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リバーのブラフが怖いあなたへ

最近またアミューズに行く機会も増えて座学でもしようかと思いつつwizardの利用料が高くて尻込みしている今日この頃です。
3betPOTはGTO+で解析できるのでフロップSRPの座学やるなら1ヵ月集中してやろうと思ってます。

この前アミューズに行ったらこんな事を言ってる初心者がいました。
「オープンレンジ勉強して固く打ってるのにリバーのバリューベットにコールされたら全部本物出てくる泣」
実際そんなことありますよね?それが続いてポーカーなんてクソゲーって感じで打たなくなっていく…

でもそれって本当にアンラッキーですか?
エクスプロイトされてませんか?
リバーのベットがゴリゴリのバリュー過多になってませんか?

もしリバーのベットにブラフがない事がばれていたとしたら、相手はコールの下限をぐぐっとあげて適切なオーバーフォールドをしてきます。
そんなエクスプロイトをされない為にリバーのベットサイズに応じて適切な頻度でブラフを混ぜなければいけません。

ですが!実際わかっていても難しいですよね?
ダブルバレルを打ったレンジを思い浮かべて、その中からバリューハンドの下限を決定し、ベットサイズに応じてブラフレンジを構築する。
それができたらもうポーカー負けないやん…

弱音吐いてる初心者に対して
「GTO通りにブラフ打ちなよ」
そんな事言っても元も子もないしアドバイスとしては下の下の部類だと思います。

そこで今回のテーマはこちら
【リバーのブラフが怖いなら2ストリートのベット戦略を構築しよう!】
リバーのブラフが怖くて打てないなら、いっそ最初からフロップとターンの2回で完結するベット戦略を構築してしまおうという内容です。
その後リバーに進みますが、そこについても言及します。
初心者が最後まで読めるようできるだけ易しく書く努力をするので、ついてきてください!
前提条件:2betpot、インポジション


リバーのベットがバリュー過多であることの問題点

まず、リバーのベットにブラフがないとどんな問題があるのかについて考えてみます。
①リバーのベットに強いハンドでしかコールしてくれなくなる
冒頭で書いた通りです。コールならまだしもレイズされたら余計に辛いですね。ナッツハンドが出てくるでしょう。
②フロップ、ターンの正しい頻度のブラフがブラフ過多に変わってしまう。
GTOで示されるフロップ、ターンでのブラフハンドの割合はリバーのベットによって得られる利益を考慮して決定されています。リバーのブラフがないことがばれてバリューベットにコールが貰えない場合、フロップとターンで打てるブラフベットの頻度は低下します。
相対的にブラフ過多となったベットは相手のコール・レイズによって自分の不利益となります。

上記2点の問題点への対応策

相手の対応を変えることは出来ないので、自分側でできる戦略を考えましょう。

①リバーのベットに強いハンドでしかコールしてくれなくなる
・リバーではナッツ級のハンドのみで大きなベット
基本的には降りられる前提です。コールされた場合はそれなりのハンドが出てくるでしょう。自信を持ってベットできるハンドに絞ってポットサイズ程度のベットを打ちます。もっと大きいサイズでもかまいません。レイズオールインが返って来ても喜んでコールできるくらいのハンドを選んでください。ほとんどのハンドはチェックになりますね。
・リバーではある程度以上の強いハンドで小さなベット
小さなベットに対してブラフレイズを返せないような相手に有効です。ある程度以上のハンドからナッツ級のハンドまで一律で33%~50%程度のベットを打ちましょう。

上記2つを相手次第で使い分けてください。

②フロップ、ターンの正しい頻度のブラフがブラフ過多に変わってしまう。
本題です。2ストリートのベット戦略を構築しましょう。
GTOwizardやNTpokerのようなツールではリバーでバリューベットのみを打つ戦略は表示できません。(wizardのノードロック機能を除く)
新たに戦略を構築する必要があります。次項で詳しく書きますが、簡単に言うとこんな感じです。↓
フロップとターンで適切な頻度でブラフを打ち、リバーではバリューベットのみを行う。
       ベット頻度
フロップ バリュー:ブラフ=1:1
ターン  バリュー:ブラフ=2:1
リバー  バリュー:ブラフ=1:0
 ↑↑↑ここめっちゃ大事↑↑↑

2ストリートのベット戦略の構築

この戦略ではターン終了時で完結するGTO戦略を構築して実行します。
よって、GTO的な観点ではリバーで全てのハンドをチェックする前提となります。
とはいえ相手プレイヤーにこちらの戦略がばれていたとしてもミスをするプレイヤーは多く存在するでしょう。そのミスから利益を得る為に、リバーにおいて、前述した大きなバリューベットと小さなバリューベットの2つの戦略を使用します。相手に応じてどちらかの戦略を選んでください。

フロップの戦略
まず、全レンジCBは打てません。
打ちたい場合にはリバーのブラフまで頑張って勉強して打ちましょう。
ベットの機会が2回しかないので、フロップからポラライズ戦略を取ります。
バリューとブラフの頻度が1:1になるように80%POTbetを打ちます。

・バリューの候補
バリューの下限はボードによって変わります。
フラッシュ、ストレートが完成可能なボードなら、トップペアトップキッカー以上でベット。
[フラッシュ、ストレート、セット、ツーペア、オーバーペア、トップペアトップキッカー]
どちらもないボードでは、トップペア以上(弱キッカー以外)でベットします。
[セット、ツーペア、オーバーペア、トップペア(弱キッカー以外)]
トップペアの一部はチェックする必要があります。
だいたいスートハンドに弱キッカーが集まるので、トップペアのうちスートの弱キッカー部分のみをチェックなどと考えてみてもいいかもしれません。

下図のレンジでオープンし、KハイボードであればK8oがオフスートの下限なのでK7s〜K2sをチェックするようなイメージです。
なんとなくトップペアの弱いとこいくつかチェックしなきゃなーくらいに思ってもらえればいいです。

重要なのはバリューのコンボ数に対して同量のブラフを用意する事なので、バリューの下限に関しては徐々に感覚を磨いてください。

・ブラフの候補
ブラフには主にドローハンドを採用します。
オープンエンド(OESD)
ガットショット(GS)
フラドロ

以上のようなストレートやフラッシュのドローはイメージしやすいと思います。
ボードによっては上記では足りない場合があるので、
ボトムペアをツーペアトリップスのドローとして採用します。
それでも足りない場合にはダブルバックドアローポケットも使用しますが、2ストリートのベット戦略では使う機会は少ないかもしれません。
※フラドロなどを全てベットするとバリューのコンボ数を上回ってしまう事があるので注意!

ターンの戦略
フロップでバリューとブラフを同量ずつベットしました。
まずはそのベットレンジを想像します。
それが難しい場合はexcelでレンジ表を作るなどして視覚的に確認しながら練習しましょう。
そのレンジの中から、
バリューとブラフの頻度が2:1になるように100%POTbetを打ちます。

まずはターンでもフラッシュ、ストレートが完成するボードかどうか確認します。
・バリューの候補
相手はフロップでコールしているので、弱くともワンペアやドローを持っていると想定します。
よってフロップよりもバリューの下限を高くする必要があります。
ドライなボードの場合でも、相手が持ちうる最も強いトップペアをバリューの下限とします。
KハイボードならKQ、
TハイボードならATなどです。

・ブラフの候補
OESD、フラドロなどがあればそれで十分足ります。
それらがない場合はGSボトムペアを使います。
ただし、バリューが限られたこのシチュエーションでバリューの半分の頻度でブラフを打つとなると、想像以上にベットできるコンボ数は少なくなります。
補足の記事を書く予定なので、コンボ数の数え方を覚えてよく練習しましょう。

フロップをチェックした後のターン
フロップチェック後のターンでもチェックレンジ全体を想像し、その中からバリューとブラフが2:1になるようにベットします。
ターンで相手からベットが来ていないならバリューの下限はトップペア全てで良いでしょう。[KT4 6]のようなボードではQQやJJのようなハンドでもバリューが打てそうです。
ブラフには引き続きドローを使います。
バリューとブラフのバランスを取れるよう練習してください。

リバーの戦略
前述の通りです。相手に合わせて対応しましょう。

最後に

今回の記事に用いた2ストリートベット戦略はブラフにドローを使うため、リバーのピュアブラフよりは心理的な負担が少ないかと思います。
補足の記事を書く予定なので、コンボ数を数えてうまくバランスが取れるように練習しましょう。
ドローでバランスを取ってブラフベットが打てるようになる頃にはブラフへの怖さに慣れているかもしれません。
そうなれば次はリバーのブラフに挑戦です。
リバーのブラフが打てればフロップからブラフを大幅に増やせますし、リバーでのバリューベット額も大きくなって利益が伸ばせます。
GTOツールの戦略もそのまま使用できるようになるのでwizardを契約してみるのもこの時期がいいかもしれません!

長い記事になりましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事をきっかけにブラフ頻度に関する理論に興味を持ってもらえると嬉しいです!


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