変化の割合 【二次関数 y=ax²】
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二次関数の基本は上の2つでおしまいです。
意外と少ないよね。分からないときは膨大に思えてしまうものです。
そして今回は変化の割合。
変化の割合ってなんなんだっていう説明は後でします。
とりあえず求められるようにしちゃうよ!
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【変化の割合】
一次関数でこういう説明があったの、覚えてるかな。
「a」の説明を読んでね。
一次関数の「a」は、
「直線の傾き」で、
「変化の割合」で、
「xの増加量 分の yの増加量」でした。
たとえば一次関数「y=-3x+6」の変化の割合は、
傾きaを答えるだけ。答えは「-3」でした。
だけどaが変化の割合なのは一次関数だけです。
二次関数の「y=ax²」のaには、まったく関係ない。
ただ上の説明で、いつも使えるのもあります。
ここ!
「変化の割合」は「xの増加量 分の yの増加量」です。
この式は二次関数でもどこでも使えます。
(一次関数がたまたま、この式とaが同じだっただけ)
上と下の、どっちがxでどっちがyかは、
一次関数のグラフの描き方が頭に入ってれば覚えられます。
「横に2、縦に3」とか、
「2行って、3上がる」とかやったもんね。そのままです。
とにかくこの「変化の割合」=「xの増加量 分の yの増加量」
これは覚えるしかない。
暗記といったら、連呼(れんこ)だったね。
声に出して読みまくる。これしかないです。
変化の割合 = xの増加量 分の yの増加量、変化の割合 = xの増加量 分の yの増加量、変化の割合 = xの増加量 分の yの増加量、変化の割合 = xの増加量 分の yの増加量、変化の割合 = xの増加量 分の yの増加量、変化の割合 = xの増加量 分の yの増加量、変化の割合 = xの増加量 分の yの増加量・・
何回も読んだら覚えないほうが難しい。
覚えたら次行きましょ。
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【そもそも増加量って?】
もうひとつだけ知識つけておきます。
「増加量」についてです。
この式の「増加量」って、分かる?
「増加量」っていうのは
「どこからどこまで増えたか」っていうこと。
去年の150cmの身長が、今年157cmになってたら、
どのくらい増えてる?ってこと(増加量は7cm)
この「どこからどこまで」という考え方は
「長さ」とか「距離」とかと一緒です。
150cmから157cmは暗算でできるけど、
じゃあaからbならどうする‥?
そういう解説を一次関数の面積問題のページで入れてました。
簡単に載せるね。
この「さいご-さいしょ」は、
「長さ」でも「キョリ」でも「増加量」でも使えるよ、
ということです。
さあ。これで問題に行けるよ。
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【変化の割合の問題】
さあ!
とりあえず実践しながら変化の割合を身につけようね。
こんな問題。
とりあえず「変化の割合」の問題なんで、こうします。
変化の割合って「a」とか「b」みたいな文字がないんだ。
だから言葉をこうやって( )で囲んで書いとけばいいです。
(たぶん)
そしたらこの式
だったね。
問題文の「xの値が1から4まで増加」を使って、
「増加量」を出します。
「1から」「4まで」だから
さいしょが「1」さいごが「4」です。
だから「さいご-さいしょ」は「4-1」です。
計算しないで書いてください。
分数の上も、増加量(さいご-さいしょ)だよね。
だから「-」だけ先に書いてください。
ここからがポイント。
そういえば問題文の「y=2x²」を使ってないよね。
そんなことはあり得ないはず。
ここで使います。
手書きで説明するね。
こういうふうに、
下に書いた「さいご-さいしょ」を、
それぞれ「y=2x²」に代入して、同じように書いてください。
x=4を代入してy=2×4²で「y=32」。
x=1を代入してy=2×1²で「y=2」。
こういうふうに代入します。
だから計算しないで「4-1」って書いといたんだね。
じゃあ後は計算!
こうです。
単位はなくていいです。
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【変化の割合の問題②】
練習でもう1問やってみます。
似てる問題だね。
まずはこう書きます。
最初に「-」は、上下どちらにも書き込んどいてください。
(さっきは初めての説明だから省いたの)
そしたら問題文の「xの値が-3から-2まで」。
-3が「さいしょ」、-2が「さいご」です。
「さいご-さいしょ」だったよね。書き込みます。
マイナスなので( )して書き込んでください。
このマイナスがゴチャゴチャの原因なんだ。
だからさっき、最初に「-」って書いといたのでした。
そしたら次は分子(yの増加量)だね。
それぞれ「y=2x²」に代入します。
x=-2を代入してy=2×(-2)²で「y=8」。
x=-3を代入してy=2×(-3)²で「y=18」。
これを書き込みます。
じゃあ計算です。
これで答えね!
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【xの増加量とyの増加量の出し方】
ちなみに今の答えの、約分する前のこの部分。
ここで、「xの増加量」と「yの増加量」が分かります。
だから「xの増加量」「yの増加量」「変化の割合」を
「ぜんぶ求めろ」って言われたら、
変化の割合だけ求めれば、なんとかなるからね。
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【変化の割合(aの値)】
次。
難しそう?
見た目だけでやられちゃだめだからね。
このサイトで突然できない問題は出さないからね。
見た目が難しそうな問題に出くわしたら。
やることは2つだけ。
① ていねいに読む
② とにかく手を動かす
見た目が難しいとだいたい、
「えー難しそうと飛ばして読む」「手が動かない」
になりがちです。
だから上の2つは、当たり前だけどとっても大事。
ていねいに読んで、
とにかくできるところから手を動かすのみ!
これって、文字「a」が入ってる以外は、さっきと同じだ。
じゃあ、とりあえずやってみようよ!
ここから
こうだね。
(y=ax²に「x=4」と「x=2」を代入してます)
とりあえず解きましょう。
はい解きました!ここまでは出来たね。
変化の割合に、なぜか文字aが入ってる。
そしたら問題文の
を使おうよ。
ね。
そしたら「6a=-3」っていう方程式が出てきたでしょ。
じゃあ解くだけ。
これで答えです。
(方程式が分からなかったら必ずここをやること)
見た目が難しそうでも、
① ていねいに読む
② とにかく手を動かす
これだけで、意外となんとかなったね。
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【変化の割合の説明】
ていうか変化の割合ってなんだ!
軽く説明します(飛ばしてもいいです)
「変化の割合」って
「どのくらい変化するの?」ってことなの。
ちょっと比べてみます。
これと
これ。
どちらもx(横方向)に「2」増えています。
(「2から4」と「4から6」)
どっちも横に「2」増えてんのに、
1枚目の方は「上に6」で、
2枚目の方は「上に10」。
実際に変化の割合出してみようね。
xが「2から4」は、
xが「4から6」は、
こうなります。さっきより大きい。
「2から4」より「4から6」の方が
「増える力がありますよ」っていうのが、
変化の割合を出すと分かるんだね。
(曲線だから、
場所によって「変化する力」が違うということです)
こういうジェットコースターがあるとして、
降り始めのところと、
降りてるところは、
「変化の割合」全然違うよね!ってこと。
[降り始め]
[降りてる途中]
同じだけ横に進んでるのに、降りてる量が全然違う。
同じ条件で、
「どのくらい変化するのかの違い」を出せるのが
変化の割合だったんです(簡単に言うとね!)
こういうときはもちろんマイナスになるからね。
(y(縦)の増加量がマイナスだから)
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【余談】
二次関数の変化の割合は
「a(x₂-x₁)」
って教わった人もいるかもしれない。
公式があるほうが、さっきまでのより簡単そうだよね。
でもどうして教えなかったのか。
よかったら考えてみてください。
もくじにある「本当の楽ってなに」のページがヒントです。
変化の割合の式に、
さいしょを「x₁」さいごを「x₂」として、
y=ax²を使って入れてみたら、気付けるかもしれません。
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ということで変化の割合はここまで。
なんとなく難しそうだったけど、でもなんとかなったね!
練習問題、やっつけといてね。
2問だけだけど、よーく考えてクリアしてください。
そんで何回か解けばもう大丈夫です。
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