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that節 [ということ][時制の一致の解説]

■前のページ(関係代名詞)

■関連ページ(ザックリ接続詞)


このページでやるthat節は
名詞」で「ということ」って訳すやつです!
前のページの関係代名詞と、このthat節は本当によく出てきます。

とりあえずやってみよっか!


ーーーーーー


【普通のthat】


thatは普通、


 That is her notebook.
 それは彼女のノートです

 That notebook is mine.
 そのノートは私のものです


みたいなやつだったよね!


でも今回のthatは、
まったくの別物だと思ってください。


ーーーーーー


【「こと」が付くと名詞】


名詞、形容詞、副詞って何だ」でやったけど、
「こと」が付くと名詞(めいし)だったね。

ーこと」って付くと名詞になるんです。
これは知ってると便利だよ。
たとえば、

 私はを知っている

この「君」は名詞だね。
これを

 私は君が横断歩道でいつも白線の上を歩いてることを知っている

こうしてみると、
」っていう名詞が入ってたところに
ーこと」が入れ替えられたよね。

ってことは、「こと」が付くと名詞扱いできる、ってことです。

「こと」って付くと名詞になるのは、
不定詞(to do)や動名詞(doing)でもやりました。


 I like to read books.
 私は本を読むことが好きです
 I like reading books.
 私は本を読むことが好きです


じゃあ今回のthat節は?


ーーーーーー


【that節「ということ」】


今回やるthat節(ざっとせつ)も、
「ーこと」って訳す文法です。


 He likes dogs.
 彼は犬が好きだ


この文を「彼が犬が好きだ、ということを私は知っている」
という文にできます。


 I know that he likes dogs.
 私は彼が犬が好きだということを知っている


こういうふうに、
thatで文をまるごとカタマリにできます。
他には、

 I know that she doesn't like cats.
 私は彼女が猫が好きではないことを知っている

 He knows that she loves you.
 彼は彼女が君が好きだということを知っている


ね!
とにかくthat節は「文まるごと」入れて「ということ」です。
動詞はknow以外にも


 I think that she loves you.
 私は彼女は君が好きだと思うよ(好きだということを思う)

 I think that you are good.
 僕は君がいいと思うよ(君がいいということを思う)

 She thinks that her friend is a bad girl.
 彼女は彼女の友達が悪い女だと思っている(悪い女だということを思う)

 I say that you can win.
 私は君が勝てるって言うよ(勝てるということを言う)

 He says that his friend can sing well.
 彼は彼の友達が上手に歌うことができると言う

 I hope that you go there.
 私はあなたがそこに行くことを願っている

 Your friend hopes that you will come.
 君の友達は君が来ることを願っている

 I believe that they have notebooks.
 私は彼らがノートを持っていると信じている

 Their children believe that they are good parents.
 彼らの子供たちは彼らがいい親(parent ペアレント)だと信じている


あたりがあります。
「思う」「言う」系が多いんです。


ーーーーーー


【thatは省略可】


で!
このthat節の1番のポイント。
それは省略可ということなんだよね。


 I know that he likes dogs.
→I know he likes dogs.


これが可能です。
ね?途端に難しくなりそうでしょ。

でもこれは、英文で普通にたくさん出てきます。
とにかく慣れること。

以下は全部さっきの文と同じ。
that節にちゃんと気づけるかな?


 I know she doesn't like cats.
 He knows she loves you.
 I think she loves you.
 I think you are good.
 She thinks her friend is a bad girl.
 I say you can win.
 He says his friend can sing well.
 I hope you go there.
 Your friend hopes you stay here.
 I believe they have notebooks.
 Their children believe they are good parents.


ーーーーーー


【時制の一致】


もちろんthat節は過去形でも出てきます。
が、ちょっとしたポイントが。


 I think that she loves you.
 僕は彼女が君を好きだと思うよ


この「思うよ」を「思った」と過去形にしてみます。


 I thought that she loved you.
 私は彼女が君を好きだと思った


こうなります。
thinkを過去形のthoughtにするのは分かると思う。
ポイントは「that節の中も過去形になってる」というところです。

こういうのを「時制の一致(じせいのいっち)」って言います。
時制っていうのは「過去とか現在のこと」。
この時制の一致で一番大事なことは、
「日本語とズレてる」って気づくことです。

(英語)
 I think that she loves you.
→I thought that she loved you.

(日本語)
 僕は彼女が君を好きだと思う
→僕は彼女が君を好きだと思った

日本語って「好きだったと思った」って言わないでしょ。基本は。
そのズレがある。けど英語は時制を一致させる。
その違いをちゃんと意識してください。
(lovedはいちいち日本語にしないよってことです)


 I thought that the pen was nice.
 この訳は?


ペンがナイスだったと思った、じゃないよ。
「ペンがナイスだと思った」です。気をつけようね。


ーーーーーー


【that節の過去形】


じゃあ過去形どんどんやるね!


 I knew that he liked dogs.
 私は彼が犬が好きだということを知っていた

 I knew that she didn't like cats.
 私は彼女が猫好きじゃないということを知っていた

 He knew that it was interesting.
 彼はそれが面白いということを知っていた
(ineresting インタレスティング おもしろい)

 I thought that it was fun.
 僕はそれが面白いと思った

 She thought that his friend was cool.
 彼女は彼の友達がかっこいい(cool)と思った

 I said that you were fool.
 私は君はばかだ(fool)って言った(saidはセッドと読みます)

 They said that I was a good tennis player.
 彼らは俺をいいテニス選手だと言った

 He said that they could sing well.
 彼は彼女らは上手に歌えると言った(could クッド:canの過去形)

 I hoped that you stayed here.
 私は君がここにいることを願っていた

 His friend hoped that he would come here.
 彼の友達は彼がここに来ることを願っていた(would ウッド=willの過去形)

 We hoped that you became happy.
 私たちは君たちが幸せになることを望んでいたの

 I believed that it was possible.
 私はそれが可能だと信じていた(possible ポッシブル:可能な)

 Their parents believed that the teacher was good.
 彼女らの親たちはあの先生が良いと信じていた


もちろんこれら全てthat省略可能です。
ページ下の練習では載せておくから、何度も読んで慣れとこうね。


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【that節はだいたいI think系のあと】


 I think that she loves you.
 I knew that she didn't like cats.


that節は、だいたい「I think系」の後にきます。
「私は思う」「私は知ってる」「私は願う」「私は言う」
こういうのの後はだいたいthat節。

that節はよく出てくるので、
I think系の後ろは「that節だろうな」と思って読み進めたらほぼ正解です。


・・・


逆に。

 I assumed that it was free.
 

こんなふうに、
よく知らない動詞(assume)がthat節を取ってるとします。

こういうときはとりあえず
「I think」だと思って読み進めて大丈夫。


 I assumed that it was free.
 それが無料だと、思ったんです


ちなみにassumeは「推測する」だ。
「思う」でも遠くないでしょ。

(読みたい人だけ)

日本語の作文でも、「ーと思った」「ーと思った」「ーと思った」って連続して書いたら変だから「ーと思った」「ーと願ったんです」「ーと信じた」みたいに語尾を変えるよね。
それと同じで、別に「think」でもいいけど動詞を変えてるパターンも多いです。だから「that節取ってたら、とりあえずI think」で、結構いけるからね。


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【that節と関係代名詞との違い】


前のページで

関係代名詞は「形容詞」で「不完全

ってやりました。


で、
that節は「文まるごと」で「ということ」だったよね。

ということ=「こと」が付いたら名詞=名詞
文まるごと=欠けてるところがない=完全

ってことで、
that節は「名詞」で「完全」です。

that節は「名詞」で「完全

この不完全な関係代名詞と、
完全なthat節の2つ、意外と見分けが必要だ。
やる気がある人は下の説明を読んでみてください。
(やる気ない人は後日!!)

※that節と関係代名詞をやった人向け

①He knows that everyone likes the teacher.
②He knows the teacher that everyone likes.

この違い分かる?
thatのカタマリを意識すると、

①He knows that everyone likes the teacher.
②He knows the teacher that everyone likes.

こうなります。
①の文は「I think系」だからthat節だね。
「彼はみんながその先生を好きなことを知っている」です。

②のほうは、likesの後ろが抜けてる気がする。

 He knows the teacher that everyone likes ▲.

ということで「不完全」だから関係代名詞で「形容詞」です。

②He knows the teacher ( that everyone likes ▲ ).
 彼はみんなが好きな先生を知っている

なので改めて、
that節「名詞(ということ)」で「完全」
関係代名詞「形容詞(名詞にかかる)」で「不完全」
これを頭に入れといてね。超重要です。

他の例も載せておきます。

 She knew I met the girl yesterday.
 彼女は昨日私がその少女に会ったことを知っていた
 She knew the girl I met yesterday.
 彼女は私が昨日会った少女を知っていた

ちゃんと区別できた?


ーーーーーー


ということでthat節でした!!
とにかく「名詞」で「完全」が基本だよ!
下の英文、全部読んで訳せるようにしとこうね。
超出るので!!!!!

でも次のページではthat節「副詞」のパターンを軽くやります!
ただこっちが絶対に大事だからね!

(たくさん例文を用意したのは慣れるためだからね!
 少ないほうが慣れないから面倒くさいからね!)


[英文稽古]訳は下
(英文と日本語訳を交互にスラスラ言えるように練習)

問題①:「こと」って付くと?
問題②:that節は「何」で「何」?
問題③:that節は「何のあと」によく出る?
問題④:時制の一致で気をつけることは?

That is her notebook.
That notebook is mine.
I like to read books.
I like reading books.

He likes dogs.
I know that he likes dogs.
I know that she doesn't like cats.
I think that she loves you.
I say that you can win.
I hope that you go there.
I believe that they have notebooks.

He knows she loves you.
I think you are good.
She thinks her friend is a bad girl.
I say you can win.
He says his friend can sing well.
Your friend hopes you will come.
Their children believe they are good parents.

I think that she loves you.
I thought that she loved you.
I thought that the pen was nice.

I knew that he liked dogs.
I knew that she didn't like cats.
I thought that it was fun.
I said that you were fool.
He said that they could sing well.
We hoped that you became happy.
His friend hoped that he would come here.
I believed that it was possible.

He knew it was interesting.
She thought his friend was cool.
They said I was a good tennis player.
I hoped you stayed here.
Their parents believed the teacher was good.

[関係代名詞との見分け]
He knows that everyone likes the teacher.
He knows the teacher that everyone likes
She knew I met the girl yesterday.
She knew the girl I met yesterday.


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[次のページ]that節が副詞になるとき〈感情〉


[英文稽古・訳]

問題①:「こと」って付くと「名詞
問題②:that節は「名詞」で「完全
問題③:that節は「I think系のあと」によく出る
問題④:時制の一致で気をつけることは「日本語とのズレ

That is her notebook.
それは彼女のノートです
That notebook is mine.
そのノートは私のものです

I like to read books.
私は本を読むことが好きです
I like reading books.
私は本を読むことが好きです

He likes dogs.
彼は犬が好きだ
I know that he likes dogs.
私は彼が犬が好きだということを知っている
I know that she doesn't like cats.
私は彼女が猫が好きではないことを知っている
I think that she loves you.
私は彼女は君が好きだと思うよ(好きだということを思う)
I say that you can win.
私は君が勝てるって言うよ(勝てるということを言う)
I hope that you go there.
私はあなたがそこに行くことを願っている
I believe that they have notebooks.
私は彼らがノートを持っていると信じている

He knows she loves you.
彼は彼女が君が好きだということを知っている
I think you are good.
僕は君がいいと思うよ(君がいいということを思う)
She thinks her friend is a bad girl.
彼女は彼女の友達が悪い女だと思っている(悪い女だということを思う)
I say you can win.
私は君が勝てるって言うよ(勝てるということを言う)
He says his friend can sing well.
彼は彼の友達が上手に歌うことができると言う
Your friend hopes you will come.
君の友達は君が来ることを願っている
Their children believe they are good parents.
彼らの子供たちは彼らがいい親(parent ペアレント)だと信じている

I think that she loves you.
僕は彼女が君を好きだと思うよ
I thought that she loved you.
私は彼女が君を好きだと思った(好きだったと思った、ではない)
I thought that the pen was nice.
私はそのペンがナイスだと思った(ナイスだったと思った、ではない)

I knew that he liked dogs.
私は彼が犬が好きだということを知っていた
I knew that she didn't like cats.
私は彼女が猫好きじゃないということを知っていた
I thought that it was fun.
僕はそれが面白いと思った
I said that you were fool.
私は君はばかだ(fool)って言った(saidはセッドと読みます)
He said that they could sing well.
彼は彼女らは上手に歌えると言った(could クッド:canの過去形)
We hoped that you became happy.
私たちは君たちが幸せになることを望んでいたの
His friend hoped that he would come here.
彼の友達は彼がここに来ることを願っていた(would ウッド=willの過去形)
I believed that it was possible.
私はそれが可能だと信じていた(possible ポッシブル:可能な)

He knew it was interesting.
彼はそれが面白いということを知っていた
(ineresting インタレスティング おもしろい)
She thought his friend was cool.
彼女は彼の友達がかっこいい(cool)と思った
They said I was a good tennis player.
彼らは俺をいいテニス選手だと言った
I hoped you stayed here.
私は君がここにいることを願っていた
Their parents believed the teacher was good.
彼女らの親たちはあの先生が良いと信じていた

He knows that everyone likes the teacher.
彼はみんながその先生を好きだと知っている
He knows the teacher that everyone likes.
彼はみんなが好きな先生を知っている(関係代名詞)
She knew I met the girl yesterday.
彼女は昨日私がその少女に会ったことを知っていた
She knew the girl I met yesterday.
彼女は私が昨日会った少女を知っていた(関係代名詞)

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