チームA『空き家を活用して朝まで語りあかせる サードプレイスを計画しよう!』 のプロジェクト実施レポート!
この記事は、2023年8月8日から行った滞在型地域課題解決プロジェクト『横から交差点』の「空き家を活用して朝まで語りあかせる サードプレイスを計画しよう!」という課題に取り組んだチームの活動レポートになります。
このプロジェクトを通してどのような活動や企画のためのアイディアが生まれたのかについて少しでも感じていただければと思っています。ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。
▼ 滞在型地域課題解決プロジェクトについて詳しく知りたい方はこちら
概要
十和田で行った滞在型地域課題プロジェクトに市内の高校生3人と県外の専門学生1人が夏休み期間のうち5日間を利用して参加しました。
この夏休みの5日間ではオフラインで直接集まってアイディア出しまで行い、その後オンラインにて企画書作成までを行います。
チームAのプランナー
佐々木 悠人(ささき ゆうと)- 専門一年生
寺尾 悠陽(てらお ゆうや) - 高校三年生
山口 克真(やまぐち かつま)- 高校一年生
中村 颯良(なかむら そら) - 高校一年生
取組みの全体像
全体の流れ
※実施前に制作した簡易実施予定表です。
一日の流れ
※実施前に制作した簡易実施予定表です。
実際の流れ
前半5日間はプランナーで集まれる日程を調整して実際に集合して取組みました。後半は前半プランナーで考えた提案書のブラッシュアップをメインに、オンラインにて5回程度実施しました。
実際の取組み
1日目:お互いを知る、そしてここから地域課題に立ち向かう
プランナーでキックオフミーティングを行い、アイスブレイクとして "水平思考クイズ" を行ったり、十和田市にあったら嬉しいものを出し合ったりして 徐々に雰囲気もほぐれていきました。
ワークショップにて意見を出し合った後は歩いて、街中を改めて見ながら
サポーターの渡部 良平さんの事務所へご挨拶に伺いました。
渡部 良平さん
以前イベントで訪れたプランナーの方もいらっしゃった株式会社WAAの事務所に見学です。
渡部さんの事務所を出て向かった先は、今回プロジェクトに使う空き家を皆で見に行きました。
ヴィンテージの家具や着物、人形がたくさん並んでおり、学生たちは驚きを隠せませんでした。ここで見つかるヴィンテージアイテムも、何か新しい用途に活かせないかと考えが巡ります。
2日目:地域課題解決の事例調査を行った
まずは他の市町村の成功事例と失敗事例を調査し、解像度を高めていく作業に取り組みました。
事例調査に時間を費やした後、渡部さんも交えて皆で協力して企画案を出し合い、その企画を実行する際に予想される懸念点について話し合いました。
実際に空き家を訪れて事例調査を行った結果、初日よりもより具体的なアイデアが出されるようになりました。
一定の進展が見られた段階で、空き家見学に向かいます。
3日目:空き家を活用されている事業者と交流
十和田市の中心街で営業をされているお店に足を運びました。
DIYで内装を作ったり、19年営業されているお店や先週オープンしたばかりのお店などを見て回り、更に理解を深めます。
14-54では冨田 哲也さんとプロジェクトについてお話させて頂きました
そのまま冨田さんが町の事業者の方を紹介してくださる流れに
本日巡った十和田のお店
ここまで一部のお店を記載しましたが、他にも何店舗か見学させていただきました。
4日目:様々な年齢層と関われる交流場に
この日は ”自然農楽郷” という地域の交流場に訪れ様々な方からのお話を伺いました。意見交換をしていく中でお互いの課題感を話したり、過去の経験を聞くことが出来ました。
「物はあるけど使い道がない。処分するにもお金がかかる。」と自然農楽郷で会った方は言います。
5日目:地域課題解決を目指す企画方針を定めた
今日は夏休みで直接会ってプロジェクトを進める最終日となります。
5日間の集大成を作るために企画をより現実的なものに仕上げます。
まずは沢山出たアイディアの中から自分達がやりたいものに絞っていきます。
そこからブラッシュアップを経て本当に実現可能で初日に話していた課題感を解決出来ているのか話し合います。
サポーターの渡部さんにも企画を見てもらい話し合って最終的に一つのプロジェクトに決定しました。
決まったプロジェクトにつきましては、この記事の後に投稿致します『横から交差点シリーズ記事』をお楽しみにお待ち頂ければと思います。
活動を通した学び
毎日の参加者から頂いた日報をまとめました。学びに富んだ日々を送っているのが分かる日報となり、それぞれの成長過程が文から伝わってきます。
地域課題に向かう期待と不安、そして新たな発見。
身近な場所にも、まだ知られていない場所がたくさんあります。
地域の課題に目を向けることで、今まで気付けなかった惜しい部分が見えてくるようになりました。
プロジェクトへの自信が芽生える瞬間や、プランナーの学生たちが空き家に対する具体的な目標を見つける瞬間を生み出せたことは非常に嬉しいことでした。
彼らが水平思考クイズを楽しむ姿勢や、生まれ育った十和田の中でもまだ知ることが出来ていなかった発見を提供出来たのはコーディネーター冥利につきました。
地域課題解決に向けてプランナーの成長と課題に真摯に向き合う
プランナー各自が自分なりのプロジェクトの将来について展望を持ち、課題に真摯に向き合っている様子や空き家の利用や目標設定に対する考え方が深化し、それぞれの意見を大切にする姿勢が印象的です。
完璧を求めず、挑戦する姿勢がこれからのプロジェクトに向けて力強いものとなることを感じました。
十和田の空き家活用事例から学びと新しい発想を得る
地元の事例に実際に訪れ、企画へのヒントを見つけ新たな発想を得ていました。
地元の魅力に気づき、小さな場所でも工夫次第で活気ある場に変えられるという可能性があることを学び、新たなアイデアのインプットを通して視野を広げている様子が伺えました。
開放的な場で様々な年齢層の方との交流会
普段あまり関わる機会の少ない年配の方や事業者の方とお話をする機会を通して、様々な層の方と話しができ改めてターゲットについて考えたりアイディアの幅を広げていました。
Canvaのホワイトボード機能を活用した方向性の明確化
プロジェクトを通して、初日と最終日での考え方の変化を実感したとの声が挙がりました。普段はあまり関わることのない方々との刺激的な交流は、学生にとって充実感のある経験に結びつきました。
まとめ
最も早くプロジェクトを開始したチームがAの4人です。
普段の生活ではあまり接することのない地元のお店や交流の場を訪れ、そこで営まれる方々のリアルな声を聞く貴重な機会となりました。
初日と最終日での参加者の考え方の変化に関する声も寄せられ、学生4人の成長が目に見える形で示されるプロジェクトとなりました。
僕達ビーコーズはコーディネーターとして関わりながら、初回ということもあり、手探りで一緒に学びながら伴奏させていただきました。
コーディネーターとして進める際に気を付けたポイントは、先生になることなく強制せず、個々の自主性を尊重できるように という点に特に意識を払いました。
特に高校生というまだ人生においてインプットが多くはなく、自分の考えや意見をまとめて伝える能力ののびしろがまだまだあるプランナーたちからどう意見を引き出していくかが悩みどころであり楽しいところでもありました。しかし同時にインプットの後は自分たちの意見を話す姿を見て潜在能力の高さも感じました。
できるだけ多くのことを持ち帰って欲しい、学んだことが将来の進学や就職など 社会の場で活かせるような有意義な時間に少しでもなれば幸いです。
日報の中では十和田で新たな発見があったり、話しを伺った方から様々な角度からの学びを得ていたことがわかり、少なからず将来につながる経験になったと思います。
僕達ビーコーズのイベントに参加していただいたプランナーの方には、普段経験することのできない体験ができる企画を提供したいと考えています。
それが人生を豊かにするきっかけになったら嬉しいです。
コーディネーター
(株)ビーコーズ|佐藤 佑志(さとう ゆうし)
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地域課題解決に向けた今後の動き
①中間報告会
②最終報告会
中間報告会の記事も今後公開予定なのでそちらもお楽しみに!
最終報告会ではアイディアを提案書として確定させたものをプランナーの皆さんに発表して頂ける集大成のイベントとなっております。
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