栄養状態が悪い時はリハビリの負荷を軽くするべきか?
本日のテーマは、栄養状態とリハビリです。患者さんの栄養状態が悪いと、ついリハビリでの運動を躊躇ってしまうことがありますよね。
血中のTPやALBが少ない、だから運動負荷を軽くしなくては…。たしかにそうかもしれません。
でも、これって絶対に正しい考えでしょうか?
消化器に重篤なトラブルがないのであれば、身体が栄養素を必要と感じていないから、どんどん捨ててしまう可能性もあります。
もしそうであれば、放置している間にも身体はさらに弱ってしまいますよ?
必要ないものは、とっとと捨てる!これは、人間の身体に備わっている、当たり前の反応です。
となると、最も必要とないのが全身の筋肉です。使わなければただの重りでしかありません。
なら、分解してエネルギーとして使おう!
こうして、身体は余分な栄養も筋肉も捨ててしまい、完全省エネモードに入ってしまうんですね。
であれば、静観するのではなく、身体に負荷を掛けて、タンパク質が欲しくなるように仕向けるのもリハビリの役目ではないでしょうか?
脳や身体が「栄養を蓄えなきゃ」と思えば、栄養の吸収力も代謝も良くなるような気がします。
そのためには、医師、看護師、栄養士と連携を取り、積極的な治療方針とゴール設定を明確にしたいところです。
弱っているから安静にする!
このような短絡的な考えではなく、身体の栄養状態が悪い時こそ、リハビリの内容を充実させ、質の高いサービスを提供したいですね。