【業務委託】という働き方
現在、本業・副業含め業務委託という働き方が増えています。
美容業界でも業務委託としての働き方は異例ではありません。
むしろ、業界内では“業務委託サロン”と呼ばれるほど、業務委託としての働き方が主流になってきています。
今回は、美容師の業務委託としての働き方についてご紹介をしていきます。
業務委託って?
まずは、業務委託という働き方についてご紹介をしたいと思います。
業務委託は、正社員と違い企業に雇用されずに企業もしくは個人から業務を受ける働き方です。
企業と業務内容・費用・期限を取り決めて契約を行います。企業に雇用されるわけではありませんので、社会保険や有給休暇といった福利厚生は一切ありません。
しかし、今後もっと業務委託という働き方が増えていくと推察されています。では、なぜ社会保障のない業務委託という働き方がこんなにも人気になっているのでしょうか?
下記に、業務委託のメリット・デメリットをまとめてみます。
●業務委託のメリット
①収入アップ…
特に美容師に限ってみると、給料は大きく異なってきます。
大阪の美容師スタイリストの平均給与は25万円~30万円となっています。
しかし、業務委託の場合だと施術料金の50%前後が報酬として支払われます。お客様が30,000円の施術料金を支払われた場合、業務委託スタッフの報酬は15,000円になります。
正社員スタッフと同じ時間・同じ業務を遂行しても給料はまったくと言っていいほど異なります。
また、上記でお話をした通り社会保険などにも加入しませんので報酬のすべてが収入となります。
②働き方が自由…
雇用とは違いますので、勤務日数や時間などの働き方は自由に設定ができます。
収入を気にしないのであれば❝月の半分だけ出勤❞ということも可能です。
●業務委託のデメリット
①収入が保障されない…
有給休暇はありませんので、インフルエンザなどにかかってしまった場合などは、収入が途絶えてしまいます。
また自然災害や新型インフルエンザなどの際も、お店が臨時休業をした場合の保障はありません。また基本的には業務委託で勤務する場合は通勤交通費が出ないケースも多くあります。
②報酬交渉や確定申告を自身でしなければいけない…
業務委託で収入がある以上、自身で確定申告を行う必要があります。
どういった物が経費処理できるのかなどの勉強も必要になります。
上記では、働く側の業務委託のメリットをお伝えしましたが、これは企業側にとってもメリットがないと契約にはいたりません。
働いてもらう企業側のメリット・デメリットにはどういったものがあるのでしょうか?
●企業側の業務委託のメリット
①社会保険などのコストが不要…
例えば、月収30万円の方を雇用すると42,000円程度の健康保険料と厚生年金料を企業側が納めなくてはなりません。
しかし、業務委託になるとそういったコストや通勤交通費が一切不要になります。
②業務量とコストを連動させられる…
お客様への入客=コスト(報酬)の発生となりますので、仮にお客様が一切来店しない場合は、コストが発生しません。
③契約を打ち切りにできる…
無期契約の労働者の解雇は非常に厳しい制限が設けられています。
就業規則の懲戒に関する規定に則り、懲戒理由に該当しなければ解雇をすることはできません。
一方、業務委託の場合は理由を問わず、契約の終了とともに打ち切ることができます。
●企業側の業務委託のデメリット
①利益率が下がる…
当然ながら、自社の正社員であれば月給制ですので入客の度に報酬は発生しません。しかし業務委託は、遂行した業務に対して報酬が発生しますので業務委託スタッフが入客する毎に報酬が発生します。
業務委託スタッフの場合は、施術料金に対して50%を報酬として支払いますので、正社員スタッフの場合より利益率が下がってしまいます。
働く側と同じく、企業側にもメリット・デメリットがあります。
特に企業側にとってのメリット・デメリットはコストに直結してしまうので、経営者にとっても大きく悩むところです。
双方が納得して契約できることが望ましいので、お互いが譲り合えることが契約交渉のヒントになりそうですね。
今回は、業務委託としての働き方についてご紹介いたしました。
業務委託は稼げる分、社会保障がないというデメリットがつきものです。ご自身の環境や性格によって、どちらの働き方が合っているのか考える必要があります。
ただお金を稼ぎたいだけで業務委託を選んでしまうと、つまずく原因になってしまいます。しっかりと選択できる時間を持つ必要があります。
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