【無料テンプレ】現在の組織文化・カルチャーを定量計測してみよう
あなたは、今の組織にどんな文化が生まれているか把握していますか?
想像していたよりも多くのメンバーが対立回避型であったり、組織愛よりも仕事愛の方が強かったり、意外な結果に出会うこともあるかもしれません。
メンバーと仕事を進めていく中で、社内で無意識に共通している価値観や仕事の考え方、働き方には何があるでしょうか。
メンバーひとりひとりにとっての「物事が進めやすいと感じる人」がより多く社内にいると、コミュニケーションはより円滑になり、ストレスフリーに課題解決へ集中できる組織を作りやすくなります。
逆に、組織の文化・カルチャーをよく把握しないままに新規採用を増やしていくと、
会話の意図が伝わらない
話しても納得できない
ストレスがたまる
意思決定や実行のスピードが遅いと感じる
信頼して仕事を任せづらい
議論を建設的に進めにくい
といった問題が社内で起きるようになります。
では、そういった問題を未然に防ぐために、自社の文化・カルチャーの把握、そのための計測、はどうしたらできるのでしょうか?
INSEAD(世界トップクラスのビジネススクール)の客員教授として、異文化マネジメントに焦点を当てた組織行動学を専門とする、Erin Meyer(エリン・メイヤー)氏の提唱する『カルチャーマップ』がわかりやすく編集されたバージョンを使って、見ていきましょう。
下の画像にもあるように、主にこの8つの基準に分けてカルチャーの計測をしていきます。
この8つの基準に対して、メンバーひとりひとりがどのような価値観・思考を持っているのか、によって分けていくことで、組織全体の傾向(文化・カルチャー)を紐解くことができます。
では8つの基準の中から、はじめの2つをこの記事でご紹介したいと思います。
【会話/コミュニケーション】
Q:優れたコミュニケーションとは何か?
ローコンテクストが良いとされる組織では、正確でシンプルなやり取りが多く、ストレートに言葉通りのコミュニケーションが尊重されます。
逆に、ハイコンテクストが良いとされる組織では、「行間」の理解が重視され、解釈の幅が大きいやり取りが尊重される傾向を示します。
【評価/フィードバック】
Q:ネガティブなフィードバックをどう受けるのを好むか?
直接的フィードバックが好まれる組織では、単刀直入に裏表なく、率直な評価を受けることが良いとされます。
逆に、間接的なフィードバックが好まれる組織では、やんわりとさりげなく伝えたり、遠回しに伝えることが良いとされます。
(ex) GOODとBADな評価と言わず、GOODとMOREな評価、と言うなど。
🚀 やってみよう!
では早速、テンプレートを使って自社の組織文化・カルチャーの定量計測をしてみましょう。テンプレートは、上記でご紹介した8つの基準(編集版)に加えて、さらに8つの基準(追加版)が記載され、合計で16基準となっています。
細かく知りたい方は16基準を全て利用できますし、8基準で「まずはやってみる」というのもオススメです。
まず、スプレッドシートを開きます
左上の「ファイル」から「コピーを作成」をクリックし、自分のドライブにファイルをコピーします
シートタブの2枚目は、データを入力するシートです
シートタブの3枚目は、16基準の説明を見るシートです
シートタブ2枚目に戻って、Aさん、Bさんのところに社内のメンバーの名前を書いてみましょう
記入に合わせて、右側のグラフが変化します
ただ、これだけでは、社内で展開をしても、0が何を指すのか、5が何を指すのかわかりづらく、3枚目のシートタブを見ながらもう一度再把握することになってしまいます。
そこで、シードタブ4枚目の「スライド化」を見てみてください。
一番上のリンクから、今後はGoogleスライドを開き、また先ほどと同じように「ファイル」から「コピーを作成」しましょう。
先ほどのシートタブ2枚目で分かった平均点の数値を、こちらのスライドに反映すれば、会社の組織文化・カルチャーの傾向を一気に表現することができます。
いかがでしたでしょうか。
グラフ化してみて、意外だった項目や、変えていきたい文化などはありましたか?
組織文化やMVVによって、メンバーとの共通認識や尊重する羅針盤を設定することは、離職率を下げ、社内コミュニケーションを円滑にし、事業成長に大きな影響を及ぼします。
組織文化の現状をまず把握することで、社内の共通認識を高めていきましょう。
こちらの内容は、創業期の事業成長を実現するための人材採用と組織設計という研修コースの、テンプレートの1つを記事化してお届けいたしました。
登壇者は、JAFCO HRBP 坪井一樹さんです。
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