ゆるゆるお父さん遠足から考える、地域活性ことはじめ
こんにちは、Navyです。
昨年末、流山おおたかの森では3回目となるゆるゆるお父さん遠足を開催しました。
時間がだいぶたちましたが、そこで感じたこと、考えたことを書いてみようと思います。
ゆるゆるお父さん遠足を続ける理由
前回のゆるゆるお父さん遠足のレポートで、お父さんの社会化について感じたことが多々ありました。
お父さんになるってどういうことだろう?
普段はあまり考えない問いだったので、改めてゆるゆるお父さん遠足を続けて行うことで見えてくることもあるのかと感じています。
そして年末、改めてゆるゆるお父さん遠足を行い、なぜお父さんがこのイベントに関心を持ってくれるのかを改めて考えました。
簡単にいうと、内向的だったり控えめな人にとって人間関係づくり(特に初対面)のあらゆるハードルをいい塩梅で下げている自由さ、その点につきると思います。例えば
・自己紹介不要の手軽さ
自己紹介って結構めんどくさい。勝手にどんどん繋がれる人にとっては気にならないかもしれないが、別にそんなに紹介することないよ、色々あるけど何言えばいいかわらんよ、ってのは往々にしてある。Twitterというリアルとは別の流れる手段があるのもまたいいのかも。
・予約不要の手軽さ
何かするときって大抵予約が必要。義務感感じれば感じるほどストレスってたまる。特に子育て中だとこどもの体調不良とかで行けなくなることもあるし、ましてや仕事じゃないから強制はいやだ、気分的に行きたくない!とかも本来はあるはず。予約不要なのはその点ハードルを下げている。連絡なしでやっぱり行かない!とできるイベントの凄さたるや。笑
・属性という縛りによる安心感
お父さん遠足はよく家族遠足に発展することもあるが、家族の場合はお父さん遠足とは呼んでいない。あくまでお父さんという同じ属性がくる(=同じ目線で少なくとも話ができる可能性が高い)という心理的な安全性がひとつここで担保される。
さらには子育てに最低限関心をもっている、という点もある。普段の公園だと「男性同士って意味ある?」といったこともあったりするので、いい悪いではなく男性の特徴なのかなとも。
ただし、セミナーのような意識の高さをやたら求められるわけでもなく、その塩梅がちょうどいい。子育てもだんだんとスキルを身につけていきながら徐々に慣れていくわけで、ちょっと関心ある…くらいの方にとっても、他のお父さんの様子を見たり、普段どんな日常なのかリアルを自然に聞けるのも嬉しい。
・公式サイトによる人を介さない疑問解決
初めましてもリピーターでも、わからないことは確認しに行けばいいという安心感。誰かに聞かないとわからない、だとしんどい人もいるはず。また、他の遠足の情報収集の場としても機能しているのもありがたい。
・発信を必要としない志向の可視化ツール
公園で実施する際、ゆるさゆえに誰が参加者?ということをリストバンドで解決。目印をきめて、「自分はこういう志向である」と言わなくても伝わる、発信できるのはありがたい。マタニティマークの席譲りますマークと発想は似てるかも。
・無理に仲良くならなくていいリアルさ
これまた大事な話。イベントがあるとみんな連絡先交換しましょうとかこの先もみんなで一緒になにかやりましょうとかあるけど、そんな全員仲良くなるなんて奇跡ある?と思ってしまう。話したければ話せばいいし、その後も連絡したい人がいれば個別に連絡すればいい。そこが意外と言語化されてなくて、言い得ぬもやもやを感じることがある。その場に一緒にいるだけでいい(かつ、いつ来ていつ帰ってもいい)と明言されていることの安心感。
・(幹事的には)場所の予約不要な手軽さ
基本公園なので、準備がいらない。最低限こどもが楽しめるものは用意したりするけど、やりたいと思ったときにやれる、これまた幹事の負荷を下げる設計。
・(幹事的には)公式サイトによる支援の安心感
イベントやるときって集客が大抵気になるもの。でも、物理的にも公式サイトがきちんと告知してくれるし、心理的にも「そもそもお父さんが集まらなくても意味がある」ことをきちんと中の人がフォローしてくれる。これまた安心度高い。
お父さんが子育てをすることはいいことだし、お母さんも喜ばないことはないだろうけど、そうした機会を増やすのはやっぱり簡単なことではなくて。お父さんとこどもの思い出をつくり、お父さん同士をもつなげていく可能性を感じる遠足のフォーマットは改めて秀逸だなと感じています。
地域でも同じことが言える
私が住んでいる流山も似ているところがあって、別につながりたくないわけじゃないんだけど、「なんかよくわからんなぁ」「なんだかめんどくさいなぁ」の小さな積み重なりでつながってないだけのことが多いように感じていて。
たまたま自治会の新年会に顔を出したとき、「よくわからんなぁ」で避けていた場所が、知ってみたら実は思った以上にコミュニケーションとれる関係性だった、みたいなこともあって。世代を超えてもそう感じるのであれば、もっとお父さん同士って可能性あるのでは?と感じた年始を過ごしてました。
そこまでしないのつながれないのか!と以前会社の同僚に言われたこともありましたが、世の中そんなに簡単につながるんだったら子育てが孤独だとかそんな話も出てこないでしょうよと。
誰になり方を教えてもらうわけでもない父親という役割の中で、会社のような明確な組織があるわけでもない街の中で、キャリアの浅い人同士がつながる場をつくるのはとても大事なことなのではないかと。
もともと内向的で、心理学学んでた身としては、この現代のお父さんの前提をおさえているゆるゆるお父さん遠足のフォーマットが地域の人間関係を変えていくのではないかと感じてます。まずは今年も色々と実験しながら、色々なお父さんのありかたを模索していきたいと思います!
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