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2021年は音声マーケティングの新しい1年になる。

音声の時代が来る。
2020年にはずいぶんとこういった声を聞くようになった。

ラジオは時代遅れのメディアだ。
新卒以来10年以上ラジオ広告のセールスに携わってきた私としては、音声メディアにここまで注目が集まることは非常に嬉しいです。

1.音声メディアの動向

デジタルインファクトの調べでは、2025年にはデジタル音声広告市場が、2020年の約25倍になるといった調査結果も発表されています。

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VoicyやStand fmなどの音声プラットフォームもユーザー数を大きく伸ばし、Stand fmは、2020年10月時点、月間のユーザー数が100万を超え、配信数も直近4ヶ月で700%増と大幅な伸長を見せています。

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あと、例えばあのダルビッシュ選手が配信を始めたりと、そういった意味でも身近なツールになってきたと思います。

また、アメリカではそれに先んじてPodcastの急拡大が広がっています。
とても興味深いレポートを見つけたので、ご紹介したいと思います。

2.Podcastの動向

Podcast Statistics (2021) –
https://musicoomph.com/podcast-statistics/

番組数はなんと100万を越え、配信されているエピソードは3,000万を超えています。

それに呼応するように、広告市場も急成長しており、2017年には3.14億ドル規模だった市場が、2020年には8.14億ドル。そして2022年には13.3億ドル(約1,370億円=日本のラジオ広告市場を超える規模)にまで拡大することが予想されています。

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しかも、そのユーザーの67%は18-44歳、さらに45%以上は年収25万ドルを超えるという調査結果が出ており、この広告市場の伸びもうなずける。

私は10年以上も音声メディア、特にラジオ広告のセールスに携わってきたが、日本のラジオリスナーの高齢化を考えると、なぜアメリカではここまで若い年齢層にPodcast、音声コンテンツが支持されているのかが、正直理解できなかったのですが、下記の記事を読んですっかり腹落ちした。

音声市場の熱は、ハードウェアの登場により起きています。

それがAirPodsの登場です。爆発的に広がったこのデバイスをきっかけに、ハンズフリーかつ、いつでも自由に誰とでも交流できる体験が広がりました。このハードウェアによる新たなユーザー体験が、改めて音声サービスの提供価値を掘り起こしたのです。

(https://thebridge.jp/2020/12/startups-2020-the-first-part)

3.音声広告は本当に伸びるのか?

しかし、音声広告が、いわゆるラジオ広告と同じ形でこのまま本当に伸びるのか?というのは、まだ正直疑問があります。

現状のラジオ広告の大半は「完パケ(完全パッケージ)」と言われるCMの形態を取っています。要はテレビのCMのように、番組の間にある「CMゾーン」で流れる完成されたCMのことです。

ただし、一部「生CM」と呼ばれる、番組中にパーソナリティが原稿を読み上げる形で商品・サービスを紹介する形態のCMがあり、実際私も広告セールスをする中で、その形態の広告を売る機会も増えていました。

ラジオはその特性上、毎日同じ放送局、番組を聞くケースが多いため、パーソナリティの話す内容を信用しやすい為、パーソナリティが原稿を読み上げる「生CM」の広告効果が高いと注目されていました。

Podcastにおいては、実に58%の広告が番組エピソードの一部として編集されているようです。
それくらい、番組コンテンツと広告の相性がいいんです。

また、放送局は「CMの総量規制」という規制があるため、1時間あたりに流して良いCMの総量が制限されています。

それらのネガティブな点を一気に解消できる可能性があるマーケティング手法を、2021年、積極的に研究したいと思っています。
それが「アカラサマーケティング」です。

4.アカラサマーケティングとは。

アカラサマーケティングというのは、ステルスマーケティングの対義語(造語)です。

これは、言葉の起源は定かではなく、少なくとも5年以上前に、ニッポン放送アナウンサー 吉田尚記さんが使っているのを聞いたことがあるので、吉田さんが生み出した、と勝手に私は思っています。

要は、広告主から対価を頂いていることを明示し、感謝し、クライアント、商品愛を高らかに宣言しながら、リスナーへの有益な情報、エンターテイメントへと昇華したマーケティング手法

ということです。

今、日本の音声メディアで発信を行っている人の大半は、それ自体を職業としている人ではなく、例えば何か事業をしていたり、リスナーの方を惹きつける知識・経験をもっていたり、という方が多いです。

その人が熱意を持っている事業の話、愛用している商品の話というのは、聞き方によっては広告ですが、誰かからお金をもらっていやいや宣伝している訳ではないですし、そもそもその商品・サービスを心の底から、愛し、信頼しています。

それがさらにリスナーに有益であったり、興味がある内容であり、商品が売れることにつながることになれば、三方よしと言えるのではないでしょうか。

既存のテレビ・ラジオは、どうしても視聴者から嫌がられる傾向が一定以上ありますが、それらを音声メディアの特性を活かすことによって払拭できるのではないかと思っています。

5.まとめ

今、色々なきっかけが重なり、私がずっと慣れ親しんだ「音声メディア」に注目があつまっています。

私はその中で、出演者、制作者ではなく、「広告のセールス」という立場から産業の発展に携わってきました。

なので、音声メディアならでは新しいコンテンツの可能性は別の配信のプロにお任せして、「広告セールス」の新しい可能性を探る2021年にしていきたいと思います。

・アカラサマーケティングに挑戦したい配信者の方
・新しい広告、マーケティングの手法に興味をお持ちの広告主の方
・新しいマネタイズの形を作りたい音声メディアの方

是非、一緒にやっていけると嬉しいです。

2021年、一緒に音声メディアを盛り上げていきましょう!
TwitterやStand fmで、そんな思いや活動を発信しておりますので、よろしければ是非フォローもお願い致します!


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