美容師なら一度は考えたことがある美容室の「独立開業」について
数ある業界の中でも美容業界の独立開業率は非常に高く、特に男性美容師の方が独立について興味を持っている傾向にあります。
しかし『では自分のお店を持とう!オープンさせよう!』と思って簡単に美容室を開業できるものではありません。
今回は、自分のお店を持つために一番大切な ❝ 開業資金 ❞ について紹介をしたいと思います。
独立開業願望はありますか?
Be Supportで独自調査を行ったところ、実に73%の方が独立開業を考えていると回答がありました。
・専門学校時代の友達と2人の店を持つことが夢です。まだまだスタイリストにはなれませんが、夢があるからこそ今を乗り越えられる気がします。
(21歳/男性/堺市在住)
・元々、自分のお店を持ちたくて美容師を目指しました。今は開業資金をためるために働いています。内装などを考えるとワクワクが止まりません。
(27歳/男性/大阪市北区在住)
・アシスタントとして働く中で、独立に興味を持ち始めました。ただ独立の方法や費用など分からないことだらけで、調べる毎日です。
(25歳/男性/高槻市在住)
しかし、漠然と独立したい・自分のお店を持ちたいと思っていてもお店は手に入りません。
どういった法律のもとで運営するのか。
自由な間取りで店舗運営が可能なのか。
開店資金はどれくらい必要なのか。
もしお金が足りない場合は諦めるしかないのか。
など、事前に調べることは山のようにあります。
開業資金っていくらぐらい?
通常、美容室の開店資金には700万円~1500万円が必要と言われています。
700万円の場合は居抜き物件(前の美容室の設備・家具・調度などを残したまま、売り渡したり貸したりすることをいう)が基本的で、この金額で済ませようと思うと、間取りなどを変更する余裕は一切ありません。
実際、美容室に関わらず間取り変更の際に手間と予算がかかる箇所が水場だと言われています。
また、お店を出す場所やお店の広さによって、物件の家賃や敷金・礼金なども異なってきます。
しかし、いくら正社員で働いていたとしても簡単に700万円以上ものお金を貯金することはできません。
では、開業した先輩美容師はどのようにして開店資金を捻出したのでしょうか?
開業資金って借りられる?
実際、独立開業されたほとんどの方が、自身では資金を捻出できず日本政策金融公庫から『創業融資』を受けて美容室を開業しています。
融日本政策金融公庫の融資は金利が低く、融資までのスピードが速いというメリットがあります。
融資額は、自己資金の1~2.5倍の金額と言われており、自己資金が多い人ほど融資を受けやすいとされています。
もちろん、貯蓄0円で融資額すべてを開業資金にあてることもできます。しかし、自己資金0円の場合は信用がないとみなされてしまうため、融資審査のハードル自体が高くなってしまいます。融資審査に通らなくては意味がありませんので、自身の開業のために頑張って貯蓄をしていく必要があります。
開業資金は店舗オープンだけに使えない?
創業融資を受けたからといって、全額をお店の開店資金に使っていいというわけではありません。
内装費用やシャンプーなどの購入費用はもちろんですが、開店後3ヶ月程度の運転資金を確保しておく必要があります。
運転資金とは、家賃や水道光熱費・賃金などの固定費のことをさします。
これはオープンしてすぐに黒字経営できなかった場合の資金となります。
また集客のためにホットペッパーなどの広告を使えば広告費がかかります。こういった運転資金の確保を考えることも必要です。
まとめ
・美容室の開業には700万円以上の資金が必要
・開業資金は日本政策金融公庫で借りることが可能
・開業資金でオープン後3ヶ月間の固定費を捻出する必要がある
美容師の最大の夢は独立開業といっても過言ではありません。
そのためには、日本政策金融公庫で融資を受けることもできますが、できる限り自身で資金の捻出をするのが望ましいです。
まだまだ先が見えていなかったとしても、少しずつ貯蓄をしていくようにしましょう!
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