してる?

〇)…現実を突きつけないでくれ

あ)明日から2週間だよ…大丈夫?

〇)…まぁ…どうにかなるよ…多分

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あ)…〇〇さえいいならさ…明日から一緒に…勉強しない?

〇)…えっ!?いいの!!?

あ)うん…今は彼女だし…私

〇)関係ある…それ笑

あ)私と…2人きりで勉強する…から?///

〇)…なんで照れるんだよ笑

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何故か"ばか"と言われて小突かれる

〇)…

あ)もう…そろそろ出よっか

〇)ん…あぁ…そうしよ

〇)…(清宮との約束の時間までは時間があるな)

〇)どうするか…(ボソッ)

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そんなことを考えながら道を歩く

あ)海…綺麗…

〇)…だな…行ってみる?

あ)…うん!

前に言った水族館しかり…この街は海が有名で
あり

夏間近になるとそれなりに観光客もいるのだが

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〇)人全然いないね

あ)…ね、珍しい

〇)ちょっと座って話す?

あ)そうだね

夕日が海に反射してキラキラと輝いている

〇)なんか青春っぽい 笑

あ)確かに…笑



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〇)いやぁ…一学期もそろそろ終わりか

あ)確かに…色々あったね…

〇)…だね

この一学期…さくとの色々や…真佑…聖来…あやめだったり

色々と濃い時間を過ごしたな

〇)…あのさ

あ)何?

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〇)そろそろ一学期終わるからさ…終わり方考えた方がいいかもな

あ)…大丈夫…そこは考えてあるから

あ)〇〇は私と付き合ったけど…結局遠藤さんのことが忘れられなくて…私にビンタをされて振られるの

〇)…ほんとにビンタする訳ではないよね

あ)リアリティは大事でしょ

〇)…優しめでお願いします

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あ)…もう…終わりか…(ボソッ)

〇)…

あ)…

〇)…(清宮はまだかな)

時間は刻々と近づいており…

この場所は清宮との集合場所だった

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〇)…

あ)…〇〇?どうしたの?

〇)なんでもない

あ)隠し事?

〇)まぁ…そんな感じ…

あ)ふーん…つまんない

頬をプクッとさせて言う

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?)それは私についてのことじゃない?

砂浜に降りるための階段の方から声が聞こえる

〇)…やっとか

あ)…レイ?

レ)久しぶり…あやちゃん…

あ)…う、うん

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レ)その…今日は色々とあやちゃんに言いたいことがあってね

あ)…

そうして清宮はあやめの方を見て言う

To Be Continued…?

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