20.ブラジャーの処方箋【前編】。なんで違和感・不具合が起きるの?原因を知ってストレスフリーになろう!
ブラジャーってちょっと苦しいのが当たり前、そんな風に思っていませんか?ちょっと胸元が苦しかったり、ストラップがずり落ちてきたり、アンダーが上がってきたり、、、
本当に自分にぴったりとあったブラジャーを見つけると、ブラジャーを着けているのを忘れてしまうぐらい!ブラジャーを付けている時の方が、体が逆に楽に感じるくらいなのです。
今回は、ブラジャーをきている時に感じる違和感や不具合について探って行きます。そしてその原因を探ることで、自分に合った着心地の良いブラジャーを見つけることができます。
いつも長くなってしまうので、今回も前編と後編に分けてお届けします。
あなたのブラジャーは今何歳?
まず違和感や不具合について触れる前に、ブラジャーの年齢について確認しましょう。ブラジャーってどのぐらいもつの?いつになったら買い換えるタイミングなの?と皆さん良く疑問に思うかもしれませんが、ブラジャーの寿命は大体100回もしくは3年と言われています。
もちろんケアの方法で長く使用することはできますが、ブラジャーは使用すればするほど、伸縮度や洗濯の方法によっては、ワイヤーの変形など起きてしまいます。
違和感・不具合について確認をする前に、今付けているブラジャーは寿命がすぎていないのか、もしくは過度なダメージがないのか、チェックしてください。ワイヤーの変形などの過度なダメージは、柔らかいバストに刺さって、傷になってしまうことも。また体に合わないブラジャーを着用していて、アザになってしまう方もいらっしゃいます。
お勧めの買い替え頻度としては、3〜4枚のブラジャーを使用している人は1年に1回全部を新調する。7〜8枚を使用している人は、2〜4枚のブラジャーを1年ごとに新調することです。もちろんお気に入りのブラジャーは、コレクションとして持っていて構いませんが、デイリーユースの物は、状態が良いものなのか、確認が必要です。
8割の人が間違ったサイズを着ている!?
アメリカの研究によると、80%の人が誤ったサイズのブラジャーを着用されているという結果が出ています。これについては、日本についても同様だという意見を小耳に挟んだことがあるので、間違いないでしょう。
これについては、サイズにおいて明確な基準が設けられておらず、ブランドによって少しずつサイズ展開が違うからという理由と、胸の形や体型について、誰一人として同じ人がいないため、その人によってフィット感が異なるためという理由が大きくあります。
また、日本においては、サイズ展開が限られているため、間違っているのはわかっていても好きなデザインをつけるために、頑張って着用している人もいると聞いたことがあります。
正しいサイズのブラジャーをつけることは、バストの健康を守ることにつながります。大幅な下垂は、ブラジャーでは防げないという科学的に立証されつつありますが、体をきれいに見せるため、キープするため、そして何よりも快適な時間を過ごすためには正しいサイズのブラジャーの着用が重要です。
違和感・不具合については、誤ったサイズを着用することにより、発生することが多いです。体型の変化を感じた時、年齢を重ねて体つきが変わってきたな、と思ったら、フィッティングテストをして、どのサイズが今のあなたの体にとって正しいのかを確認することにより、不具合が発生する頻度は減らすことができるでしょう。
正しいフィッティングの方法
どんなブラでもそうなのですが、まずは一番最初に正しい位置にブラジャーが着用できているか、ストラップは適切な伸度なのか、確認することが必要です。正しく着用されているか知るためのポイントとして、下記を確認することが重要となってきます。
・バージスライン(胸の下部のライン)とカップ下辺(ワイヤー部分)のラインがきちんと合っているか
・バストがきちんとカップの中に収まっているか(下からすくって、バストをカップにそわせる)
・アンダーバストが前後で水平になっているのかどうか
・ストラップの震度は合っているのか(大体指一本入るぐらいの強さが適切と言われています)
でも、そうやって気をつけていても、どうしても発生してしまう違和感や不具合。どんな原因があり、対処法や改善策について探っていきます。
カップが余る
カップ自体が余ったり、脇の部分があまる理由としては、下記の理由が当てはまる可能性があります。
・胸の形とカップの形が合っていない
・カップサイズが大きい
・アンダーバストサイズが大きい
・ワイヤーがきちんと胸にフィットしていない
・バージスが広すぎる
・ストラップ調整が緩すぎる
・着用する位置が間違っている
フルカップブラなど、面積の多いブラジャーはカップがあまる可能性が他のタイプと比べて高いです。例えば3/4やプランジを試してみるのもいいでしょう。また、ブランドによってカップサイズの展開方法が異なる場合もあります。
カップサイズが大きい場合も、カップがあまることも。カップサイズをいつも着用しているものより小さくするのは、なかなか精神的に嫌なもの。カップサイズはただ単の数字。あなたの魅力度を数値化しているものではありません。アンダーバストもただ単なる指標となる数字です。サイズが大きいな、と思ったらサイズに惑わされないで自分にぴったりなサイズを付けてください。
前中心・フロントが浮く
フロントや前中心(真ん中の部分)が浮くようでしたら下記を疑ってみましょう
<フロントが浮く:真ん中の下部>
・アンダーバストサイズが大きい
・カップサイズが小さい
・バージスラインにフィットしていない
・着用する位置が間違っている
<前中心が浮く:真ん中のの上部>
・カップサイズが小さい
・カップの深さが足りない
・ワイヤーがバージスラインにフィットしていない
もし正しい位置に調整していて、フロントや前中心が浮くようでしたら、アンダーバストもしくはカップサイズを一つ大きいものにしましょう。そうすると、胸がパカパカしてしまうようでしたら、似たようなデザインで前中心が低い、例えばプランジタイプなどを試してみてください。
ノンワイヤーブラで前中心が浮きやすい場合がありますが、ノンワイヤーはピタッとフィットしないように作られている場合もあるため、バージスに沿ってフィッティングしてもどうしても浮いてしまう場合は、違うタイプを試してみましょう。
アンダーが苦しい・アンダーが食い込む
これも良くある違和感ですね。アンダーが苦しい、もしくは食い込んでいる場合は、下記の原因が可能性としてあります。
・アンダーバストサイズが小さい
・カップサイズが小さい
・バージスラインにフィットしていない
・着用する位置が間違っている
・肉質に対して、締め付けがきつすぎる
アンダーバストが苦しかったり、きつかったりする場合、アンダーサイズが小さいのは簡単に想像できると思うのですが、カップサイズが小さい場合もアンダーが苦しいという風に感じる場合があります。バスト部分、柔らかいので、圧迫感を感じにくい部分ではありますが、バストの部分こそ、締め付けがあると苦しく感じるもの。アンダーはぴったりなはずなのに、なぜか苦しい、、、と思った場合は、カップサイズを一個上げてみてください。
また、ブラジャーの締め付け感についてですが、若い人ほど、締め付けが強いものを「我慢」することができます。だからこそ、若い人向けの下着ほど、締め付けが強く、バストメイク(谷間作りなど)ができるような下着が多く存在します。
若い人だから、きつめの下着じゃないと、や、歳をとったから締め付けが強くて補正力がないと、、!なんて思う方もいらっしゃいますが、締め付け感よりもサポート力、そしてフィット感を大事にしてください。一番なのは、自分がブラジャーを着用していて快適なこと。それこそがバスト周りの健康を保つことができます。
いかがでしたでしょうか。
最近の流行りとして、ギチギチに硬いブラジャーでバストメイクをして谷間を作る!というよりは、ナチュラルなバストの形をきれいに見せてあげるブラジャーが増えてきています。
ただ、ナチュラルなバストメイクができるからと言って、全部が全部楽チンに着用できるかといったらまたそれは別の話だったりするのです。
ブラジャーは本来胸をサポートすることで、動きやすく、稼働範囲を増やす役割を担っています。胸を固定し、保護する。ただ、どうしても胸の形も体型の形も十人十色。どんなブラジャーもみんなにぴったり合う、というブラジャーはなかなか存在しないのです。
さまざまなブラジャーの形が存在するからこそ、自分の体に正直になって、着心地の良い、不具合のない方法でブラジャーを楽しんでください。
後編はこちらから↓
https://note.com/be_golden/n/na8a0e1f58ec4