y=ax+bの式の決定(計算ミスの減らし方) 【一次関数】
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前のページで「式→グラフ」「グラフ→式」の両方をやりました。
ここは何より大事。
ここさえできれば、関数は結構簡単です。
逆に言えば、ここができないと何も出来ない。
関数とはグラフだからです。
マスターしておいでね。
ここでは式の決定!
前のページができてれば難しくはないよ。
苦手な人多いけど、こんなの余裕にしましょう。
まず。
一次関数ってなんだっけ?
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【一次関数の式の決定①】
一次関数は
この式です。「y=ax+b」です。
これがすぐに出ないとアウト。
この「y=ax+b」は直線を表していました。
かつ、この中の「aが傾き」「bが切片」だったね。
さて。
では問題です。
直線ってことは一次関数。
だから「y=ax+b」だね。
んで傾きが3 → a=3ってことか。
切片が-4だと → b=-4ってことだ。
なんだこれ。
a=3、b=-4のy=ax+bってことでした。
なめた問題だったね。
でもこれが基本。簡単そうでしょ。
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【一次関数の式の決定(aを代入)】
次ね。
さっきよりはめんどくさそう!
さっきの問題はあんまりに簡単だったので書かなかったけど、
この「式の決定」問題はまず文字だけの式を、必ず書いてください。
(理由は後で言います)
そしたら次はどうしようか。
前のページで書いたけど、
y=ax+bで大切な文字はなんだったっけ。
それは「a」と「b」です。
この「a」と「b」が直線の形を決めるんだったよね。
だからy=ax+bって見たら
y=ax+bって強調されて見えるくらいにしといてください。
だからさっきの問題文で、
大切なのは「傾きが2」という情報です。
次にそれだけを書きます。
aは分かったけど、bがまだ分かりません。
ここで「点(1,-1)」について考えます。
これも前のページでやったけど、これは(x,y)の座標のことだよね。
だから、(1,-1)をxとyに代入しちゃいます。
あとは計算です。bが知りたいので「b=」にします。
これでbが出ました。
ここまででaもbもわかったので、最終的な答えは
こうなります。これで答え!
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【計算ミスの減らし方】
ただ、なんか長くてめんどくさそうと思った人。
そのせいで大体の人が、
最初から一気に「xもyもaも」代入します。
y=ax+bも書かないし。
どうなるかやってみるね。
いや答え出るんじゃん!
そう思うかもしれない。でもね。
など危ない理由として挙げられます。
このサイトのいろんなところに書いてあること。
「見た目でやられたらダメだよ」ということが、
数学では一番と言っていいほど大事です。
苦手な人のほとんどがこれです。
でも思い出してほしいの。
このほうがずっとめんどくさくないか!!!!ってことを、です。
そもそも、混乱したからこのサイトにたどり着いたわけだよね。
適当にやったら、混乱は継続だ。
せっかくなら、どうせなら、できるようにしようよ。
じゃあ、数学で間違えないために大事なことを教えておくね。
これが、とても大事なことです。
みんな「計算ミス(ケアレスミス)しなければもっと取れた」とか言うし、
先生も「次は計算ミスに気をつけろよ」って言うでしょ。
でもどうやって?
ケアレスミスは、ケア(注意)がレス(ない)ことによるミスです。
じゃあこれから、永遠に集中しておくことは可能?
言うのは簡単だけど、ケアレスミスをケアするって、どうやるのよ。
だから「仮に集中してなくても」解けるようなやり方を、
「解き方の中に組み込んでおく」こと。
そして「常に」それでやっておくことが大事です。
常にやっておけば、慣れてしまうから、面倒に感じることもないです。
これは工事現場や作業場でも使われてる考え方(なはず)です。
集中してない、を理由に大事故になったら、とっても大変からです。
電車の指差し確認だって、毎回やってるから面倒ではないはずだよ。
その組み込むやり方のひとつが「1行に1つのこと」です。
さっきの長く見えた答えだって
ってやってるだけ。
1行に1つのことしかしなければ、頭の中はスッキリして計算できます。
つまりミスが少ない。
面倒臭がって、一度に全部代入して1行でいろんなことやると、
頭の中がいっぱいになる。
いっぱいだから意外と時間もかかる。ミスも増える。
どっちが面倒か、もう気付こうね。
だとしても「① y=ax+bって書く」は、いらない気がする!
そう思う人もいるかも。
でも中学で扱う関数は比例、反比例、一次関数、二次関数です。
高校だともっと増える。
今だけじゃなくて、試験のときも絶対に覚えてられる?
毎回書くクセをつければ、
一次関数=直線=y=ax+bっていう感覚はきっと忘れないし、
y=ax+bって書いたのを見ながら代入するから頭の中はスッキリです。
だから、毎回解き方に組みこんでおく。
何が面倒かを、よく考えてね。
数学なんてずっと同じことのくりかえしだ。
できないほうが、このあともずっとめんどくさい。
長い=めんどくさい、はもうおしまいです。
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【一次関数の式の決定(bを代入)】
それじゃあ続いての問題です。
さっきと似てるような似てないような問題文。
とりあえず「y=ax+b」です。
そしたら、
問題文の中で大切なのは切片のbだよね。先に代入。
そしたら、点を代入。
「a2」じゃなくて「2a」ね。
「a×2」という意味だからね。
あとは計算。
はい余裕。
ってかさっきと同じ式だったね。
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【一次関数の式の決定(通る2点を代入)】
じゃあ最後の問題です。
あれ!aもbもない!
点だから、xとyだけです。
でも、さっきと違って、どうやら「2点」通ってるっぽいね。
このパターンの問題は
こんなふうに書き換えられても同じ意味です。
でもまずはいつもと同じ。
y=ax+bって書きます。
aとbがないんだから仕方ないよね。
(−1、5)(3、3)をそれぞれ、y=ax+bに代入します。
なんとなく予想つくかな。
これは連立方程式です。
(苦手な人は下のページだけやってきて!!!)
解きます。
aとbの連立方程式が出てきたと思えば、こんなふうに答えられます。
最後の答えが「a=2、b=-3」じゃないことに注意ね!!
これは一次関数の問題だったんだから、
「y=ax+b」の形で答えです。
2点求まってるときはこんな解き方。連立でした。
(というか、直線は2点が分かれば定規で引けるので、2点が分かれば直線を求められる、ということです。後々出てくるよ。ちょっと難しいけどね)
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意外と難しくなかったでしょ。
ただ途中で注意したけど、
ショートカットしすぎないようにだけは注意してください。
[練習問題](答えは下)
(あ、「変化の割合=直線の傾き」だからね!)
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[答え]