見出し画像

weboxの価値観カードを内向的な研究開発Gで使ってみた

こんばんは、navyです。

とある研究開発チームの飲み会でweboxのvalues cardを軽い気持ちで使ったのですが、キャリア相談の前座くらいのつもりが質疑応答だけで4時間も使ってしまい、当初の目的が果たせないという大失態を犯しました。笑

普段は内向的な4人なのですが、なぜそこまで相手に質問を投げかけるに至ったのか?今後も活かせるポイントが多々あったので、コミュニケーションの中で気づいた価値観カードの価値について備忘録がてらメモメモ。

-------------------------------------------------------------

<<前提>>

一番オーソドックスな、バリューカード5枚手持ち→1枚ひいて一番遠いものを1枚捨てるスタイルで進めました。前提は、人生全体において、とした。

改めて思うのは、手持ちの5枚と新人の1枚を常に戦わせるという、制約ゆえに生まれる自問自答が普段使わない筋肉を使うのでとても楽しい。

今回はあえて捨てたカードから戻すルールはなしにして、シンプルに引いて捨てる制約ありのスタイルで進めた。

<<プレイ前>>

知り合いとやることが、のちのち凄く効いてくる。長く一緒にいるんだけど、意外に知らないことがありそうな上司と部下とかにすごいぴったりだと思う。
逆に初対面の方とやるときは、ある程度の事前情報からその方がどんな方なのか、なんとなくの妄想をしておくことが大事。それがのちのち良いギャップを生むことになる。

<<プレイ中>>

ここで一番ポイントになったのは「捨て方に注目する」ということ。通常だと「何を残しているのか?」が気になるところだが、それは後からでOK。
プレイ後の時間を楽しむためには、
・すぐに捨てたカードは何か?
 逆に迷って捨てたカードは何か?
・序盤に捨てた印象的なカードはあるか?
 終盤で捨てた印象的なカードはあるか?

このあたりに注目しておくと、後から気になるところがどんどん出てくること間違いなし。

<<プレイ後>>

ここに、めちゃめちゃ時間がかかった。この時間は一言で言うと、「質問による、妄想と現実の統合」である。
とにかく気づきが多い時間で、恐ろしいほど質問が出たフェーズ。印象的で場が活性化した質問と気づきをいくつか。

①なぜこれを捨てたのか?
終わってから盛り上がったのが「捨てた」カードに対する質問。残ってるものよりも、その人がなぜそれを手放したのか、思考のプロセスとはみんなの気になりどころだった。
派生系としては、前述の「なぜ迷って捨てたのか?」「なぜ序盤で捨てたのか?」という、もともともっていたイメージとギャップがある点を質問するものもあった。
この質問により、その人が捉えている「先行概念と後行概念」「上位概念と下位概念」(例えば「愛と喜びはどちらが先行概念か?」など)の解釈があらわになり、価値観の裏に隠れた価値観がまた露わになるという、なかなかシビれる展開となった。

②仕事でもそうか?プライベートだけか?
特に職場でやるときに、「人生において」という前提をつけることでギャップが生まれやすい。同僚だとプレイ前のイメージが職場寄りになるので、そこが良い違和感となる。(例えば、すごい手堅く仕事をする先輩が、めちゃめちゃ自由志向だったり)
一方で、仕事において大事にしていることを聞きたいときは、そうした前置きをすることで「だからいつもこういうこと言うのか」と、普段との行動とのつながりが見えるのも面白い。

③何があったら迷ってましたか?
他の人のカードもざっと眺めたうえで、どのカードをひいていたら悩ましかったか?を聴くのも面白かった。もちろんその場にない価値観を挙げるのもアリ。その人がどういうポイントで迷うのかも、その人の価値観。価値観という言葉の裏に潜む背景や、価値観同士で悩むポイントがその人の理解につながったりする。

④これ大事にしてますよね?
仮説をぶつけて、もとのイメージとのズレを修正しにいくタイプの質問。類似形で「選んだ共通項って"期待"ですか?」「"活性化"とは"深化"ですか?」といったものもある。相手がどういう意味で残し捨てたのか、解釈そのものを仮説をぶつけることで浮き彫りにすることができる。

⑤もし隣の人のセットを引いてたら?
隣の人の残したカードと捨てたカードのセットをもし自分がひいたとしたら何を残すか?というのも一つの制約の中で相手を理解する一つの試みとして良かった。普通のテストは信頼性を大事にするが、この価値観カードは毎回ひくカードが違うし、そのブレがコミュニケーションを生むきっかけになるので、その点では何度もやる意味があるとも言える。

-------------------------------------------------------------

以上、トイレに言ってる間にまた勝手に質問が始まってキャッチアップが難しいくらい、なんやかんやで盛り上がりすぎた4時間で、まだまだ質問が尽きませんでした。

最近組織の活性化やファシリテーションに興味をもつ中で、今後も活用事例を増やしていきたいと思う素敵なコミュニケーションツールとの出会でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?