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2024/09(日々)

9月のこと

✍🍁

新しい場所で多くの人と関わる、さまざまな情報が入り交じる新しい輪の中に自分が居るような機会が増えてきた。

でもそういう中で、私は最近非常に思うのだけど、私はあっちゃこっちゃ本当にどこにでも居るけれど 好きなところやほっとする場所ってほんとうにごく僅かだ。

それがいいこととも悪いことともつかないけれど(まあ山程の交友が有りながら 好きなものがひと握り、っていうのはあんまり良いことではないかもしれないが)、静かに「ああそうなんだなあ」と自分のことを見つめている。



新しい場所に行っても、私は「情報を収集するぞ!」「観察するぞ!」と思って臨んでいる訳では無いのに、そのコミュニティ内の人間関係やドロつきというものを即座に察知して受信してしまう。

別に聞き耳を立てているわけでも、じっと観察しているつもりもないんだけど、やっぱり感受性というものがすごく敏感なのだと思う。
し、結構新しい場所では気持ちがまだ落ち着かないのもあって、気がそぞろというか、全体を俯瞰して見ているような感じもある。
まだ目の前の人との会話にどっぷり寄りかかれるほどの安心感がないから、たぶん意識を分散させるように全体を眼差しているのだと思う。


そんな風に(意図せずも)居ると、このコミュニティもあのコミュニティも、結構深入りしないほうがいいな、という場所が増えてくる。

大学生って割かし(大人もそうかな)、しょうもなく無秩序で混沌で、無防備にズブズブ入っていくと結構やばい  みたいなコミュニティがそこらじゅうに転がっている。

私はこれまでの経験で傷ついたことや 見てきた美しくない世界というものが人より多かったから、そレに気が付くアンテナが鍛えられている感じもする。

だから大学に入ってからは、健全な人間関係だけが手元に残ったような実感がある。
それについては、まあ立派だ!よいことだ!と自分をみとめてもいるけれども、
いや〜、案外がっくりと切ないのである。ここに居座りたい!ここにいて尻を温めたい!と思いたいのだ。ちょっとそこは切ない。

🍮


数週間前にあったとある食事会合も、まあカオスなのだった。
(私は情報過多でだんだんクラクラしてきたが、一周まわって可笑しくなってきて、わはは、と「全部ひっくるめて人間の妙味がすげえな」と、後半は非常に楽しくごはんを頂いていた。恒常的にここの境地でありたい。)

トーク(LINE)の段階で「ちょっと素敵かもしれない、仲良くなれるかもしれない」と思っていた○應の男性がまあヤバく、超・闇を感じてがっくりこグリコ、という笑い話であった。私は異性の「いい人かもセンサー」がよろしくない。
(いやあ、魔女の宅急便スタンプで悪い人っている?居るか。。。。。いないと思った...)

男の子はなんだかやたらと洒落た挙動で 俗に言うエスコートをしてくれるのだが、その目がだいぶ翳っていて、ドロついた、システムじみた動きであるように感じた。
話していくにつれて、彼は幼少期から日の当たらないような生活を続けていて、大学で奴らを見返してやるのだということを零していた。

洒落た裕福さの滲み出る挙動や、異性 (目の前の相手がまるい、とか相手が誰であるかというよりも、ただ女性という観点のみで対峙されている色がすごく強かった) に対するやや過剰なまでのアピールについて、
それらは優雅なもの・洗練されたものというよりすべてに復讐のような血が流れている、がゆえの闇の深さが垣間見えるようだった。

ひ〜。ひえ〜、いや最近思うけどお金持ちだから幸せ、美人さんだから不幸じゃない、なんてことは無いんだな、そんな単純なことでは無いんだなと思い知らされる。
私は心底 私が一番しんどいみたいに思う、それはいまの一杯一杯のほんとうだ、けれども皆本当に色々なことを抱えているのだ。それも同時に気づき始めていたりする。


でまあそんな感じだったのだけど、その男性は段々と私の名前を呼び捨てに移行するようになってきて、支配下に丸め込まれるような構造と 発言がセクハラくさくなってきたので早々に解散した。

しかしながら、その後共通の知人である女の子がその男性に思いを寄せているということで 純情な相談を持ちかけられて、うえええどうしてだ〜〜見る目〜〜と、どうしようもないが彼女の幸せを祈った。
(私も見る目は無いけれど、なんというのかな、誑かしたりする系のこういうタイプには引っかかったことないんで...)


私は純朴で比較的もじもじした、
「陽陰」の二極でいえば陰側のよろしくなさにしか引っぱられたことはない。
全然どちらもタチの悪さが異なるだけで、それもそれだけれど。するのなら良い恋がいいねえ。

しかし私は前述のように、コミュニティ内部の実情を早い段階で把握できるということがある。

その男性は本命の彼女以外にも何人とも遊んでいるが、しかしたったひとり一応彼女は居る......
ということを、私の後ろで男性陣と話していたのを聞いていた。ほんとうに聞き耳を立てていたわけでもないんだけれど、入ってきちまうのである。(私は疲れるから聞かなくていいなら聞きたくないと思っている!いやだ)

女の人はどぎまぎしながら、LINEやら写真やらと、その男性からのアプローチについて見せてきては(それも生々しかった)、「付き合えるよね...」ともじもじしていたが、私は半分蛭子さんの表情だった。なんとも言えねえ〜〜。闇深けえ〜!!!(芹澤朋也/すずめの戸締まり);;

私はあまり深入りはしません。御免あそばせ。



🍥



このコミュニティにも関わらず、結構いろいろ、どこも同じような感じである。特に恋愛が絡んでくると大分泥沼だ。

大人数での会議をした際に、取りまとめ役の男性(とてもお綺麗な方だった)がお酒に酔って、女性陣にだいぶアウトな絡み方を始めた時のことだ。

恋人のいる女の子やOGの方々も恍惚としてそれに肩を委ねはじめる様が、非常に宗教じみていてうわあ...と椅子を引いた。
(自分の過去noteの「どこかに飛ばしたくなった日記」、あのときと全く一緒のあの空気である。むんとその部屋の空気が濃い、比喩として酒臭く、換気のなされていない厭な濃度で満ちている感じ)。みんなうっとりしてて、ほんとに?って思うのだった。


いや〜ひや〜なんかな。色々ですね。
私は恋愛だとか異性という面で考えてみたとき、
生きてきた中での大半を片田舎で過ごして、割と関わってきたひとも純朴な性質であることが多かった。
それに私は自分でもうまく操縦できないくらい都合の「悪い」女だったこともあってか(?)、誑かされて泣くとか、そういう類のことって無かったなあ。めんどくせえ逆張り我(が)女であることに、良い部分もあるのかもしれないけれど。

これまでは  もじもじしていて、消極的である相手への責任感のなさだとか 煮え切らないとか、そういう方に腹が立ったり痺れを切らしたりして 友達に愚痴を言ったり、そんなやつはだめだよって言い合ったりしたくらいだったけど、

此方へ出てきて泥沼の様相を眺めていると、そんなモジモジくんに腹を立てていたのなんてなんだか可愛い悩みであったのかもしれないな、と思ったりもする。


何が良いのか悪いのか、自分がいた場所は良いところだったとか あれは間違っていたのだとか、経験と見てきたものの積み重ねでどんどんアップデートされるのだとすれば  少し楽にもなれる気がする。


どんどん強く楽しくなれるだろうか、そうだといいなと希望を持ちたいなというふうに思う。


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