オリジナルビールのレシピを作ろう!
はじめに
こんにちは!
北大ビールサークル『Be Are kids』代表の笹野瑚央です。
私たちのオリジナルビールが昨年の12月19日から販売されています。
オンラインショップでの販売に加え、苗穂駅近くのカネキ小飼商店さんでも取り扱っていただいています。価格は販売場所によって異なる場合がありますので、詳細はオンラインショップや販売店でご確認をお願いいたします。
オリジナルビールのご購入はこちらから!
今回は実際に醸造にとりかかるまでの様子をお届けします。
オリジナルビールのレシピ作りに挑戦!
さて、オリジナルビールを作ることとなったわけですが、まず最初にビールのコンセプトを決めました。
決まったコンセプトは「クリスマスに飲みたい、冬に飲みたいビール」
12月中頃にリリースするという事で、ゴクゴク飲めるようなビールではなく、冬にお家でゆっくり飲めるような飲み応えがあって、温度変化も楽しめるようなビールを作りたいということになりました。
コンセプトを具体化しよう!!
コンセプトは比較的スムーズに決まりましたが、具体的な内容を詰めるのには試行錯誤がありました。苦味、色、アルコール度数など、どんなビールにするのかサークル内で意見を交わし、澄川麦酒の齋藤さんと共にレシピ作りに取り組みました。
最終的に決定したスタイルは「IPA」と「ミルクスタウト」。
IPAは、多くのブルワリーが醸造している点、今回のオリジナルビール製作を経てクラフトビールに興味を持ってくれた人が手に取りやすいという点で選びました。
ミルクスタウトは、苦みから、黒ビールが苦手な人でも楽しめるものを目指し、乳糖を使用して柔らかな甘みを持たせることにしました。
齋藤さんから「これはサークル内で決めてほしい」とお願いされたビールの性能を決めていきます。飲み応えってなんだろう?ゆっくり飲めるにはどうしたらよいのか?色はどんな色味だと面白いか?ビールから香る香りは?飲んだ時に鼻から抜ける香りは?などなど、色んなことを考えながら中身を決めていきます。
でも、我々はビールは好きと言えども、作ったことはありません。自家醸造が出来ない日本にはあまりビールのレシピに関する情報は出回っていません。そうなると海外のWebサイトなどを参照しながら、大枠を作り、それを齋藤さんと相談しながら形にしていきます。
色や度数、苦味などを中心に、「冬似合うビールとはなにか」を考えながら詰めていき、自分たちの飲みたいビールの内容が決まりました!
IPAへのこだわり
「一口飲んだ瞬間飲みならず、飲む直前と飲んだ後の風味も含めて日常的に飲むビールとの違いを感じる事のできるIPAを作りたい。」ということから、「香り」「苦味」「飲み応え」を重視しました。香りの強いギャラクシーやモザイクホップを使用し、飲む直前からトロピカルでジューシーな香りが楽しめる設計に。
また、IPAらしいしっかりとした苦味を演出するために、苦味の強いホップも惜しみなく使いました。齋藤さん曰く、今回使用したホップの量は澄川麦酒史上最大級とのこと!
苦味だけでなく、満足感のある飲み口を追求するため、麦芽量を増やしアルコール度数も高めに設定。完成したビールは、華やかな香りとしっかりした飲み応えが特徴のIPAとなりました。
ミルクスタウトへのこだわり
ミルクスタウトでは、普段ビールを飲まない人や黒ビールが苦手な人でも楽しめることを目指しました。
そのために、乳糖を使用したミルクスタウトを作ることにしました。乳糖は牛乳から取ることのできる糖分で、ビールの酵母が食べられない大きさであり、発酵後も残っている事が特徴です。そのため、発酵後も甘みが残り、滑らかな口当たりと豊かな泡立ちを実現します。
今回は澄川麦酒さんでも普段使用しない位の量の乳糖を使用し、すっきりとしたビールではなく、甘味をしっかりと感じるトロッとしたビールを目指しました。
ホップは控えめにし、ほんのりと苦味を感じられる程度に抑えました。主に使用したザーツホップは、わずかにスパイシーな香りと心地よい苦味をもたらします。
仕上がったビールは、まるで微糖アイスコーヒーのような甘みとコクが楽しめる一杯になりました。
いよいよ醸造へ!!
次回はいよいよ醸造についてです!
これからもSNSを中心に最新情報を発信していきますので、ご覧いただけますと幸いです!
最後までお読みいただきありがとうございました。
引き続き、応援よろしくお願いします!
北大ビールサークル『Be Are kids』
代表 笹野瑚央