この記事では、2023年8月21日から行った滞在型地域課題解決プロジェクト『横から交差点』の「大人の社会塾をつくる!子どもの選択肢を広めるために大人が社会を学ぶカリキュラムを立案しよう!」という大人が社会について学ぶ場を作ることを考える課題に取り組んだチームの活動レポートになります。
このプロジェクトを通してどのような活動や企画のためのアイディアが生まれたのかについて少しでも感じていただければと思っています。ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
▼ 滞在型地域課題解決プロジェクトについて詳しく知りたい方はこちら
概要
十和田で行った滞在型地域課題プロジェクトに県内大学生1人、県外大学生2人が夏休み期間のうち5日間を利用して参加しました。
この夏休みの5日間ではオフラインで直接集まってアイディア出しまで行い、その後オンラインにて企画書作成までを行います。
チームBのプランナー
西條 ひかり(さいじょう ひかり)- 県外大学生
長沢 健伸(ながさわ けんしん)- 県内大学生
三部 暖(みべ はんと)- 県外大学生
取組みの全体像
全体の流れ
※実施前に制作した簡易実施予定表です。
一日の流れ
※実施前に制作した簡易実施予定表です。
実際の流れ
前半5日間プランナーで集まれる日程を調整して実際に集合して取組みました。
後半は前半プランナーの皆さんで考えた提案書のブラッシュアップをメインに、オンラインにて5回程度実施しました。
実際の取組み
開始前日:焚火イベントに参加して地域の情報収集
プロジェクト開始前日に十和田に前乗りされた2人は焚き火イベントにお邪魔をさせていただきました。
開始日前から積極的に十和田地域の方々と交流し、知恵を膨らます姿勢は大学生ならではのものだと感じました。
1日目:地域課題解決スタート お互いと街を知り始めた日
初日はお互いの自己紹介やアイスブレイクを行いました。
自己紹介では時間をあまり使わずとも仲良くなることが出来たため予想よりも早くプロジェクトが進行していきました。
お互いの紹介を終えた後、サポーターである新山さんに挨拶に伺いました。
松本茶舗さんでお話を伺いました
街中を散策している途中でプランナーの方が気になった十和田のアート作品を展示するお店『松本茶舗』さんを訪れました。
作品を鑑賞しながら十和田の歴史について学べ、県外の大学生は勿論、県内大学生でも知らないエピソードが有りました。
遠田酒店さんでお話を伺いました
その後はアドバイザーである『遠田酒店』さんに伺いました。
イベント運営に関わるお話からお酒のお話までして、十和田はどんなお酒が人気なのかをお聞きすることが出来ました。
ワークショップとして『住んでる地域の課題だと思うこと』『住んでる地域にほしいもの』この2つについて話し合いました。
それぞれが感じる不便な部分や、要望等の理想の未来を描くためのお互いの想いを共通認識にすることが出来ました。
2日目:サポーターに支えられながら地域課題理解を深めました
アドバイザーであり、もう一つのプロジェクト”空き家活用” のサポーターでもある『渡部 良平』さんと ランチをしながら情報交換をさせて頂きました。
今後進行するに当たっての不安や十和田に移住を決めたきっかけなどを聞くことの出来る機会を作ることが出来ました。
また、十和田市の移住体験で来られた体験者の方とも交流をさせて頂き、さらに十和田市外の意見を聞くこともできました。
渡部 良平さん にお話を伺いました
新山さんと意見を交換しながらアイデアを出し、プランナーの取り組み方の方向性を決定しました。このプロジェクトにおいてのターゲットとする層や対象者を明確にすることが出来ました。
アイデアをまとめる道筋やターゲットをこの広いジャンルで0から絞ることに対してプランナーの三人は躓く時間もありましたが、サポーターの協力によってなんとか決めきることが出来ました。
3日目:地域課題に対する簡易企画書の作成を行いました
3日目は朝から【課題特定】【発生要因】【調査】【施策案】【ロードマップ】【必要事項】の要項を埋めて簡易企画書を作成してみました。
初めての企画書は右も左も分からずオンライン上に掲載されている様々な事例を見ながら手探りで作成していきました。
午前は課題特定や発生要因、調査や施策案など企画を練った後に十和田バラ焼きを食べに行きました。
十和田名物を食べた後に十和田の街を散策しながら、事業事例や地域のイベントについて知識を深めます。
十和田にあるカフェに行き、息抜きも兼ねて卓球を通して地域の方と交流しました。
卓球の後はワークスペースに戻り企画を精査しながら進めて行きました。
ある程度進んだ所でサポーターの新山さんとご飯を食べながらプロジェクトの未来について意見交換をしました
4日目:具体化された質問で企画案の精度を上げていきます
朝集まったらまず企画の振り返りをしながら整理をしていきます。
ホワイトボードを用いたワークショップもどんどん範囲を広げていきます。
ワークショップで発散したところで結局何をすることが正しいのか行き詰まります…そこで改めて相談も兼ねてアドバイザーの方々にお話しを伺いに行きました。
渡部 良平さん にお話を伺いました
日数が経つにつれ質問の具体性も上がり、頂いた言葉のメモも学びに富んだものとなりました
橘 友博さん にお話を伺いました
お昼ごはんの時間を”横から交差点”空き家活用のサポーターである渡部さんと合わせてお話を伺ったり、アドバイザーである橘 さんにもお話を伺いに行き、現在他地域で行われている地域課題解決のための先行事例を教えていただくことが出来ました。
中沢 洋子さん にお話を伺いました
”ハピたのかふぇ”というコミュニティカフェにも伺い、様々な年齢の方と関わることの多い 中沢 洋子さん ともお会いし十和田市の方に限らず大多数の方が感じる悩みをお聞きすることが出来ました。
5日目:地域課題解決に向かうことで一生物の経験が出来ました
プロジェクトをオフラインで進めるのも最終日を迎えました。
夜遅くまで一緒に進め、深い時間を共に過ごして次の日も朝から集合してプロジェクトを進める日々が遂に終わりを迎えます。
活動を通した学び
各日程のプランナーの方から頂いた日報をまとめました。短期間での事業者の皆さんからのインプットは約20年間生きてきたプランナーの皆さんにとってとても価値あるものとなりました。今回のプロジェクト実施が3人をまた一つ成長させたのが分かる日報となりました
1日目:日報
初日からプランナー3人は初めてでも受入れてくれる十和田の方々とのつながりを感じ、その濃密な1日に感動していました。十和田には一人一人が想いを抱く素晴らしい人たちが多くいることに驚きました。地元で活動している方々との対話を通じて、十和田やその人たちを新たな視点で知ることができました。
2日目:日報
サポーターやアドバイザーの方々が真摯に伝えてくださった内容は、単に"横から交差点"に関するものに限らず、他の類似の状況でも応用可能な示唆に富んだものでした。これは、プランナーの方々が真剣に"横から交差点"に取り組んでいた姿勢があったからこそ成り立っていると感じています。関わって下さる方々がプランナーに必要なアドバイスを的確に提供し、停滞や悩みが生じた際にも円滑に次に進むサポートをしてくださいました。
3日目:日報
活動時間を問わず全面的にサポートしてくださる新山さんとの濃密な時間で予想を遥かに凌駕していく情報量を得られ、この日もまた充実した日になりました。
新山さんのお話を通じて、自分軸を持ち、失敗や成功をプラスの思考でとらえることの重要性を実感しました。また、先入観を克服し、相手の内面を知る努力が重要であることに気づき、新しい視点からの学びを得ました。会食ではプロジェクトだけでなく、自分自身の人生にも影響を与えるヒントを得られたことも嬉しかったです。
4日目:日報
様々な職種の方からの多面的なインプットは、最初は全く違うものだと思われましたが、次第に全てが繋がっていることがわかってきました。話す回数が増えるにつれ、自分の考えも整理され、プロジェクトに対する理解が深まっています。自分たちで広げたアイデアをアドバイザー / サポーターの方に協力してもらいながら一度発散しきった案の方向性を定めていき、翌日のオフラインでの最終日に臨みます。
5日目:3人の想い
まとめ
滞在を通して実際の活動時間を最も確保できたチームB
自分の将来を解像度高く考えるようになった大学生3人です。
宮城県や東京都から参加される大学生も居て意欲の高さに驚きました。社会経験も積み始め、知識の引き出しも多い大学生ならではのプロジェクト実施内容となりました。
特に注目したいのは参加されたプランナーの3人の満足度の高さが読んで伝わる最終日での日報になります。
コーディネーターの役割としては、熱意に対して補助的な役割を果たすよう尽力致しました。
熱意があり引き出しが多いぶん意見を発散する量が多く、どうまとめていくかプランナーと一緒に悩むこともありましたが、解決したい課題やターゲットに立ち戻り、濃密な日々の経験から得たもので方向性を導き出していました。
砕けた雰囲気の中で過ごすこともありますが、集中する時には一変してプロジェクトを一気に進め、大学生の集中力を実感しました。
学生時代において、事業者の方と少人数でお話できる機会は自分から積極的に行動しない限り、なかなか生み出すことはできません。
コーディネーターとして地域や事業者とのつなぎ役となり、その機会を最大化しプランナーの一生物の経験になり人生に影響を与える一部になれたことにとても嬉しく思います。
ただ、この要因はコーディネートだけではなし得ないもので、プランナーの3人の積極性や思考、熱意があってこそのことです。
僕達ビーコーズのイベントに参加していただいたプランナーの方には、普段経験することのできない体験ができる企画を提供したいと考えています。
それが人生を豊かにするきっかけになったら嬉しいです。
コーディネーター
(株)ビーコーズ|佐藤 佑志(さとう ゆうし)
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地域課題解決に向けた今後の動き
①中間報告会
②最終報告会
中間報告会の記事も今後公開予定なのでそちらもお楽しみに!
最終報告会ではアイディアを提案書として確定させたものをプランナーの皆さんに発表して頂ける集大成のイベントとなっております。
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ライター
㈱ビーコーズ|三部 暖(みべ はんと)
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編集
(株)ビーコーズ|村岡 将利(むらおか しょうり)
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