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一次関数のグラフの描き方、読み取り方(式→グラフ、グラフ→式) 【y=ax+b】

さあ、ここから関数、つまり「グラフの問題」です。
中学の範囲では、比例、反比例、一次関数、二次関数の4つ。
高校の範囲も、この4つを「基礎」として、二次関数の応用、三次関数以降と進んでいきます。

なのでこのページでは比例から、
と思いきや、いきなり1次関数から教えます。
1次関数がちゃんと分かれば、他のもだいぶ分かるようになるから。
このページで、1からやってくので、安心してね。

関数はね、苦手になる理由も分かります。
分かるけど大丈夫。
実は、ただ「ひとつの考え方」を使うだけだから。
それに気づければ、クリアしたも同然です。

ここに出てくる「グラフの描き方」「グラフの読み取り方」は、
関数の全部に影響するくらい、かなり大切です。

余計な説明を省いて説明していくからね。


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【座標】


関数を学ぶにはまず、
「座標(ざひょう)」の知識が必要です。

こういうやつだったね。

横の矢印は「横軸(よこじく)」とか「x軸」、
縦の矢印は「縦軸(たてじく)」とか「y軸」って言います。

こんなふうに「x軸」と「y軸」でできたやつを、
グラフ(とか「xy平面」とか)って言うと思っててください。

この平面は、地図みたいなもんです。
ここに点(座標)を打っていきます。

たとえば「x=2、y=1」の地点に点を打つと

こんな感じです。
「x=2、y=1」のことを(2,1)と書くよ。

じゃあ(0,0)だったら、

ここです。
この(0,0)のことを「原点(げんてん)」といいます。

(-1,3)なら、

こうなるよね。
じゃあこの4点を打ってみよう。

(x,y)の順で数えるだけね。

大丈夫そうかな?
この点のことを「座標」って言うのでした。


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【座標軸プレゼント】


これからの説明は、
方眼ノートか、フリーハンドでも大丈夫なんだけど、
ちゃんと座標軸で練習したいな、と思う人用に
印刷用の座標軸プリントを作ってあります。

使いたい人だけ、印刷してやってみてね!


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【一次関数とは】

さあ、じゃあいよいよ1次関数です。
とにかく1次関数はこれです。

だからなんだよ!
って思うかもしれないけど、これが1番大切です。

とりあえず音読しまくって、覚えてくれる?
「y=ax+b、y=ax+b、y=ax+b、y=ax+b、y=ax+b、y=ax+b、y=ax+b、y=ax+b、y=ax+b、y=ax+b・・」ってね。

これを覚えないと何も始まりません。
だって1次関数って、y=ax+bなんだもの。

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【一次関数のaとbの説明】


「y=ax+b」とは覚えました。
そして「一次関数は直線」です。
これをちょっとずつ説明していくね。

「y=ax+b」には、文字が4つあるよね。
大切な文字は「a」「b」
これが直線の特徴を決めます。

こうやって説明すると、ちょっとややこしい感じがするよね(特にa)
とりあえずaは「傾き」bは「切片(せっぺん)」だと覚えてください。

とりあえずこれでいいです。
傾き切片って何やねんという質問を、今から答えていきます。

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【切片b】

まず「切片」についてやります。

ここに「y=x」という直線があります。

さっきやった(0,0)の原点を通ってるね。
じゃあ式を少し変えて、
「y=x+2」にしてみます。

こうなります。
y=2(y軸の2)」を通ってるよね。
これが「y=x+2」の「+2」の意味です。

じゃあ「y=x-3」だったら?

そりゃあこうだよね。
y=-3」を通っています。

並べて載せると、

ただ「y=x」が上下に移動してるだけです。

bの「切片」は「+2」とか「−3」とか、
ただ「y軸との交点」を表してるだけでした。

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【傾きa】

次はaだね。aは「傾き」でした。
傾きって要するに「ななめぐあい」のことです。

さっきと同じ「y=x」の直線があります。

この直線に関する説明です。
y=xは「y=1x」という意味だったんです。

1xの1は$${1=\Large\frac{1}{1}\normalsize=\Large\frac{+1}{+1}}$$という意味。

傾きは$${\Large\frac{+y}{+x}}$$だから、
原点から「横に1(x方向)、縦に1(y方向)
の点を通ってるのが分かるかな。

やってるうちに分かるから、
とりあえず先に進みます。

$${\Large\frac{1}{2}\normalsize=\Large\frac{+1}{+2}}$$だから、

原点から「横に2、縦に1」の点を通ってます。

じゃあ「y=2x」。

これは傾きが$${2=\Large\frac{2}{1}\normalsize=\Large\frac{+2}{+1}}$$だから、

原点から「横に1、縦に2」です。

じゃあマイナスがあるパターンね。
「y=-3x」。

傾きが$${-3=\Large-\frac{3}{1}\normalsize=\Large\frac{-3}{+1}}$$。
分数のときは「マイナスは上」だと思ってください。

だから原点から「横に1、縦に-3」なんです。

じゃあ最後!

これはもう出来るかな。

$${\Large-\frac{3}{4}=\frac{-3}{+4}}$$だから、
原点から「横に4、縦に-3」。

これが「傾きa」の解説でした!


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【式→グラフ】


切片と傾き、わかったかな?
これを合わせれば、もうグラフが描けます。

例えば、

これならどうかな。
まず「切片」を打ちます。

(方眼じゃないから「2」の位置は大体です)

次に傾き。
$${\Large\frac{1}{3}=\frac{+1}{+3}}$$だから、だから「横に3、縦に1」
これからは「3行って1上がる」でもいいです。

そこに点を打ちます。切片からです!!!

1次関数って「直線」だったよね。
直線は「2点」あれば引けます(1点では定規使えないもんね)

もう2点そろってので、引きます。

こんな感じ!

 ① 切片を打つ
 ② 傾きで点を打つ
 ③ 線を引く

これだけ。
慣れれば余裕。
後で練習しようね。


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【グラフ→式】


今は「式→グラフ」をやったよね。
今度は「グラフ→式」。
これができれば、実はもう一次関数の基礎はOKです。

また方眼でやるね。

さっきグラフ描いたときと同じです。

① 切片を打つ

切片は「-2」だね。
b=-2」が確定しました。

じゃあ後は傾きだね。

次は、切片の右側で「きれいな点」を探します。
きれいな点というのは、
ちょうど方眼の上を通ってる点のこと。

あ!見つけました。
切片から、ここまでいくのに、
どんな動きをするのかを考えます。

さっきの② 傾きで点を打つと、基本同じことをやってるよね。
そしたらもう傾きは分かるはずです。

「横に2、縦に3」、
つまり「2行って3上がってる」から

こんな感じで答えが出ます。
切片に点打って、きれいな点探して、傾き見つけるだけ。

じゃあもう1問ね!

最初に何だったっけ。「切片」だよね。

そしたら今度はきれいな点を探します。
(探すのは、右側がいいです)

そしたら傾きを探して、

「1行って5下がる」って見つけたら、
もう答えです。

ということでした。
意外と簡単だね!

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【定規はなるべく使わない】

今回は座標の練習だったから、
定規とか方眼ノートを使いました。
だけど基本的に定規は使わなくていいです。

定規使いすぎる人は、ちょっと気をつけてね。

「きれいに書くこと」と「理解すること」の、
どっちが優先順位が高いのか、よく考えてください。
「きれい」だけを大事にして、「理解」のことを忘れないようにね。
そもそもテストは定規使えないことが多いしね。

その、きれいで色がいっぱいの計算ノート、
きっと見返さないよ。


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なんと、
あの難しかったはずの一次関数の、
基本はこれでおしまいです。

練習問題載せとくね!
全部できるように(方眼ノートなければ普通のノートでもいいよ)


[練習問題]答えは下


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1次関数(式の扱い)


[答え]


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