英語学習者にとってのスラングとは
最近、英語学習を続けてきてよく感じること。
「スラングについて」
英語学習者(かなり広い意味で)にとって、
このスラングというものは非常に厄介で、
これまでも度々議論を巻き起こしています。
スラングは必要?不要?
シンプルに、ネイティブや英語話者とコミュニケートしたいのであれば、
スラングは不要でしょう。
”伝わればいい”という目的達成のためであれば、
わざわざスラングを使って話す必要はないはず。
相手がネイティブの場合スラングを聞き取ったり理解する必要がありますが。
一方、「字幕なしで洋画や海外ドラマを楽しみたい」という人にとってはどうでしょう。
少なくとも、話す必要はなくとも、知識としてスラングを知っておかないとその目的は達成されないはずです。
また、資格試験取得のために英語学習している人。
試験内容にスラングが出てくる機会は少なく、そんなものを覚えている暇があれば違う難解な単語を覚えた方がよほど有意義です。
ですが、単語の持つイメージは非常に大事で、スラングの中には簡単な単語から派生しているものが多くあります。
ベーシックな単語について辞書を引いていて、なんだかよくわからない意味が下の方に出てくることはよくありますよね。
私の中の一つの答えとして
”知識としてのスラング” "教養としてのスラング”
というものは多くの英語学習者に必要な知識ではないかと考えています。
ネイティブと話すときは、スラングを理解するため
洋画を見るときは、役者が話している内容を理解するため
資格取得の際は、英単語の持つイメージを理解するのに役立つ時があるかもしれません。
とにかく、まずは知ることが大事です。
他方で、スラングを”使う”というシーンには非常に注意が必要です。
それは、スラングの持つ
①informalの罠
②ニュアンスの罠
③小慣れ感の罠
この3つの罠によって難しくされています。
3つの罠
①informalの罠
そもそものスラングがpublicな場としては相応しくない言葉が多いため、迂闊にノンネイティブが使用してしまうと場違い感を生み出してしまうリスクがあります。
②ニュアンスの罠
カジュアルな場面でのスラングの使用にも注意が必要です。
やはり、教科書通りの使い方とはいかないのがスラング。
日本語でもありますよね。
オジサンが若者言葉をSNSで呟いたりして、
「なーんかちょっと違うんだよなぁ」
このニュアンスの違いが、
教科書通りではないスラングの感覚ではないかと思います。
③小慣れ感の罠
潜在的にネイティブのように話したいと思う日本人は多く、教えてもらったスラングを多用して小慣れ感を出したい気持ちは私も理解できます。
例えば、イギリス英語には”bloody”という英語があります。
(Fワードの1,2歩手前くらいの感覚でしょうか?)
とても使いやすい言葉ですが、頻繁にbloodyを使ってしまうとボキャ貧だったり、ちょっと頭が悪い人なのかな?と思われること必至です。
以上のことから、
繰り返しになりますが
私はスラングについてはまずは知ることが大事だと考えます。
スラングの中には、下品な言葉やTPOをかなり選ぶ言葉があります。
ネイティブは、自国文化の中でそういった言葉を使う機会で自然と意味やニュアンスを学ぶことができますが、ノンネイティブにはそんな機会も教科書もありません。
正しく知った上で、それを使うかどうか決めるのは自分。
さて、今日も語学の道へ。
※10月の記事を失念していて、慌てて書きました。
本当に駄文となりすみません。推敲もしていないです。