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7年以上住んでいたマンションを最近引っ越した。
芸人活動を始める前のIT企業時代から住んでいたのを考えると、ほぼほぼ芸人活動を始めた、いやそれ以上の期間住んでいた。周辺の飲食店は大体行ったし、駅前のスペースはラーメン屋→フルーツサンド屋→うどん屋→博多系飲食店→再びラーメン屋と変貌を遂げるほどの期間。やっぱり飲食店って続いていくのって難しいんだなとしみじみ感じた。

最寄りのスーパーの安くなる時間帯も完璧に把握してた。2件近くにスーパーがあったので、この時間帯に帰宅したときはこっち、そうじゃないときはあっちなどめちゃくちゃ駆使してた。IT企業時代は終電で帰っていたり、養成所に通っていた時は乗り換えて中目黒のワタナベコメディスクールに通っていたり、転職しケープロに入ってからは大荷物を抱えて新宿に向かったり。転職先にさすらいラビーの中田さんがバイトで働いていたり。水曜日のダウンタウンの企画で次世代のカリスマになったり。あと意外と芸人が周りに住んでいた、というのものちのち発覚した。そのおかげで話すきっかけになった先輩芸人もいるし、同期や後輩芸人も住んでいた。

そんな7年も住んでいたマンションを引っ越した。

引っ越してもう2週間程度経つが、まず思ったこと。

もうちょい早く引っ越せばよかった。

通勤時間も短縮できたし新宿、下北沢近いし、なんならLUUP乗っていけるし、マジで早く引っ越しとけばよかった。
前々から今新しく引っ越した地域に住みたいなとは思っていたので、不動産会社勤め人の力を最大限利用し、自分の理想の部屋、価格帯でちょくちょく検索をしていたのだが、ようやくドンピシャの物件を見つけた。前の住人は10年住んでいたらしい。それは部屋空かないわ。ラッキー。内見をしないで申込したのでちょっと不安だったのだが自分の経験を信じてよかった。マジで見る目上がってた。成長を感じた。私生活大事にしたい人はマジで通勤時間もったいないので皆さん削れるなら削ったほうがいい。あと皆遊びに来てほしい。いい部屋なので、冷たい麦茶出しますので。

そもそも皆さん、この文章を読んで思わなかっただろうか。

7年以上住んでる割にはnoteに書く思い出の量少なくない?と。

そうなのである。正直そんなに思い出はない。
お酒はほとんど飲まないので行きつけの飲食店、バーが別にあった訳でもないし、苦しい時代を支えてくれたお世話になったバイト先の恩人がいたりするわけでもない。そもそも正社員だし。途中でコロナ禍とかもあったのであんまり外に出ない期間もあったし。甘酸っぱい思い出があるかと言われたらあるかもしれないがそういうのは絶対noteには書かないし。芸人にありがちな金銭面の苦労が少ないのである。そもそもそうならないように考えて芸人活動を進めている訳なので。可愛げがないのである。私はこの人を応援してあげないと、的なやつがない。良くも悪くも自己完結してしまっている。

苦労と紐づかない居住期間ではあったが、なんだかんだ長く住んでいたので、その土地に愛着は沸いた。死ぬまで覚えているだろう。何年後かに行った所で是非とも訪ねたい思い出の店はないけれども。感謝。次の土地ではどんな生活を送るのだろうか。




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