日本の女性たちへーー「幸せになる」離婚のススメ(編集前半)
日本人女性はなぜもっと自由を求めないのだろう。戦争が終わってもう70年以上が経っているのに、これだけ近代社会で情報が多のに、日本女性はまだ「自分らしい」人生を謳歌してないように感じる。
私は米国と比較するからと言われると、そうかもしれないが、世界の色々な国と比べて、女性の(男性も)笑顔が少ないのは歴然としている。毎回日本に帰るたびに電車の中の人々を眺め、「明るさが足りんなあ」と思うのです。
では、まず「自分らしい」生き方とはなんぞや? それは一言自分が「ハッピー」であるという事。自分が職場や家庭で受け入れられている、自分という人間を認められ、感謝されているかーーではないだろうか。
近年、女性の離婚が増えているというけど、まだまだ我慢をし続け、無駄に歳を重ねている人が多い。増えているのは熟年離婚。でも熟年になるまで待つ必要があるのかーー。子供の為に?
ここでは、女性の離婚に関して欧米人と日本人の違いを取り上げていきたい。
離婚をしたいのに出来ないのはなぜ? 大半は子供、経済的な理由でしょう。「主婦だったから就職は無理」とか「子供が一人前になるまでは経済的に無理」とかだ。
女性達はなぜ離婚しないのか? まず結婚する動機から間違っているのだから、実は相手のせいではなく、自分のせいだということに多くの人は気が付いていない。
多くの女性は結婚する前にあまりにも理想を高く挙げ過ぎる。やれ高収入がの人が良いとか、背が高くて格好よい人が良いやら。そんな好都合が世の中にあれば誰も苦労しない。一番多いのはやさしくてハンサム、高収入。とにかくお金に対する依存心の強さからその後不幸がやってくる。
いったいそんなに理想を高く挙げるあなたは何様? なにものなの?若い頃にいくら可愛くて、ハンサムや高収入を仕留めても、いずれは歳を重ね招待がバレる。結婚は「永久就職」なんて昭和でとっくに終わっているのに。
結婚すると仕事はやめる、子育ての為、家庭の為といいながら、キャリアを無くし年を重ねる。そして子供が育ち、はたと気が付くと、肌は衰え、目の輝きはなく、夫とは長い年月セックスレスになっていて、おばさん会議を始めだす。
そんな暇な主婦になるまでに、なぜもっと大切なことをしていかなかったのだろう? 中学生、高校生になった子供は離れていくし、もちろん仕事もフルタイムに戻るキャリアも自信もないとすると、頼るのは同世代のおばさん達の仲間に入りうっぷんを晴らすしかない。
では、夫とのコミュニケーションはどうだろう?いつからセックスがなくなったか話をしたことがあるだろうか?そういうコミュニケーションもいつのまにかおいていきぼりになっている。
そして孤独が押し寄せる。「私の結婚はいったい何だったのだろう?」「いつから女を捨てたのだろう?」子供が小さければ、自分がいかに“必要とされている人間”かを実感として感じる。でも子供が学校に行き始めて、親に反抗する時期になると、専業主婦、あるいはパート勤めをする主婦は、退屈でしょうがない時期がやってくる。生おばさんの井戸端会議はそういう時期に拡大する。
これにはまると、「ああ、私だけでない。皆同じ仲間なんだ」と自分で納得し、ぬるま湯のような退屈な人生に変わって行く。 「ああ、何か新しい事をしたい!」「何か変化がほしい」とその時点で思っても結局夫の収入で生きているのだから行動を起すにも家をでてまで新しい事をはじめるまでパッションをもてない。
では、子供が居ない夫婦はどうだろう?子供が居ないと当然、話し相手は夫だけ。ここで夫婦生活まで無くなっていたら、結構重症な結婚生活だ。子供が居なければ、その分、夫婦で旅行をしたり、デートしたりする時間が出来るのが当然なのだが、これは夫の選び方で全く異なる。
たとえば、過去の“渋谷バラバラ事件”は、子供の無い夫婦の中のDVが原因で、泥沼の離婚話から殺人に至るわけだが、私からすれば、この女性の狙いが最初から“金”だったと思う。DVに会って離婚したければ、単純に家を出ることなど、健康な日本国民である限り難しい事ではない。なぜ彼女がそこまで難しくしたかは「金が欲しくてしょうがなかった」という意外は考えられない。誰が暴力を振るう男性の元へ帰りたいだろうか?それも愛しているのならまだ分かるが、離婚したくてしょうがない妻がDV問題のある家に何年も居続けたには、彼女の欲しか見えてこない。
このように、女性の結婚する動機が「金」又は「楽をしたい」などになると、やがて不幸がやってくるのは目に見えている。たとえ念願の「セレブ結婚」を得たところで、彼女が幸せかというば、次から次へと欲求レベルがあがり、不満や物足りなさが出てくるのも事実である。では、どのような結婚が理想なのだろうか?
私は次のどちらかが成功する確率が多いと思う。1、若ければ、まだ相手に理想を求めない分だけ、2人の夢を育てながらブレンドがとても簡単にできる。若く結婚するカップル達は条件よりも「愛」が優先するからだ。そこから二人で愛を育んでいくという過程が根本にあるのだと思う。2、結婚に期待しすぎると壊れる部分が大きい。30代になり、「焦り」が見え出すと上手くいかない例が多い。やはり求める物の違いによって、相手に「私はこうだから、こうしてほしい」など“コントロール”したがる女性が多い。
ある程度年をとると、その先の人生が見えてくるし、仕事のキャリアも充実してくるので、相手に対する期待より、男性を頼ろうとせず、生き方を共有できる部分がソウルメイトになりやすい。
キャリアを持つ女性と男性との結婚は成功する確率が多い。なぜなら、自分が「生きがい」とする「仕事」をお互いが持てば、充実しているせいか、人生の「パートナー」という意識の方が大きくなる。
一方でこの年くらいになれば、当然バツ一の女性が増えるが、「結婚」という共同生活で学ぶことは多い。そして相手の理解や妥協によって自分も成長するし、「もっと相手を受け入れよう」という母性本能的なものも生まれてくる。女性が優しいと、相手もそれに応じるように包容力を発揮してくれる。
離婚をしたいのに、離婚をしない女性の中には、ぬるま湯生活でも、不自由はないし、子供もいるし、という人が多い。この「子供がいる」という理由は果たして、離婚できない最大の理由として良いのだろうか?
私の理論は子供がいようがいなかろうが、自分が幸せじゃない限り別れるべきだと思う。でもほとんどは、「子供を育てるためにお金が必要だから」と結局“夫に頼る”生活を選ぶ。じゃあ、どうして結婚する前に「自分」という自立した人間を作ってこなかったの?
自分に正直な女性はそれでも離婚をする。結婚のためにキャリアを捨ててしまった女性達ならまだ、戻れる職場があるかもしれない。でも最初から無かった女性達は、小さな子供を抱えて水商売に走ったり、生命保険会社などでセールスをしたり、専門職ではない一般の事務などをしたりと、必死で人生を立て直している。このような道を選ぶ女性達は、まだ社会人になる前に結婚したり、若く離婚した例が多い。 でも「可愛そう」では決してない。自分の意思で決断し、新しい人生を歩んでいるのだから。
自由になるためには、まず「自分」を持っていなきゃいけないし、自分を磨くコツも知っておかなければならない。最初から「自分」がないと、流されるままに人生が進んでいってしまう。いくら若い時に美人でスタイルが良くチヤホヤされた女性だって、いつまでもその若さは保てない。
唯一年取って得することは、知識と経験を増やすことである。まず自分が何をするのが好きなのか、何をして生きて行きたいのかという「セルフイメージ」を描くことが大切である。自分を持っているとそれだけで女性は輝いて見えるし、輝いていると、魅力のある男性が近づいてくる可能性も大きい。
ここまで偉そうな事をツラツラ書き並べて「じゃあオメエはどうだったんだよ」?と聞かれるかもしれない。
実は私は2回の離婚経験者。24歳の時にできちゃった結婚から始まり、わけわかんないうちに人生が進んでいった。不幸な事に子供は流産してしまって生まれなかったけど、唯一私がラッキーだったのは、旦那さんが超良い人で、私の幸せを第一に考えてくれる人だった。 なので、離婚してもずっと友達のままでいれるし、私は30歳をすぎてから大学に行き、人生をやり直している。
もし今離婚を考えている人がいれば、我慢せず「すぐ別れなさい」と私は言いたい。30歳でも40歳でも、たとえ50歳でも新たなスタートは必ず切れるし、もし子育てから開放されているのなら、専門学校に行っても良いし、自分でスモールビジネスの計画を立てるのも良いかもしれない。
自分が好きな事を見つけ、はっきりした目的と自身を持つことで人生がワクワクに変わるのです。子供は必ず付いて来るし、常に悲壮感持つ母親と一緒にいるより、ハッピーな母を持つ方が子供も幸せなのだと思うのです。
もし離婚したら、それからの生活費はどうするの?と聞かれるだろう。そういう事を考えている以上離婚はできない。まず子供や金銭の心配より、自分がハッピーであるのはどんな時?と考える。まだ経済大国3位の日本に住みながら、仕事がないなんて事はないし、それなりの「仲間」を集って新しいキャリアが見つかる可能性もある。
お金がないから離婚しないのじゃなく、自分の気持ちがリッチになれば間違いなくお金は後から付いてくるので、心配しなさんなというのが私の意見だ。
「幸せになる」離婚をあなたもしてみませんか?
では、私が暮らすアメリカでの離婚はどうなのか。ここでは毎日派手な離婚劇が繰り返されている。まず「専業主婦」はほとんどいない。皆なにかの仕事をしている。しかもアメリカの女性は皆強い。カリフォルニア州法によれば、離婚はすべて財産は半々になるし、もし女性の収入が少ない、またはない場合はずっと援助しなければいけない法律がある。これによって女性が保護されるし、いつでも新しいスタートがきれる 仕組みになっている。
アメリカの女性はなぜ強いのか。それは子供の頃からの自立教育やお互い独立している親を見て育ったという環境は大きいと思う。離婚率50%を超えるアメリカで、それでも皆パートナーを求め何度でも結婚する。
離婚でアメリカの経済効果も上がり、個人的にもたくさん学び、次にくるであろう新しい恋にワクワクする離婚が一層増えている。
(「幸せになる」結婚講座のアメリカ編はまた次回)