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Back To The Future:The musicalについて語る

ウェストエンドでミュージカル観劇に行ってまいりました。
演目は、
「Back to the future: The musical」
昨年のロンドン滞在に続き、2回目の観劇です。
皆さんご存知かもしれませんが、来年4月より劇団四季にて日本版の
「バック・トゥ・ザ・フューチャー:ミュージカル」がスタートします。
映画ファンも多いこの作品がミュージカルになることに不安を感じている方も多いかと思います。(私もその1人でした)
2回観劇してきた私なりに、本作の魅力をお伝えしたいと思います!
後半に進むにつれてネタバレが増えるように書きます。
Spoiler Alert🚨を出しますので、ご注意ください。

※ただ、本当に触れちゃいけないところには触れないです。また、ミュージカルという特性上、臨場感や一体感が一番ですので全て読んでいただいても面白さが半減することはないと思います。
ミュージカル版に不安を感じ、二の足を踏んでいる方の背中を押すことができればいいな…という思いです。

あらすじ(No Alert🙅‍♀️)

1985年、高校生のマーティ・マクフライはスケートボードに乗り、ロックバンドに憧れる普通の高校生だった。ふとしたことがきっかけで、友人のドクが発明したタイムマシン・デロリアンに乗ってしまい、着いたのは30年前のヒル・バレー。そして、そこで高校生の両親に出会ってしまい、自らの未来が変わってしまう。果たして無事に現代に帰ってこれるのか…。

感想(🚨)

ディティール抜きの感想です。
たくさんのミュージカルが上演されている中で2回も観に行くくらいなので、面白いことは間違い無いです。
今回のミュージカルは、オリジナル版を手がけたロバート・ゼメキスとボブ・ゲイルが共同制作となっており、続編(Back to the future4のこと)を
「自分が生きているうちは絶対に作らない」とまで言っています。
そんな2人が自ら手がけた本作は、まさにセルフリメイク作品と言ってもいいほどオリジナル版と遜色ありません。オリジナル版では、マーティとドクの冒険に焦点が当てられていましたが、本作では各キャラクターの感情の掘り下げがなされていて、オリジナル版を補完する意味合いもありそう。
そして、全体的にコメディタッチなところが本作の特徴。
また、最大の見どころであるデロリアンの疾走シーン。
本当に素晴らしいセットでした。

見どころ(🚨)

1.愛すべきキャラクター

感想で、本作はコメディタッチと書きましたがそれを支えるのはそれぞれのキャラクター。
本作でのキャラクターの人気順は、
ドク>ジョージ>マーティ
といったくらいにドクが登場するたびに大きな歓声が上がりました。
そして、ジョージ役は2回観てどのキャストもオリジナルそっくりすぎて最高でした。この2人はマーティ役を食ってしまうほどの人気。
そして、このコメディ感はドクとジョージによって支えられていると言っても過言ではありません。

2.デロリアンのタイムトラベルシーン

みんなが期待している、あの音楽に乗せたあのシーン。これだけで多くの人の脳内に浮かび上がるくらいに確立されたシーン。
やはり期待半分、不安半分と言ったところでしょうか。
今回、演出にはクリス・フィッシャーという英国のマジシャンが携わっております。このクリス・フィッシャー、これまでも多くの舞台演出を手がけており、一番有名どころで言えば「ハリーポッターと呪いの子」でも仕事をしています。その他にもキリがないほどの舞台を手がけており、本当にすごい人でした。
そして本作でも、狭い劇場であんなに疾走感を出せるの!?と本当に驚くこと間違いなし。

3.アンサンブルが大活躍

ミュージカル作品におけるアンサンブルとは、メインアクター(プリンシパル)以外に1人で何役もこなし、コーラスやダンスを担当する人たちのことです。
本作で舞台上に立つ人数は、おそらく20人弱程度。アンサンブルは10名くらいだと思われます。正確に数えてはいないですが、おそらく着替えている衣装の回数は10回以上!
え、あの人とあの人同じ人じゃない?
と言いながら見るのが楽しかったです。

好きなシーン(🚨🚨)

Put your mind to it

私が個人的に好きなシーンは、
ダンスを踊ったことのないジョージに、マーティがダンスを教えるシーン。
「Put your mind it」
という曲に乗せて、マーティがモテる秘訣を教えます。
この曲名は、オリジナル映画でマーティがジョージに言ったセリフ、

”If put your mind to it, you can accomplish anything”
-もし本気でやれば、君はなんでも成し遂げられる-

から引用されています。


原作映画との違い(🚨🚨)

オリジナル版とミュージカル版で違う箇所もありました。
大きく気づいたことを以下にまとめました。

1.ドクの死因が違う

オリジナル映画では、テロリストからプルトニウムを盗んだドクは、復讐のために銃撃されて殺されてしまいます。
ミュージカル版では、プルトニウムを扱うものの漏れて身体に付着してしまいそのまま亡くなってしまいます。

2.アインシュタインがいない

ミュージカル版には、ドクの飼い犬のアインシュタインはいません。
当然と言えば当然ですが、やはり動物はライブでは扱いづらいんでしょう。

3.ロレインとの出会い

微妙な違いですが、オリジナル版ではロレイン(マーティの母)のお父さん、つまりおじいちゃんの車に轢かれて家で手当を受けていましたが、
ミュージカル版では木の上でロレインを覗き見していたジョージが落下してしまい、下にいたマーティをクッションにして助かってしまう。
という違いがあります。

4.ジョージとロレイン、マーティの苦悩

ミュージカル版となったことで、オリジナル版ではあまり深く描かれなかった2人の感情表現や、マーティが持っている不安がそれぞれの楽曲によって掘り下げされています。
特に、ジョージが成長していく姿は必見です。

最後に(No Alert🙅‍♀️)

長く書いてしまいましたが、本作はオリジナル版が好きな人ほど楽しめる作品です。映画を手がけた2人が共同制作しているというのが何よりな証拠。
本当はもっと書きたいことがありますが、あとは見てからのお楽しみ。
私も、劇団四季版のバック・トゥ・ザ・フューチャーを楽しみに待とうと思います!
Back in time!!! もう一度見たい!


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