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真の『平等』とは?国際女性デーに考える女性活躍の意義
株式会社Be、代表取締役の稲垣大輔です。
今回は、3月8日の「国際女性デー」に関連した、Beが取り組んでいる女性活躍事例や、男女平等についての考え方、女性活躍のため大切なことについて紹介できればと思います。
このnoteでは「小さな一歩から始める、未来の地球へのアクション。」をテーマに、未来へ踏み出すためのヒントや情報を発信しています。
1. 国際女性デーとは?
国際女性デーは、国連が1975年に制定した記念日であり、女性の地位向上やジェンダー平等を推進するための重要な日です。
その起源は、1904年にニューヨークで女性労働者たちが婦人参政権を求めてデモを行った歴史的な出来事にさかのぼります。
以降、世界中で女性の権利向上を目指す運動が続けられています。
毎年3月8日になると、多くの国々でイベントやキャンペーンが展開されます。
日本でも男女共同参画担当大臣からメッセージが発信されるなど、多様な取り組みが行われています。
余談ですが、イタリアでは国際女性デーは「ミモザの日」として親しまれており、女性への感謝を込めてミモザの花が贈られる文化があります。
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2. 株式会社Beが取り組んだ事例
創業以来、株式会社Beでも女性の活躍、そして国際女性デーに関してさまざまな取り組みを行ってきたので、いくつかご紹介します。
2022年
ファッションを通じてウガンダの女性支援を行うRICCI EVERYDAY(リッチーエブリデイ)とコラボレーションし、オリジナル限定アイテムを発売。
現地の女性たちの経済的自立をサポートしました。
詳細はこちら
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2023年
「世界で活躍する女性の“今”をお届けする」というテーマで、アフリカと日本を繋ぐビジネスを展開する、株式会社Verde Marula代表取締役の有坂純子さんとのコラボトークイベントを開催。
インスタグラムで動画配信し、多くの方に視聴いただきました。
詳細はこちら
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2024年
国際女性デーの象徴でもあるミモザの花言葉「感謝」にちなみ、「わたしに感謝する」をテーマにアロマブレンド作りのワークショップを開催しました。
また、ランチタイムや終業時にリフレッシュできるアロマミニワークショップも実施。
このイベントでは、滋賀大学発のベンチャー企業とのコラボレーションで「Beエッセンシャルオイル トドマツ」も活用した、女性活躍に貢献する試みとなりました。
詳細はこちら
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3. 2025年に株式会社Beが考える「女性の活躍」とは?
2025年の国際女性デーのテーマは「#AccelerateAction(加速アクション)」であり、平等に向けた行動を促進することが求められています。
「女性の活躍」の指標として、『日経WOMAN』が実施した「企業の女性活躍度調査」では、「働きがい」と「働きやすさ」という2つの観点から、企業における女性社員活用の実態を下記4つの指標で測定し採点しています。
1.管理職登用度
2.女性活躍推進度
3.ワークライフバランス度
4.人材多様性度
2024年版「女性が活躍する会社BEST100」
https://www.nikkeibp.co.jp/atcl/newsrelease/corp/20240507/
各指標の評価方法は下記の通り。
1.管理職登用度
女性役員数、管理職に占める女性の割合を評価
2.女性活躍推進度
女性活躍の専任組織の有無や女性社員向けの研修制度などで評価
3.ワークライフバランス度
年間総労働時間や有給休暇取得率、男女社員の育休取得率などを評価
4.人材多様性度
女性社員の比率や勤続年数など定着率を評価
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総合ランキングで資生堂は3年連続で1位となっています。
なぜ1位かを読み解くと、「1.管理職登用度」が高いことが考えられます。女性管理職の比率が2024年1月時点で40.0%と、全調査企業中トップでした。
現在、女性管理職の比率は、世界:30%、日本:13.2%なので、資生堂の数字は世界標準をも上回っています。
ただし、「女性が占める比率が高い」状況にあることと、女性が本当の意味で「活躍」できていること。これらが必ずしも直結していない場合がある点に注意が必要です。
資生堂の社員の男女比は、女性が圧倒的に多く、グループ全体の80%以上が女性社員です。
すなわち、残り60%以上の管理職は、20%以下の男性社員の中から選ばれています。
それは「女性から管理職になる割合が高くない」とも言えます。
男女間にある様々な違いをあえて考慮せずに言えば、本当に男女平等を目指すのであれば、もっと女性管理職比率が高くなる取り組みが必要なのかもしれません。
また、「2.女性活躍推進度」や「4.人材多様性度」についても、女性の比率が高い会社であれば、自動的に評価が高くなりやすい評価指標になります。
株式会社Beでは、女性スタッフが多く、2025年現在の男女比はおおよそ「1:9」です。
しかし、私たちは上記の例からも示唆されるように”女性が多い”、”女性の比率が高い”、が直接そのまま「女性が活躍している」を意味するとは考えていません。
多くの女性が働いていることは素晴らしいですが、男女平等に”活躍”できていることにもこだわりたいと思っています。
Beはスタッフが性別関係なく活躍するために、特に以下の2つを大切にしています。
こちらを推し進めることが、国際女性デー2025の「#AccelerateAction(加速アクション)」、つまり平等に向けた行動を促進することにもなると考えています。
能力・業績に見合う発言力、影響力、報酬を得ること
ワークライフバランスを保つこと
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例えば、株式会社Beの営業、商品開発、クリエイティブなどの部門で、責任者を務めているのは女性です。
これらは「女性だから」「男性だから」という理由ではなく、その人自身の能力と意欲に基づいて任された役割です。
また、ライフサイクルに応じた柔軟な働き方を提供するため、働く時間や日数を調整できる仕組みを整えています。
社員一人ひとりの役割が大きいため、働く時間や日数調整に対応するのは簡単ではありませんが、全員でカバーし合う文化を創業当初から育んできました。
まだ組織が小さいこともありますが、対話などを通したコミュニケーションを部署横断的に行い、仲間意識を育んでこれているとも思っています。
現在、会社の成長に伴い業務フローやシステム構築が追いついていない部分もあります。
しかしながら、スタッフ全員が自由で和気あいあいとした雰囲気の中で働ける環境が根付いています。
この文化をさらに強化しつつ、新たなルールや仕組み作りにも取り組んでいます。
やや余談ですが、仲間意識を持って支えあってきたスタッフがBeを離れたとしても、協力できるような関係性づくりも進めています。
創業メンバーの女性スタッフがセレクトショップ運営会社を立ち上げたので、現在ではその運営会社と協力して施策を行っています。
このように、弊社の業務を離れた後でも、業務提携をするなどして、お互いが継続的に成長・発展出来るような取り組みを続けています。
それぞれがなりたいようになる、やりたいようにやる、好きな自分でいる。
そんな満たされた状態になること。
平等に、やりたいように活躍できる環境を創ること。
女性も男性も、全てのジェンダーがみずみずしく、活き活きとしたライフスタイルを過ごすこと。
Beで働くスタッフも、Beを取り巻く様々な方も、みんなで実現できるようにこれからも行動してまいります。
4. Beが考える「美」について
突然ですが、株式会社Beが考える美しさの基盤は、「肌と心が満たされていること」です。
この「満たされる」には、「うるおう」という意味も含まれています。
具体的には、以下のような状態を目指しています。
肌に栄養が行き渡り、うるおいのある健康的な状態
自分自身の選択を通じて、自分の心と地球環境が満たされる(うるおう)状態
前者はBeのスキンケアやインナーケアなど、さまざまなアイテムを通して達成を目指しています。後者については、前出の事例などのような形でBeにかかわる全ての方と達成できればと思っています。
私個人としてBeの運営で一番大切にしているのは「スタッフとともに変化し、成長し続ける会社である」ことです。
それがスタッフそれぞれが活き活きと働き、活躍できる環境づくりの鍵であると考えています。
身近なところから少しずつ「美」を創り、拡げていくことで、男女が平等に活躍できる社会に近づいていけたらと思います。
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5. 最後に
今回ここで書いたのは、会社公式の発信が中心になりますが、ところどころに私個人の意見も多く反映されています。
私の意見がそのまま株式会社Beの意見ではありません。ただ、Beを代表している立場なのもあって、どうしても影響してしまうのだとは思います。
私自身の美学でもありますが、自分や会社の考えが正とするのではなく、常に人の声に耳を傾け、検討し、必要に応じて改善を繰り返していくことが大切だと考えています。
先出の、2つのこだわりをBeで実践し続けられるように、そしてもっと良い形になるように。
能力・業績に見合う発言力、影響力、報酬を得ること
ワークライフバランスを保つこと
今後もスタッフの声に耳を傾け、スタッフが毎日好きな自分でいられるような職場環境を作ることで、「美」を社会に広めていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
6. 参考文献・サイト
2024年版「女性が活躍する会社BEST100」
2024年度版「女性が活躍する会社BEST100 」から学ぶ成功企業の戦略
「3年後定着率」の高い企業がしている取り組み
「共同参画」2018年1月号
世界経済フォーラム発表「ジェンダー・ギャップ指数2024」
■公式プロフィール
稲垣大輔(いながき・だいすけ)
株式会社Be 代表取締役
北海道出身
2002年、北海道大学工学部を卒業し、国内大手自動車会社に就職。
自動車のブレーキ設計や人間工学を活かした開発、エンジンの解析業務に携わる。
2012年にイベント会社を創業。
2017年に株式会社Beを創業し、現在に至る。
■関連メディア
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https://be-beauty.jp/
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