茨城に来て価値観が少し変わった話。
マックのハンバーガーって、昔はとにかく夢のような食べ物でした。
自分のおこづかいだってそんなに多くないから、自転車での帰り道にマックに立ち寄って100円かそこらのハンバーガーを1個買って食べながら変えることだって、高校生の頃の僕にとっては少し贅沢な気分だった。
お金はモノに払っていると思っていた。その美味しさとボリュームに。
数年前に茨城に移住して、それでも時々東京にでかけたりするけれど、
最近、「あ〜、モノじゃねぇんだな」と思うようになった。
同じマックなら茨城で入りたい。
というか、正確には都心の「繁華街のマックには入りたくない」という感じ。
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僕はあんまり海外に行ったことはないけれど、それでも「ニッポンってすごいな」と思うのは、全国どこにいても「同じモノ」が手に入るということ。安定の全国チェーン。マックの凄さは、別においしさではなく、「どこでも同じ価格で同じ味が食べられる仕組み」なんだなと大人になってから気がついたけど、だからこそ繁華街のマックには入りたくない。
茨城なら、マックでも吉野家でも、とにかくゆっくり座っていられる。もちろん休日のランチタイムとかなら別だけど。
スタバだってそう。
たとえ100円しか払っていなくても、そこにはモノと一緒に落ち着ける空間と時間がある。
そう、お金はモノだけに払っているのではない。
その時間や空間、そしてサービスに払っているんだ。
僕の家からは一番近いコンビニだって2km。
だからもう「一番近い」だけでは行かない。だってどうせそれなりの時間かけて行くんだもん。
丁寧な店員さんのいるところ。店内が綺麗なところ。
そういう感覚で、あえて、選んでそこに行くということが増えた。
お金は、モノだけに払うわけじゃない。
その瞬間、そこにあるすべてに対して納得してお金を払う。
あの、いつ行ってもごちゃごちゃしてる繁華街のお店では、なんか損した気分になっちゃう。
だからあんまり行きたくない。
必要に迫られて都心にでかけたりすると、「あ〜早く茨城に帰りたい」と思うときがある。
どうやら僕はもう、すっかり茨城県民になったようです。
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そしてふと思った。
noteの投げ銭も、そういうことなんじゃないかなと。
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あべ@be
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