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(仕事依頼)カメライター探しの旅 Vo.2 なぜカメライター?編 

「カメライター」を起用する理由は安いから?

仕事で名古屋に向かう新幹線の中で執筆しています。Vol.1をご覧いただいた方は、おそらく“なぜ、「カメライター」なのか?”という点が気になっているかと思います。本記事ではその辺りをしっかりとお話ししていきたいと思います。
「経費を削減したいからでしょ?」と思われるのも当然です。世知辛い世の中ですから……制作費に取材経費を含んだご依頼が多くなってきたことも事実。「コストを抑えられたらありがたい!」という気持ちがあることは否定できません。しかし、こと私からの依頼においてはそれだけではないということを声を大にしてお伝えしたい!そんな気持ちで今、キーボードの上に指を滑らせています。

案件の特性によって役割が異なる「ライター」
「カメライター」を起用する理由を述べる前に、少しだけ私の話をさせてください。出版社からのご依頼を受けて、出版社の編集者手配による「カメラマン」と現地で落ち合って取材撮影を行う「ライター」いわゆる受注側としての経験。そして自身が「カメラマン」と「ライター」を手配するいわゆる発注側の編集者としての経験どちらもあります。最近は後者が多くなってきている、そんな状況です。

前者の経験ですと、地球の歩き方『arucoホノルル』『arucoソウル』やイカロス出版『Bellydance Japan』『Hula Style』、アクセス・パブリッシング発行の東京カレンダー特別編集Mook『東京情緒食堂』など、大きく3つの出版社からのお仕事に携わってきました。

あらゆる出版社から依頼を受けているフリーランスの方は、すでに体験されていると思いますが、一言で“ライターとしての取材・執筆”と言っても、出版社のルールや媒体自体の特性によって、その役割は異なります。

地球の歩き方とイカロス出版は、カメラマンが撮影した画像を共有され、使用画像をセレクトするところまで求められることが多い印象です。(案件によって異なるので、あくまで私の場合です)

▼地球の歩き方/イカロス出版の場合のワークフロー
①取材・撮影
   ↓
②画像選定・ライティング
   ↓
③選定画像と原稿を納品

一方、アクセス・パブリッシングの場合は完全なる分業で、出版社の編集者が画像を選定する形でした。

▼アクセス・パブリッシングの場合のワークフロー
①取材・撮影
   ↓
②ライティング
   ↓
③原稿を納品

「ライター」と「カメラマン」が同一人物であるメリット
地球の歩き方・イカロス出版の場合で一番多かったのが、「あのこと書きたいのに画像がない」「載せられる画像に限りがあるため、あれとこれが1枚に収まっていたらいいのに」という、目指したい原稿と撮影された画像との乖離でした。私はとても図々しいので、1、2度そういったことが続くと、現場で落ち合ったカメラマンに、「あそこをこういう感じで取れないですかね?」「あそこ狙ってもらえると嬉しいです」などじゃんじゃんリクエスト出していました。限られた環境でも高いクオリティを目指すために粘る。さらに粘る。これは地球の歩き方のホノルル・ソウル編集チームいた時に学んだこと。体力的にも精神的にも自分史上1番辛かったのですが、編集者の真髄に触れた良い経験でもありました。(Iさん、Sさん、その節はありがとうございました)

結局のところ、編集者・カメラマン・ライター間でのコミュニケーションが取れていれば良いのでしょうけれど、案件が多くなってくると“初めまして”で現場に入ることは避けられません。そこで、「ライター」と「カメラマン」と同一人物であれば、そのような乖離は起こらないはず!これが「カメライター」に取材記事を依頼する最大のメリットだと私は考えているわけです。特に私が手がけてる「Good Luck Trip」は執筆者の主観で記事を書いていただくことが多いので、特にその連動性が求められるため「カメライター」に依頼したいという訳なのです。

最後にアクセス・パブリッシングの場合についても触れておきたいと思います。「東京情緒食堂」はグルメに特化した媒体ですし、尚且つある程度フォーマットが決まっているもの。基本的には枠があって、内容が差し変わっていくような記事なので、やはりグルメを本職としているライター・カメラマンにお願いすることがベターだと思います。その道のプロフェッショナルの“作品”とも呼べる原稿・画像は、やはり素晴らしいものがありますから。

まずは47都道府県、47名の「カメライター」と出会う旅へと出かけます。一緒に旅しみようかなと思っていただけましたら、ぜひfumioka@biz-dp.jpまでお問い合わせください!

TOP画像:©︎PIXTA 名古屋のシンボル栄タワー。ただいま、とある冊子制作中でとてもお世話になっています。来名、今年3回目です。




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